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Ergofinite『THE ERGORISM PRO』レビュー。CASEFINITE初のオフィスチェアは10万円以下クラスなら有力な選択肢【PR】

リモートワークが当たり前になった中で、デスク環境にこだわりを持つ人も急激に増えました。

お気に入りの天板を使ったり、スタンディングデスクにしてみたり…と試行錯誤している人が多い一方、最も触れる時間の多い「椅子」にこだわれていない人もいるのではないでしょうか。

今回、スマートフォン向けのアクセサリー『CASEFINITE』を多数販売しているケースフィニット株式会社から、人々の姿勢や作業環境にこだわった新ブランドErgofiniteがリリースされ、その最初のモデルとなる『THE ERGORISM PRO』を提供していただきました。

約半月ほどメインの椅子としてガッツリ本業・複業で使ってみたので、今回はその感想をご紹介します。

※この記事はケースフィニット株式会社の提供でお送りします。レビューにあたっては各製品サンプルをご提供いただいています。

『THE ERGORISM PRO』レビュー

こちらが今回提供いただいた『THE ERGORISM PRO』本体。カラーは

  • クラシックブラック
  • グレーホワイト

の2色展開で、今回はメインのデスク環境に合うようにクラシックブラックを提供していただきました。

メイン素材は高級オフィスチェアではお馴染みのメッシュで、座面部分はクッション性能に優れたウレタンファブリックが使われています。

座り心地と通気性の良さを両立した素材選定になっていて多くの人は満足できそう。

個人的に配達の時点でびっくりしたところは、オフィスチェア本体が「そのまま」送られてきたところ。本体を組み立てる必要がなくダンボールを開封するだけでOKなので、面倒な手間をかけずに使えるのは良いポイントだとも思います。

なお、個人的にはこの「そのまま送られてくる」がかえって面倒になってしまったのですが、それについては後ほど。

4方向に調整できるアームレスト

Ergofiniteシリーズの特徴は、名前からも分かるような人間工学へのこだわりでしょう。今回紹介している『THE ERGORISM PRO』でも、アームレスト・ヘッドレスト・ランバーサポート・座面と全てのパーツが細かく調整できるようになっています。

アームレストも高さ・前後の奥行き・左右の幅・角度がカスタムできて、高さは上下に83mmで調整可能。

角度は左右に30°の範囲で調整できるようになっています。

このほか

  • 前後に40mmの調整
  • 左右の幅に15mmの調整

ができるので、基本的にアームレストの位置で困るようなことはないでしょう。

ヘッドレストは取り外し可能で調整幅も大きい

購入時はヘッドレストは未装着

購入時の状態では梱包・配送の問題からかヘッドレストは装着されていませんが、付属の六角レンチを使えば5分程度で取り付けできます。

サクッと取り付け完了。このヘッドレストも中々優秀で、ヘッドレスト自体の高さや角度、根元からの高さなど自由に調節できる仕組みです。

首の凝りや疲れが気になる人は、こんな風に首をしっかりサポートするようにヘッドレストを調整すると良いでしょうね(実際僕もこうやって使ってた)。

ランバーサポート

長時間の作業が多いデスクワーカー・リモートワーカーとしては、使っている椅子がどれくらい腰回りをサポートしてくれるかはとても大切。僕自身、高校生の頃に痛めてしまって以来かなり腰には気を遣っていて、オフィスチェアを選ぶ上では一番気にするところです。

THE ERGORISM PROのランバーサポートは背面から独立して調節できるようになっている上、サポートのせり出しも一般的なオフィスチェアよりもかなり大きい印象。これであれば腰もしっかり支えられそうです。

ただし、ダンバーサポートのせり出す量を増やすと、背面全体も少し前に出てきてしまう点は注意が必要です。要はバランス。

実際に使ってみた感想

さて、CASEFINITEに提供していただいてから約半月ほどメインの椅子として試しましたが、1日10時間ほどデスクに向かっている僕がTHE ERGORISM PROを使ってどう感じたのか?をここから紹介していきます。

なお僕は2020年からオカムラの『コンテッサ』をメインの椅子として使ってきたため、レビューに際してはコンテッサと比較してしまっている部分が多いことをご了承いただければと。

調整できる部分が多くて(低身長的に)助かる

まず個人的に一番嬉しかったのが調整できる部分がかなり多い点。機能紹介の部分でも触れた通り

  • アームレスト
  • ヘッドレスト
  • ランバーサポート
  • 座面
  • リクライニング

と、THE ERGORISM PROでは人間が触れるであろう全ての部分を調整・カスタマイズすることができます。

一般的なオフィスチェアでも座面の高さ程度を調整することは出来るんですけど、この「全ての部分」というのが肝。というのも、僕自身が日本人の平均身長よりも約10cm低くて小柄な体型なので、調整できる部分が少ない・調整できないと、メインの椅子として長時間座っているのが非常にしんどいんですよね…。

過去何度も「良いなと思った椅子が体型に合わず使えない」事態に遭遇してきたので、細かく調整できるTHE ERGORISM PROはそれだけで魅力的で快適な椅子でした。

ウレタン座面は長期的目線で見る必要がありそう

調整箇所が多いという(個人的に)かなり大きいメリットがあった一方で、座面がウレタンファブリック仕上げになっているのは2つの観点から気になるポイントでした。

まず1つ目の観点が「時期によって蒸れそう」という点。今は冬真っ盛りな12月なのであまり意識せずに長時間吸われていますが、ウレタン素材は空気を通しにくい分蒸れが気になりがち。

特に夏場はエアコンを回している + メッシュ座面のチェアという環境でも蒸れを感じるレベルなので、そこに座面がウレタンとなるとかなり蒸れが発生してしまいそうで心配です。


そして2つ目の観点が「長期使用で癖が付かないか心配」というところ。

ウレタン座面は座り心地が良い反面、年単位で座り続けていると次第にクッション性がなくなってきてしまい、ウレタンが凹んで変な癖がついてしまう難点があるんですよね…。

実際、今使っている『コンテッサ』以前はウレタン座面のオフィスチェアを数年使っていましたが、買い替え直前は体重がかかっている方の座面の凹みが大きく、かなりアンバランスな外見に。

座面に偏りが生じると長期的に骨盤にダメージを与えてしまうことにも繋がりかねないので、人によってはウレタン・メッシュのどちらが最適か事前に確認しておくとよさそうです。

組み立て済み配送はメリットもデメリットも…

これは一概には言えないのですが、商品が組み立て済みの状態で手元に来るのはメリットもデメリットもあるなと感じました。

まず組み立て済みで届くメリットは、ユーザー自身で商品を組み立てる必要がないところでしょう。ダンボールを開封するだけで椅子が使えるようになりますし、こうした高級オフィスチェアを自分で組み立てるとなると最低でも1時間(それと体力たくさん)かかります。

一方でデメリットは、受け取りから自宅のスペースに入れるまで手間がかかってしまうところ。

THE ERGORISM PROは家財便ではない通常の宅急便で届くため、玄関で商品が受け渡されます。室内への搬入は行ってもらえないので自分で搬入することになるのですが、届くダンボールが非常に大きいので、玄関ドアのサイズによっては玄関先で開封→椅子を搬入という2ステップを踏む必要があります。

実際僕もこのケースに該当した一人で、玄関先で「これ玄関超えられないんですけど、部屋までの搬入はしていないのでお客様でお願いします」と言われてしまい、

  1. ダンボールをひとしきり開封する
  2. 椅子を搬入する(大変だった)
  3. 開封したダンボールをまとめて家に入れる

という作業を集合住宅の共用部ですることに。さすがにちょっと恥ずかしかった。

…とこんな感じで、組み立て済み配送はメリットが大きい反面、ダンボールが玄関を超えられないと一気にハードルが上がってしまうなと感じました。

個人的には追加送料がかかっても良いので、室内への搬入まで行ってくれる「家財便」への対応があると好感が持てましたね。

まとめ

こんな感じで、今回はケースフィニットの新ブランド・Ergofiniteから発売されている『THE ERGORISM PRO』をしばらく使ってみた感想をまとめてみました。

少しだけ配送や座面の部分で気になるところもありましたが、全体的に見るとブランド1作目のオフィスチェアがこれだけ使えるというのは非常に高評価で、しばらくコンテッサと入れ替えて使っていても全く違和感なく作業することができました。

この値段帯のライバルチェアというと『エルゴヒューマン』シリーズが真っ先に思い浮かびますが、ヘッドレスト付き上位モデルの値段が10万円を超えている中で9万円台に抑えているTHE ERGORISM PROは優秀でしょう。

これまでスマートフォン向けケースを販売していたブランドが突如10万円クラスのオフィスチェアを発売!ということでかなり注目を浴びていると思いますが、個人的には「全く問題ない」レベルで使えましたよ。

まだまだリモートワークも続きそうですし、良い椅子ほしいな…と思ったら選択肢の1つとしておすすめです。

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