
2025年2月のデビュー以来、NAS界隈で急速にシェアを伸ばしつつあるUGREENのNASyncシリーズ。このブログでも過去に『DXP4800 Plus』のプロモーション記事を公開していて、現在はPR関係なく個人的に愛用しています。
そんなNASyncシリーズから今回、エントリークラスにあたる『DH』シリーズが登場しました。
今回はその中から4ベイモデルの『DH4300 Plus』を試してみたので、組み上げから初期設定、実際に使ってみた感想を紹介。DXP4800 Plusとの違いについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお現在、NASyncシリーズは最大30%オフのブラックフライデーセールも開催中です。お得に購入できる機会なのでお見逃しなく!
※この記事はUGREEN JAPANの提供でお送りします。レビューにあたっては各製品サンプルをご提供いただいているほか、制作報酬が発生しています。
目次
NASync DH4300 Plusをチェック

こちらが今回紹介していく『DH4300 Plus』本体。DHシリーズはこのほかに2ベイタイプの『DH2300』がラインナップされています。
本体前面は電源ボタン・アクセスランプのほかに、USB 3.2 Gen 1 Type-C端子が1つ、そしてスマホをワンタッチで接続できるNFCが備わっています。

背面には
- HDMI 2.1ポート
- USB 3.2 Gen 1 Type-A × 2
- 2.5GbE LANポート × 1
- リセットボタン
- 電源ポート
が並んでいます。エントリークラスのモデルでも2.5GbEのLANポートが備わっているので、テータ転送が比較的高速にできるのが嬉しいところです。

HDDやSSDを固定するためのネジのほか、2.5GbE対応のLANケーブルなどが付属していて、ディスクのみ購入すればすぐに設置・導入可能です。
NASync DH4300 Plusのスペック
主要スペックについては下の表にまとめました。ストレージ容量は最大120TBとめちゃくちゃ大きく、メモリの拡張ができない点を除けば自宅用のストレージとしては文句無しでしょう。
| プロセッサー | Rockchip RK3588C(8 コア) |
| メモリー | 8GB LPDDR4X(オンボード固定、拡張不可) |
| ストレージ | 3.5 or 2.5インチ SATA HDD/SSD × 4ベイ ※M.2 NVMeスロット非搭載 |
| 対応RAID | JBOD/RAID 0/1/5/6/10 |
| 最大容量 | 最大120TB(4 × 30TB HDD搭載時) |
| 内部OS | UGOS Pro |
| ネットワーク | 2.5 GbE LANポート × 1 |
| 接続端子類 | USB 3.2 Gen 1 Type-C × 1 USB 3.2 Gen 1 Type-A × 2 HDMI × 1 |
| 寸法 | 155 (W) × 155 (D) × 215.7 (H) mm |
| 重量 | 1.8 kg(ストレージ非搭載の場合) |
| 保証 | 2年保証あり |
上位機種『DXP4800 Plus』と比較してみよう
UGREENのNASyncシリーズは、以前に上位機種にあたる『DXP4800 Plus』を提供いただいていて、現在も自宅用のサーバーとして活用中。せっかくなので両者を簡単に比較してみましょう。

まず前面から。横の長さは両者ともにあまり変わりませんが、内部構造の関係でDH4300 Plusのほうがやや高さがあります。

ストレージを横向きに収納する都合上、DXP4800 Plusはかなり奥行きがあります。その反面、ストレージを縦向きに収納するDH4300 Plusは奥行きもコンパクト。

背面はこんな感じ。DXP4800 Plusは背面から前面に空気を送るファンがあるため、背面に吸気用の穴が空いています。
対してDH4300 Plusは、底面から吸気して天面に向けて排気する作り。どちらもストレージ付近に籠もる熱をしっかり排出できるので、そこまで大きな違いはないですね。
スペック上の違い
次に、スペック上での両者の違いもざっと見ていきましょう。DXP4800 Plusが上位機種にあたるので、基本スペックも優れている点が多いです。
| DH4300 Plus | DXP4800 Plus | |
|---|---|---|
| プロセッサー | Rockchip RK3588C(8 コア) | Intel 第12世代 Pentium Gold 8505 |
| メモリー | 8GB LPDDR4X(オンボード固定、拡張不可) | 8GB DDR5 4800MHz SO-DIMM (2スロット、最大64GBまで拡張可能) |
| ストレージ | 3.5 or 2.5インチ SATA HDD/SSD × 4ベイ ※M.2 NVMeスロット非搭載 | 3.5 or 2.5インチ SATA 6Gbps × 4ベイ M.2 2280 NVMeスロット × 2 |
| 最大容量 | 最大120TB(4 × 30TB HDD搭載時) | 最大136TB 88TB (4 × 22TB HDD) 8TB (2 × 4TB NVMe) |
| ネットワーク | 2.5 GbE LANポート × 1 | 10 GbE LANポート × 1 2.5 GbE LANポート × 1 |
| 接続端子類 | USB 3.2 Gen 1 Type-C × 1 USB 3.2 Gen 1 Type-A × 2 HDMI × 1 | USB 3.2 Gen 2 Type-A × 1 USB 3.2 Gen 2 Type-C × 1 USB 3.2 Gen 1 Type-A × 1 USB 2.0 Type-A × 1 HDMI × 1 SDカードスロット 3.0 × 1 |
DXP4800 Plusのほうが優れている点を太字にしてみました。基本的には
- プロセッサーの違い
- メモリの増設ができるかどうかの違い
- M.2スロットの有無
- 最大容量の違い
- 各種ポート類の有無
などが違いますが、正直ここは「ファイルサーバーとして使う」のか「色々アプリを入れて拡張させて使う」のかによって大きく優先度が分かれるポイント。
個人的には、ファイルサーバーとしてのみ使うのであれば『DH4300 Plus』で十分だと思います。
実際にセッティングしてみよう
DH4300 Plusの概要と上位モデル『DXP4800 Plus』とのスペックの違いについて紹介したところで、DH4300 Plus本体を組み上げていきましょう。

といっても、今回のモデルはハードディスクを組み込むだけでOKなのでとっても簡単です。

まずはDH4300 Plusの天面フタを開けて、4つ用意されている3.5インチベイを取り出します。

続いて3.5インチベイにハードディスクを格納し、全部で6つあるネジを固定。

固定した3.5インチベイをそのままDH4300 Plusに収納すれば、本体の組み上げは完了です。写真を撮りながらでも5分程度で終わる作業なので、初めてNASをセットアップする人でも安心。

LANケーブルをセットしてNASyncの電源を入れ、スマートフォン・タブレット・PCから専用アプリ『UGREEN NAS』を立ち上げると、自動でNASyncを認識します。
指示に沿って進めていけば初期設定もあっという間です。

3.5インチHDDを2台セットしたので、ストレージプールに関しては「RAID 1」を選択。どちらかのストレージが破損してしまってもデータが消失しない、ストレージ2台で組むなら間違いない設定です。
ストレージプールの構築には結構な時間がかかるので、設定時間には余裕を持っておくと良さそうです。

ストレージプールの構築が終わった段階で、2.5GbEのLANケーブルでデスクトップPCと接続し、CrystalDiskMarkで転送速度を計測してみました。
シーケンシャルであれば読み書きともに理論値(2.5Gbps)に近い数字になっていて、NAS内にある大型ファイルもタイムラグなく扱えます。ランダムの数値は少し低めですが、エントリー向けのNASとしては十分すぎる速度だと思います。
便利なアプリケーションたちを使ってみよう

セットアップが完了するとホーム画面に移動し、各種アプリケーションの起動やシステム状態の確認ができるようになります。
上の写真はタブレット表示ですが、スマートフォン・PCでもほぼ同じ操作性が保たれているので、操作はかなり直感的。


DH4300 Plus(およびUGOS搭載機種)では主に「アプリ」をインストールすることで拡張性を上げていくのですが、そのアプリがなかなか便利。
例えば「写真」アプリでは、NASync内に保存されている写真をAI処理によって分類し、事前に設定したルールやプリセットに合わせてグルーピングしてくれます。
上のスクリーンショットは「動物」で自動グルーピングされた結果ですが、かなり正確。

もちろん、写真に埋め込まれたExif情報からマップ上にまとめてくれることも可能。旅行の写真をまとめて閲覧するときに便利です。

スマートフォンやタブレットに『UGREEN NAS』アプリをインストールすれば、デバイス内の写真を自動でバックアップさせることも可能。こうしてアップロードした写真やその他のファイルはURLを発行して外部に共有することもできるので、GoogleドライブやiCloudなどのクラウドサービスの代替として使うこともできちゃいます。
初期投資こそかかりますが、一度揃えてしまえばクラウドサービスの「月額○○円」のようなランニングコストがかからないので、家計にも優しいですよね。
Dockerを活用してDH4300 Plusをさらに便利に


写真や動画のファイルサーバーとして活用するのはもちろん便利ですが、NASyncシリーズが搭載している「UGOS」では、Dockerを経由することでさらに便利なサービスを導入できるようになります。
- Homebridgeをインストールしてスマート家電のハブとして使う
- WordPressの開発環境を置いて作業しやすくする
- Tailscaleをインストールして外から自宅のファイルにアクセスする
など…とにかく拡張性は無限大。
メモリ換装ができない分、上位機種の『DXP4800 Plus』と比較すると少し不便を感じることが多くなるかもしれませんが、さらなる活用法としておすすめです。
まとめ

こんな感じで、今回はUGREENの『NASync』シリーズから、エントリークラスにあたるモデル『DH4300 Plus』について紹介してみました。
これまで使ってきたDXP4800 Plusと同様に簡単なセットアップと使いやすさが魅力になっていて、価格敵にもNASを使い始めたい!という人にぴったりな製品に仕上がっています。
「家庭内のデータを保存しておきたい」「スマホのデータバックアップ先として使いたい」などの用途に最適なNASになっているので、気になる人はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
ブラックフライデーセール開催中!

現在、UGREENのNASyncシリーズは最大30%オフのブラックフライデーセールを開催中!
この記事で紹介した『DH4300 Plus』と『DH2300』は20%オフ、そのほかのNASyncシリーズも最大30%オフのセール価格になっています。
セール期間は12月1日(月)の23:59までとなっているので、お得にNASyncシリーズを購入したい人は今がチャンスです。

