外で音楽を聴く人なら一度は「欲しい!」と思ったことがあるであろうモノが「ノイズキャンセリングヘッドホン」。外でもまるで静かな部屋で音楽を聴いているかのような体験ができる代物で、家電量販店でついついサンプルを試してしまった経験、ありますよね?
しかしそのノイズキャンセルヘッドホン、ソニーやBoseから発売されているような、いわゆるちょっと良いモノにしようとすると、予算はすぐに3万円コース。両者を徹底比較できるような環境もないし、どちらにしようか決めあぐねている…という人も多いはず。
そこで今回は、ソニー『WH-1000XM3』とBose『QuietComfort 35』の両方を購入し、3ヶ月以上使っている僕が
- ノイズキャンセル性能
- 装着感
- 使い勝手
- 音質
を徹底的に比較した上で「どちらのヘッドホンがおすすめか?」をまとめていきます。ノイズキャンセルヘッドホンの購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
※筆者が所持しているのは『QC35』であり現行モデルの『QC35 II』とは異なりますが、両者の相違点は「アクションボタンの有無」「急速充電の有無」のみです。そのため本記事では、一部の項目を除き同一モデルとして扱っています。
目次
サクッとガイド: 用途別のおすすめヘッドホンはこれだ!
詳細な比較をした上でまとめていきたいところではありますが「先に結論が知りたい!」「早く買いたいからオススメはよ!」という人のために、最初に僕なりのおすすめヘッドホンをまとめておきますね。
とにかく1つ選ぶなら: ソニー『WH-1000XM3』がおすすめ
「どちらか1つを選ばないといけない」とするなら僕がおすすめするのが、ソニーのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン『WH-1000XM3』。
「QN1」と呼ばれるノイズキャンセリングのためのプロセッサーを搭載していて、そのノイズキャンセル性能は業界最高水準。
先代モデルである『WH-1000XM2』『MDR-1000X』で課題となっていた装着感も大きく改善され、僕のようにメガネを着けている人でも長時間の使用に耐えうるようになりました。
高音質で音楽を楽しめる「LDACコーディング」に対応しハイレゾ音源のワイヤレス再生もできるほか、非ハイレゾ音源であってもアップスケーリング技術「DSEE HX」によりハイレゾ相当まで音質を向上。どんな環境でも高音質で音楽を楽しむことが可能です。
価格は店舗・ショップによってまちまちではありますが、おおよそ35,000円前後。価格が下がりやすいAmazon・楽天はもちろん、限定の長期保証も付与できるソニーストアでの購入もおすすめです。
ノイズキャンセル性能重視なら: ソニー『WH-1000XM3』がおすすめ
ノイズキャンセルの性能が何より大事なあなたにおすすめなのは、ソニーの『WH-1000XM3』です。
ソニーが独自に開発したノイズキャンセリング用プロセッサ「QN1」により、後方の自転車・歩行者に気が付かないほど効果のある業界最高水準のノイズキャンセル性能を兼ね備えています。
また装着者の装着状態や周囲の環境に応じてノイズキャンセル効果を最適化してくれる「NCオプティマイザー」を搭載しているので、どんな環境でも高品質のノイズキャンセル性能を楽しむことが可能です。
「これだけ性能が高いと外で使えないんじゃないの?」という心配は無用。『WH-1000XM3』はイヤーカップを手で覆うだけで周囲の音を取り込める「クイックアテンションモード」や、周囲の音を取り込んだ状態で音楽が聴ける「アンビエントサウンドモード」を搭載。家の中でも外でも快適に音楽が楽しめるヘッドホンです。
複数デバイスで同時に使うなら: Bose『QuietComfort 35 II』がおすすめ
スマホ・パソコン・タブレットと複数のデバイスに常時接続しながらヘッドホンを使いたいあなたにおすすめなのは、Boseのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン『QuietComfort 35 II』です。
ソニー『WH-1000XM3』ではマルチポイント接続に対応しておらず「iPhoneで聴いていた音楽を停止して、Macで動画を視聴する」といったことが出来ません。
しかしBose『QC35 II』の場合、電源を起動すると最後に接続していたデバイス2台に自動的に接続してくれる他、音楽+音楽のマルチポイント接続に対応。たとえばiPhoneでの音楽視聴をやめてiPadで動画視聴するときも
- iPhoneで再生中の音楽を一時停止する
- iPadで動画を再生する
だけでOK。ちょっとしたことですが、いちいち接続解除したりする手間が省けるのは便利ですよ。
価格はAmazonや楽天などで35,000円前後。Bose製品は値下げ・値崩れしにくいのが特徴なので、欲しいと思った時が買い時ですよ。
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装着感重視なら: どちらのヘッドホンもおすすめ
「ヘッドホンは装着感が一番大事だ!」というあなたには『WH-1000XM3』『QC35 II』のどちらもおすすめ。
というのも、今回比較するヘッドホン2つは「装着感の良さ」が全く別の方向に現れているので、一概に「これがいい」「あれがいい」とおすすめ出来るものではないんです。
- WH-1000XM3の装着感: 耳全体をしっかりホールド。
- QC35の装着感: 耳全体を軽くホールド。
イヤーカップの内径も『WH-1000XM3』『QC35 II』共にほぼ同じ大きさなため「イヤーカップが耳に当たって痛い」という事態が起きる心配はありません。
装着感でヘッドホンを決めたいあなたは、家電量販店などでしっかりと両者の装着感を比べて最適なものを選びましょう。
音質重視なら: どちらのヘッドホンもおすすめ
「ヘッドホンは音質が一番大事だ!」というあなたにも『WH-1000XM3』『QC35 II』を聴き比べた上で購入するのがおすすめ。
本当はしっかりとそれぞれのヘッドホンが持つ音質の違いについてまとめるべきだと思うのですが、こればっかりは
- 人によって聴き取れる音域が微妙に変わる
- 人によって音質の好みが分かれる(僕は両方とも好き)
分野なので、僕の主観に基づく一方的なおすすめは出来ません…。もっと耳を鍛えたい。
強いて言えばBose『QC35 II』は「Boseらしい」と言われているような低音ゴリ押しでは無くなっていますし、ソニー『WH-1000XM3』はどの音域も聴きやすいなと感じます。
装着感と同様、音質でヘッドホンを決めたいあなたも家電量販店などでしっかりと両者を比べ、最適なものを選びましょう。
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スペックから両者を比較する
ざっくりとしたタイプ別のおすすめヘッドホンを紹介したところで、いよいよ本格的に『WH-1000XM3』『QC35 II』を比較していきましょう。まず比較するのは本体のカタログスペックです。スペックシートは横スクロールに対応しているので、スマートフォンで閲覧している方は表をスライドさせてみてください。
WH-1000XM3 | QC35 II | |
---|---|---|
重量 | 255g | 234g |
対応周波数 | 4Hz~40kHz | 非公開 |
Bluetooth Ver | Ver.4.2/Class2z | 非公開 |
対応コーデック | SBC・AAC aptX・aptX HD・LDAC |
非公開 |
有線接続 | 対応 | 対応 |
マルチペアリング | 対応 | 対応 |
マルチポイント | 一部対応 | 対応 |
NFC接続 | 対応 | 対応 |
連続再生時間(NC ON) | 30時間 | 20時間 |
連続再生時間(NC OFF) | 38時間 | 20時間 |
充電端子 | USB Type-C | microUSB |
急速充電 | 対応 | 対応 ※1 |
充電時間 | 3時間 | 2時間15分 |
アプリからの設定 | 対応 | 対応 |
※1: 急速充電は『QuietComfort 35』は非対応
残念ながら『QC35 II』は対応周波数や音質に関係する部分についての情報は非公開なので、それ以外の部分で比較していきます。
ヘッドホンで個人的に重要だと感じている重量に関しては、QC35 IIの方が20g程度軽量。「装着感」の部分でも触れますが、QC35はつけ心地が非常に軽いので、実際に両者の装着時で比較してみるとQC35 IIの方がかなり軽いように感じますね。
連続再生時間に関しては『WH-1000XM3』が30時間(NC OFF時は38時間)、『QC35 II』が20時間とソニーの圧勝。両者ともに急速充電に対応しているものの、10時間以上再生時間に差があるのはBoseの分が悪いでしょう。
そうそう、それぞれのヘッドホンについては単体でレビュー記事を書いているので、もっと詳しく操作感を知りたい人はそちらを参考にしてください。
そのほか、スペック面で特筆すべきことを見出しでまとめていきます。
『WH-1000XM3』はUSB Type-Cと急速充電に対応
個人的にすごく嬉しいのが、WH-1000XM3がUSB Type-Cを採用している点。先代モデル『WH-1000XM2』『MDR-1000X』ではmicroUSBだったのが、時の流れとともに順当に進化しました。
最近はUSB Type-Cを採用した機器が増えてきているので、端末ごとの端子が統一されればされるほど持ち歩くケーブルの数も減って快適です。
また急速充電(USB PDではない)も搭載されていて、10分充電すれば5時間の利用が可能。忙しい朝、ヘッドホンの充電がない時でも10分充電すれば、行き帰りの音楽鑑賞は安心ですよね。
『QC35 II』も急速充電対応だが端子はmicroUSB
対してQC35 II、WH-1000XM3と同様急速充電には対応していますが、充電端子はmicroUSB。2017年発売と比較的新しいデバイスにも関わらず端子がレガシーなのは少し残念ですよね。
また急速充電のスピードも15分の充電で2時間半の再生と、WH-1000XM3と比べてしまうと少し控えめです。2時間半使えるだけでも実際は十分ですが、WH-1000XM3が少ない充電時間で倍再生できることを考えると…。
ノイズキャンセル性能から両者を比較する
次は最も気になるであろうノイズキャンセル性能について。音質・装着感も大事ですが、なんだかんだここの性能差でどれを買うか決める人もいるんじゃないでしょうか。
十分すぎるくらい強力な『WH-1000XM3』
ソニーの『WH-1000XM3』は、そのノイズキャンセル性能が先代の2機種『MDR-1000X』『WH-1000XM3』と比較すると大きく進化していることから大きな話題を浴びました。
WH-1000XM3は先代モデル2機種には搭載されていない、「QN1」と呼ばれるノイズキャンセリングのためのプロセッサーを新たに搭載しました。これにより従来よりも処理速度が飛躍的に上昇し、より多くのノイズを打ち消せるようになり、結果的に装着時の静寂感が大きく上昇しました。
このノイキャン性能は歩行中に使っていると後方からの自転車・歩行者に気が付かないほどで、実際に使っていると「これはもう十分すぎるな…」と感じることも多々。
そんな時はスマートフォンアプリ『Headphones Connect』を使えば、アプリ上でノイズキャンセルの強度を変更可能。装着者の置かれている状況を瞬時に判断し自動的にノイズキャンセル性能を調整してくれる「アダプティブサウンドコントロール」も搭載されているので、スマホアプリと併用すれば歩行中の利用も安心です。
先代モデルと同様、イヤーカップを手で覆うだけで周囲の音を取り込める「クイックアテンションモード」も搭載。電車のアナウンスを聞き逃す心配もありませんよ。
実用十分レベルな『QC35 II』
「十分すぎる」WH-1000XM3と比較すると、QC35 IIのノイズキャンセル性能は控えめ。ただし「ソニーと比較して」なので、普通に使う分には「劣ってる!」と感じることはありません。そもそも実用的な初めてのノイズキャンセルヘッドホンはBoseから発売されたという歴史があるので、その性能は業界の基準になっているといっても良いですね。
WH-1000XM3と同様、QC35 IIも専用アプリ『Bose Connect』を通した3段階のノイズキャンセル効果調節に対応。アプリの中から簡単に設定が変更できるので、自分のライフスタイルに合わせて柔軟にコントロール可能です。
ただしソニーでいうクイックアテンションモードのように、一時的にノイズキャンセル効果を弱める機能などは搭載されていないので注意しましょう。大切な情報を聞き取る時はヘッドホンを外すことが必要です。
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使い勝手から両者を比較する
次に比較するのがヘッドホンの使い勝手。接続のしやすさだったりアプリの使いやすさなど、使っていて不便だと困る点を中心に取り上げてみます。
単一デバイスで使うなら『WH-1000XM3』で十分
前提として、今回紹介する両者とも「マルチペアリング(複数端末の情報を記憶する)」には対応しています。
しかし『WH-1000XM3』は「マルチポイント(同じプロファイルで同時に接続できる)」には対応していません。
どういうかというと、iPhoneからMacに接続先を変えたいときは一旦iPhoneとヘッドホンとのBluetooth接続を解除して、その後Macにつなぎ直す必要があるんですよね。
- ウォークマンとスマートフォンの2台同時接続
- Androidスマートフォンの2台同時接続
- AndroidとiPhoneの2台同時接続
には対応しているんですが、僕が普段使っているようにiPhoneとMac・iPhoneとiPadといった組み合わせは不可能なんです。複数のAppleデバイスに接続して切り替えを行う、というのは理論上できないので注意しておきましょう。
一方、音楽鑑賞の面でいうとイヤーカップを手で覆うだけで周囲の音を取り込める「クイックアテンションモード」や、周囲の音を取り込んだ状態で音楽が聴ける「アンビエントサウンドモード」を搭載。ノイズキャンセル性能と日常での使い勝手は両立されているといえます。
メディアコントロールは右のイヤーカップ部分のタッチセンサーに全て集約されています。ジェスチャー操作なので慣れるまでは不便ですが、慣れてしまえばボタンを探す必要がないので快適です。
- タッチセンサーを前方側にスワイプ: 曲送り
- 後方側にスワイプ: 曲戻し
- 上側にスワイプ: 音量アップ
- 下側にスワイプ: 音量ダウン
- 2回タップ: 再生/一時停止
- 触れたまま: 音声アシスタント
複数デバイスで使うなら『QC35 II』が快適
一方、WH-1000XM3と比較すると、QC35は音楽+音楽のマルチポイント接続に対応しています。
そのためiPhoneとiPad(Mac)を同時に接続しておけば、iPhoneでの音楽視聴をやめてiPadで動画視聴するときも
- iPhoneで再生中の音楽を一時停止する
- iPadで動画を再生する
だけで済みます。一見するとちょっとした違いかもしれませんが、Bluetooth接続の解除・再接続をしなくて済むのは超便利。
クイックアテンションモードのように一時的にノイズキャンセル効果を弱める機能などは搭載されていませんが、Bose Connectアプリによるノイズキャンセル性能のコントロールは可能で、一連の使い勝手は全く問題ありません。
WH-1000XM3と異なり、QC35 IIは右側のイヤーカップに物理的なメディアコントロールボタンが搭載されています。Apple純正イヤホンと操作方法は同じなので、使い始めでも操作ミスは少ないでしょう。
- +ボタン: 音量アップ
- -ボタン: 音量ダウン
- 中央ボタンを1回押し: 再生/一時停止
- 中央ボタンを2回押し: 曲送り
- 中央ボタンを3回押し: 曲戻し
僕の持っている『QC35』には搭載されていませんが、『QC35 II』ではワンタッチで音声アシスタントを起動できるボタンも搭載されていますよ。
装着感から両者を比較する
さて、最後に比較するのがヘッドホンの装着感です。
飛行機や新幹線など長時間の装着が必要な場面では、なんだかんだ「ずっと着けていても快適」なモノが重宝されがち。両者によって特徴が違うので、しっかり比較していきましょう。
『WH-1000XM3』は従来モデルより良くなったがまだ重い
『WH-1000XM3』はデザインや構造も先代モデル2機種より変更されていて、より着けやすく・着け続けやすくなっています。
特に大きく変わったのがイヤーカップ自体の構造。WH-1000XM3はイヤーカップ自体のサイズがアップしたほか、それに付随してカップ内径も大きくなったので、装着している時に感じていた圧迫感がかなり薄まりました。
MDR-1000X(左)とWH-1000XM3(右)のイヤーカップを中心に比較してみるのこのような感じ。イヤーカップ内径が大きくなったほか、ヘッドバンド(後頭部に接する部分)もかなりふかふか。
こうしたところから見ると、従来モデル2機種よりも非常に装着しやすく、長時間の使用にも耐えうる感じになっています。
『QC35 II』は着け心地良好だがNC性能控えめ
一方、WH-1000XM3と比較すると『QC35 II』の装着感は非常に軽め。そもそもQC35 IIはWH-1000XM3より20g近く軽いほか、ヘッドホンを着けたときの側圧も弱いので、単純な「着けごこち」で考えると『QC35 II』の方が快適です。
- WH-1000XM3の重量: 255g
- QuietComfort 35 IIの重量: 234g
ただし、WH-1000XM3とQC35の「装着感の良さ」は同じようなものではなく別の方向性での装着感の良さ。こればっかりは人によって違いが出てくると思います。
- WH-1000XM3の装着感: 耳全体をしっかりホールド。密閉感が強い
- QC35 IIの装着感: 耳全体を軽くホールド。密閉感はそこまで強くない
なので「装着感が大事!」という人は、一度家電量販店などで両モデルをしっかり比較してみましょう。
まとめ: 迷ったら『WH-1000XM3』がおすすめ
こんな感じで、今回はノイズキャンセルヘッドホンの2トップとも言える機種、ソニー『WH-1000XM3』とBose『QuietComfort 35 II』を比較してみました。
両者を徹底的に比較した上で「どちらか1つを選ばないといけない」とするなら、僕はソニーの『WH-1000XM3』をおすすめします。
やっぱり業界最高水準のノイズキャンセル性能は魅力的だし、ちょっとした時に使えるクイックアテンションモードは使い勝手抜群。個人的な部分でいうと音質も問題ないほか、USB Type-Cケーブルがそのまま使えるのも大きな魅力でしょう。
一方『QuietComfort 35 II』がおすすめなのは、装着感やカジュアルに使えることを大切にしている人。
重量が軽く首にかけていても痛くないし、長時間着けていても頭が痛くならない側圧の弱さも魅力的。ノイズキャンセル性能も業界スタンダードで、使っていて全く不満はありませんよ。
ソニー『WH-1000XM3』とBose『QuietComfort 35 II』は、両者ともに家電量販店などでの価格は35,000円前後。どちらのヘッドホンを選んでも後悔しないように、今回の記事で紹介した内容を参考にヘッドホンを選んでみてください。
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