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実は先日、春休みを活用して箱根に1人旅をしてきました。時間やスケジュールに左右されることもなく、途中下車もしながらほぼ手ぶらで満喫した2日間の様子は、近日中に「旅行中のカバンの中身」と合わせてお届けしようと思います。
さて、今回はそんな旅の過程で見つけた「NARAYA CAFE」というカフェをご紹介。敷地内に足湯があるという温泉地らしいおもしろいカフェだったのですが、あとあと調べてみると興味深い歴史が詰まっていました。
登山電車を途中下車し「NARAYA CAFE」へ
箱根旅行をしたことがある方ならわかってくれる方も多いと思いますが、箱根〜強羅間を結ぶ箱根登山鉄道はその名の通り山登りをする電車。険しい場所を走っていくので、基本的に途中下車することが多くありません。
箱根湯本から強羅へ向かう道中、普段であれば僕も降りることはなかったのかもしれませんが、以前どこかで見た「宮ノ下は隠れ温泉街」といったような記憶がふと頭をよぎり、思い切って宮ノ下で途中下車してみることにしました。
宮ノ下駅を出て降り坂を降りていくと、右側に賑やかな雰囲気のカフェを見つけました。屋外には足湯スペースもあり、お客さんはコーヒーを飲みながら足湯に浸かり、見知らぬ隣の人と軽い雑談をしています。
ここ、絶対いいところだわ。そう思った僕は、お昼も過ぎちょうどコーヒーが飲みたかったので、惹かれるように店内へ。これが今回ご紹介する「NARAYA CAFE」です。
築50年の古民家を改装したという店内には、挽きたてのコーヒーの匂いが充満していていい雰囲気。ひっきりなしに注文があるので、お店スタッフの方は狭いキッチンで常にコーヒーを作り続けていました。
1Fのカフェ・2Fのカフェギャラリー・屋外の足湯スペースは、平日のお昼過ぎというのに多くのお客さんで溢れていて、どうせなら入ってみようと思っていた足湯も入れずじまい。
敷地内の階段を下ったところにある離れが空いていたので、今回はこちらを利用することにしました。
NARAYA TABI BOOKSと名付けられたこのスペースは、その名の通り旅と本をテーマにしたスペース。ヨーロッパや太平洋諸国について綴られた本や観光本を読みながら、NARAYA CAFEのコーヒーをいただくことができます。
2箇所設けられたロフトは利用客も自由に使用可能。この日は子連れの家族が積み木のおもちゃで遊んでいました。
最近はコーヒースタンドで買う飲み物はモカと決めています。カフェや気分によってメニューを変えるのではなく、注文するメニューを統一することで、お店によって違うコーヒーを味を楽しめる気がしています。
母体は300年の歴史がある「奈良屋旅館」
さてこのNARAYA CAFE、この記事を書くために情報を集めていて知ったのですが「奈良屋旅館」という江戸時代から続いていた高級旅館が元になっているそう。
江戸時代末期から外国人観光客の訪問が増えた宮ノ下では代表的な旅館だった奈良屋。明治期に外国人観光客増加のため「NARAYA HOTEL」と改名したのち、大正以降は再び奈良屋として外国人・日本人問わず多くの観光客をもてなしていたと言います。
残念ながら奈良屋旅館は2001年に閉館してしまいましたが、奈良屋旅館の14代目でもある方が『日本のリゾートの歴史が息づく宮ノ下の地に新たな交流の場を作りたい』と始めたのがこのNARAYA CAFEというわけ。
歴史を感じる場所でコーヒーを
日本式旅館と気軽に立ち寄れるカフェ。形態こそ違えど、多くの人々が立ち寄るNARAYA CAFEには間違いなく奈良屋旅館300年の歴史が詰まっています。
箱根に見つけたとっておきのスポット。NARAYA CAFEは僕にとって箱根旅行では欠かせない場所になりそうです。
店舗情報
店舗名 | NARAYA CAFE |
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住所 | 〒250-0404 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下 404-13 |
電話番号 | 0460-82-1259 |
営業時間 | 10:30〜18:00 |
12月〜2月は17:00まで | |
定休日 | 水曜日・第4木曜日 |
公式サイト | NARAYA CAFE |