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iPhoneメインユーザーがPixel 4を使ってみたレビュー。スペック・カメラ性能ともに超快適

先日Pixel 3 XLを購入して1年経過したのでレビューをまとめたばかりですが、実はレビュー記事の執筆と前後して改めてAndroidの魅力とサブスマホの用途について考えることがありました。

で、いろいろ悩んだ末に出した結論は「スマホを買い換える」こと。そして選んだのが後継機種にあたる『Pixel 4』でした。

そこで今回の記事では

  • どうしてPixel 4を購入したのか
  • Pixel 3 XL・iPhone 11 Pro Maxとの比較
  • PIxel 4のカメラ作例

などをまとめながら、しばらくPixel 4を使ってみた感想についてまとめていきます。

現在SoftBankでは、のりかえ限定でPixel 4の本体価格が2万円値引き+1万円分のPayPayボーナス還元のキャンペーンが開催中なので、Pixel 4を検討している人は今がチャンスです。


Pixel 4を購入した理由

今回1年間使用していた『Pixel 3 XL』から『Pixel 4』に買い換えようと思った理由は大きく分けると2つ。

  • Pixel 3 XLより小型なAndroid端末が欲しかったから
  • Pixel 4の進化したカメラを体験してみたかったから

それぞれチェックしていきましょう。

よりコンパクトなAndroid端末が欲しかったから

一つ目のがよりコンパクトな Android 端末が欲しかったからというものです。

昨年 Pixel 3 XL を購入した時のスマートフォンの構成は

  • メインスマートフォン: iPhone XS
  • サブスマートフォン: Pixel 3 XL

の2台構成でした。メイン機のサイズは小さめ、サブ機のサイズは大きくと対象のバランスが取れていたので、使う頻度こそ多くないにしろ構成的には使いやすかったです。

しかしiPhone 11 Pro Maxを購入したことがきっかけで、メイン・サブスマホの2台がどちらも大きくなってしまったので、大きな画面サイズのPixel 3 XLが少し邪魔に感じてしまうようになりました。

そこでPixel 3 XL・カスタマイズされていないAndroidの使い勝手を落とすことなく、コンパクト・高スペックな端末ということで選んだのが『Pixel 4』というわけ。

Pixel 4の進化したカメラを体験してみたかったから

もう一つPixel 4を購入しようと思った大きな理由がカメラ性能の進化。 Pixel 3 XLにも非常に優秀なカメラのモジュール・ソフトウェアが搭載されていましたが、Pixel 4ではその性能がさらに向上しました。

背面カメラの数も1つから2つに増加し(望遠レンズ)遠くの風景も撮りやすくなったほか、ホワイトバランスの調整システムの改善・ハイライト/シャドウのリアルタイム調整・天体撮影モードなど、細かい部分の性能もアップ。

Pixel 3 XLのレビューにも書いた通り、iPhone 11 Pro Maxのカメラにはあまり期待していない分、サブスマホにはカメラ性能を求めたい。そういうこともあってPixel 4を購入しました。

Pixel 4の外観とスペック

高さ 147.1mm
68.8mm
厚さ 8.2mm
重量 162g
バッテリー 2,800mAh
画面サイズ 5.7インチ有機EL
画面解像度 1080 × 2280px
CPU Qualcomm Snapdragon 855
RAM 6GB
リアカメラ1 1600万画素 F2.4(広角)
リアカメラ2 1220万画素 F1.7(標準)
フロントカメラ 800万画素 F2.0
おサイフケータイ 搭載

Pixel 4の基本的なスペックは上記の表の通り。リアカメラ(背面カメラ)がデュアルカメラになったことで遠景の撮影も綺麗に行えるようになったほか、CPU・RAMは順当にスペックアップしています。国内版は引き続きおサイフケータイに対応しているので、Suica・iDなどの電子マネー決済も問題なくできます。

参考までに、処理性能のベンチマークを示すアプリ「AnTuTu Benchmark」「Geekbench」の計測結果はこんな感じ。一般の方は特に参考にならない数値でしょうが、要は「かなり高スペックで快適に使える端末」ということです。

Pixel 3 XLとの比較

僕はこれまでPixel 3 XLを使っていたわけですが、実際に両者の外観やスペックを軽く比較していきます。

まず前面。Pixel 3 XLがノッチありで6.3インチ・1440 x 2960pxの有機ELディスプレイを搭載していたのに対し、Pixel 4はノッチなしの5.7インチ・1080 × 2280pxの有機ELディスプレイを搭載。

画面サイズや解像度はPixel 4の方が小さくなりましたが、個人的にはPixel 3 XL のノッチが存在感が大きく少し不快だったので、画面サイズが小さくなってもノッチが無いほうが快適に感じます。

背面。Pixel 3 XLはシングルカメラでしたが、PIxel 4では広角・標準のデュアルカメラを採用。本体の加工もガラス・磨りガラスのツートンだったPixel 3 XLに対し、PIxel 4では光沢のあるガラス(ブラック)・磨りガラス加工(ホワイト・オレンジ)のワントーンに統一されています。

個人的には光沢のあるガラスを採用したPixel 4の方が高級感があって好みです。

Pixel 3 XLは本体の薄さの割りに横幅が大きく少しホールドしづらかったのが難点でしたが、Pixel 4はコンパクトになったので握りやすく・操作しやすくなりました。僕はあまり手が大きい方では無いのでPixel 4の方が使っていて快適です。


スペックシートの比較もしておきましょう。左側が今回購入したPixel 4、右側が以前まで使っていたPixel 3 XLです。スマートフォンの場合は横スクロールすると全ての表を見ることが可能です。

項目 Pixel 4 Pixel 3 XL
高さ 147.1mm 158mm
68.8mm 76.6mm
厚さ 8.2mm 7.9mm
重量 162g 184g
バッテリー 2,800mAh 3,430mAh
画面サイズ 5.7インチ有機EL 6.3インチ有機EL
画面解像度 1080 × 2280px 1440 x 2960px
CPU Snapdragon 855 Snapdragon 845
RAM 6GB 4GB
リアカメラ1 1600万画素 F2.4(広角) 1220万画素 F1.8(広角)
リアカメラ2 1220万画素 F1.7(望遠) 非搭載
フロントカメラ1 800万画素 F2.0(標準) 800万画素 F2.2(広角)
フロントカメラ2 非搭載 800万画素 F1.8(標準)

今まで使っていたPixel 3 XLと比較すると本体サイズ・画面サイズが小さくなっていますが、CPUやRAMなどは順当にスペックアップしているため「使っていて不便」ということはありません。そもそもPixel 3 XL自体がハイスペックだったので不満はなかったんですけどね。

Geekbenchでのスコアを比較してみるとこんな感じ。Pixel 4の方が点数が高いですが、簡単にいうと「ハイレベルな次元での争い」でしかないのでPixel 3 XLでも十分快適です。今年の頭まで使ってたしね。

iPhone 11 Pro Maxとの比較

続いて現在メインのスマートフォンとして使っている『iPhone 11 Pro Max』とPixel 4を比較してみましょう。当然ですが画面サイズの大きなiPhone 11 Pro Maxの方が本体サイズも大きいし重量もあります。個人的には一度Pixel 4を体験してしまうとiPhone 11 Pro Maxはかなり重い。200gオーバーのスマホって冷静に考えると重すぎますよね…。

背面はこんな感じ。iPhoneは全面磨りガラス、Pixel 4は全面ガラス加工が施されています。両端末とも複数カメラが左上にまとまっていますが、個人的にはPixel 4のように「カメラモジュールは黒色で統一する」ほうが見た目的に好みです。


こちらもスペックシート上での比較をしてみました。左側が今回購入したPixel 4、右側がiPHone 11 Pro Max。例によってスマートフォン・タブレット等では横スクロールして全てをみることが可能です。

項目 Pixel 4 iPhone 11 Pro Max
高さ 147.1mm 158mm
68.8mm 77.8mm/td>
厚さ 8.2mm 8.1mm
重量 162g 226g
バッテリー 2,800mAh 3969mAh
画面サイズ 5.7インチ有機EL 6.5インチ有機EL
画面解像度 1080 × 2280px 2,688 × 1,242ピクセル
CPU Qualcomm Snapdragon 855 A13 Bionicチップ
RAM 6GB 4GB
リアカメラ1 非搭載 1200万画素 F2.4(超広角)
リアカメラ2 1600万画素 F2.4(広角) 1200万画素 F1.8(広角)
リアカメラ3 1220万画素 F1.7(望遠) 1200万画素 F2.0(望遠)
フロントカメラ 800万画素 F2.0 1200万画素 F2.2

両者のサイズ以外の相違点をあげると

  • 背面カメラの数(Pixelは2つ、iPhoneは3つ)
  • バッテリー容量(Pixelのほうが1000mAhほど少ない)

といった感じ。この後の「使ってみた感想」でも詳しく紹介しますが、Pixel 4の最大の欠点はバッテリー容量の少なさです。びっくりするよ。

Geekbenchでスコアを比較してみました。iPhone 11 Pro Maxのほうが遥かに点数が高いですが、そもそも両者はOSから違うのであまり比較にならないかも。例によって「ハイレベルな争い」といった感じ。

実際にPixel 4を使ってみた感想

さて、1月中旬に購入して以来2ヶ月ほどPixel 4を使っていますが、今まで使ってきた『Pixel 3 XL』あるいはメイン端末の『iPhone 11 Pro Max』と比較した上での感想をまとめていきます。

本体の小ささはやっぱり正義

このレビュー記事でも何度か触れていますが、本体サイズが小さいのは完全に正義です。片手で持てて片手でフリック入力・操作が何の支障もなく出来るありがたみを久々に感じました。

なにも『iPhone 11 Pro Max』がデカすぎるから使えない、というわけではありません。iPhone 11 Pro Maxは僕のメインスマホですし、動画視聴・写真編集など比較的クリエイティブな場面で使うことが多いので、本体・画面サイズが大きいほうが作業が快適に進みます。

しかし、満員電車の中でスマホを使うなど片手しか使えない状況下においてはiPhone 11 Pro Maxの大きなボディはかなり邪魔。フリック入力も片手モードにする必要がありますし、画面の上端を操作するのは不可能に近い…。

その点Pixel 4のコンパクトなボディであれば片手でも画面端までなんとか手が届くし、なにより片手で使っていても落とす心配がない。今まで使っていたPixel 3 XLもiPhoneと同様に大きな端末で操作がしづらかったので

  • 大画面で使えるメインのiPhone
  • コンパクトでiPhoneに劣らぬスペックのPixel 4

という2台持ちは最良の選択肢だったなと個人的に感じています。

指紋認証は何らかの形で欲しかった

Pixel 3 XLのレビューで「やっぱり便利」と書いた指紋認証ですが、Pixel 4では廃止され顔認証に一本化されています
iPhoneに搭載されているFace IDよりも精度が低いのかiPhoneよりも寝ている状態での認証はされやすい印象がありますが、やはり個人的には顔認証+指紋認証の2方式を採用してほしかったところ。

Pixel 3 XLのレビューでも書いた通り最近はどうしてもマスクをつけて外出することが多いので、ロック解除したいときに都度マスクを下さなければいけないのはかなり面倒です。

電池持ちが悪すぎる

Pixel 4を使っていて最も不満なのが電池持ち。旅行時はもちろん日常生活の中でもはっきりと「持ち悪いな」と実感できるレベルです。そもそも近年のハイエンドスマホでバッテリー容量が2,800mAhって少なすぎます。

2,800mAhという容量がよく分からない人のために例を挙げましょう。旅行の時、カメラアプリで写真を撮りつつマップで経路検索、時折Twitter…なんて使い方をしていたら7時間ほどで残量が少なくなるし、日常生活でも丸一日バッテリーが持つことは稀です。

サブスマホという僕の使い方ですらこんな状況なので、メインスマホとして使う場合はモバイルバッテリーが欠かせないと思います。これが本当に残念…。

Pixel 4で撮影した写真の作例

ここまでPixel 4を使った感想なんかを紹介してきましたが、僕がPixel 4に最も求めているのは「手軽に良い写真が撮れる」こと。

Pixel 3 XLのレビューでも紹介した通りPixelシリーズはカメラが非常に優秀、かつiPhoneのカメラ性能が悪いので、もっぱらカメラ機として活躍することを期待しているわけです。

そんなPixel 4で撮影した写真を紹介していきます。今回の作例ではLightroom等での編集はしておらず、カメラアプリで変更できる設定のみで撮影しています。

日中・室内

適当に撮った草ですが、葉一枚一枚の色味の違いとか、水滴の描写がかなりリアル。

青空もバランス良く撮れます。

青空をバックにした写真でも、iPhone 11シリーズのようにホワイトバランスが青寄りに崩壊してしまうことはありません。

手持ちコーヒーを撮ったところ。背景ボケもかなり自然です。

晴れてる向こうが暗雲というちょっと難しいシチュエーションで撮った写真。

観覧車の写真。1枚目はオートで撮ったものですが、Pixel 4で使えるようになった「ハイライト/シャドウのリアルタイム調整」を使って撮影すると2枚目まで化けます。
ハイライトとシャドウを別々に調節できるので、曇天時の撮影にはめちゃめちゃ便利。

お台場のガンダム。こちらは標準カメラを使って撮った写真です。

こちらが2倍ズームの望遠カメラを使って撮ったもの。

そしてこちらが超解像ズーム+望遠カメラ(計8倍)で撮影したもの。一般的なスマートフォンだとノイズが目立ったり解像感に欠けたモノになりがちなパターンですが、Pixel 4はかなり良い感じに撮影してくれます。

ホワイトバランスの調整がしっかり効いている反面、蛍光灯下でのご飯の撮影は、いわゆる「美味しそうに見える写真」にならない確率のほうが大きいです。ただし大きくホワイトバランスが崩れた写真にはなりません。

夕方・夜・早朝

続いて夕方と夜景の作例。夕陽を正面から捉えるというカメラ泣かせの構図ですが、木の影もしっかり写っているし、HDR+の効果で地面も黒つぶれしません。

Pixel 4で撮影した写真の中で最も「これは良い」と思ったのが貴船神社で撮影したこちら。

山奥・日没後という難しいシチュエーションですが、オート撮影でも陰陽のバランスが崩れることなく非常に綺麗に撮れています。正直「オート撮影」であれば一眼レフ・ミラーレス一眼でもここまで撮るのは至難の技かと。

ちなみに同じ構図を「夜景モード」で撮影するとこうなります。かなり明るくなってしまい雰囲気が崩れてしまっているので、夜景モードを使うタイミングは注意が必要そう。

オートで撮影した夜景。十分綺麗でしょう。

Pixel 3 XLのレビューと同様、手持ち撮影でフォーカスを「遠景」に設定しシャッターボタンを押しただけの写真。主観ですが、Pixel 3 XLで撮影したものよりも明るくバランスが撮れた星空写真になっているんじゃないかと思います。

しっかり夜景を「夜景モード」で撮影するとこんな感じ。スマートフォンのカメラという都合上、どうしても光の反射が映り込んでしまうのですが許容範囲だと感じます。

最後に京都で撮影した早朝の写真を。ちょっとHDR+が強くかかりすぎてるかな…と感じる部分もありますが「スマートフォンのカメラで撮った写真」と考えると十分すぎますね。

まとめ

こんな感じで、今回はPixel 3 XLからの乗り換え先として選択した『Google Pixel 4』を使ってみたレビューをまとめてみました。

Pixel 3 XLを使い始めた時の感動があまりにも強かったのでPixel 4では前機種ほどの驚きはなかったのですが、Pixel 3 XLで不満だった点は改善され、良かった点はさらに良くなっているなど順当に進化しているなと感じました。

特にカメラ機能の改善は素晴らしく、もともとカメラ性能を第一に求めていた僕からすると大満足。格安SIMを挿入しておけば撮影→シェアまでスムーズに出来るので、コンパクトデジカメよりも自分の用途には合っているなと思っています。

iPhone 11 Pro Maxを使い始めるようになって気になっていた「サブスマホがメイン並みに大きい」という問題点もPixel 4にしたことで無事解決。スペックはほぼ同等でサイズ感・OSの違うスマートフォンを2台持つことになったので、用途が極端にかぶることも無くなり快適に使い分けできる予感がします。


今回紹介した『Pixel 4』ならびに『Pixel 4 XL』は、国内版の取り扱いはSoftBank、もしくはGoogle直販SIMフリーのみ。入手できる経路は少し限られていますが、Android端末で悩んでいる人はこれにすべき!といえるほど良くまとまっている1台です。

ちなみに現在SoftBankでは、のりかえ限定でPixel 4の本体価格が2万円値引き+1万円分のPayPayボーナス還元のキャンペーンが開催中なので、Pixel 4を検討している人は今がチャンスです。

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