ここ数年はスマートフォンのカメラ性能が大きく進化していますが、中でもHUAWEIが発売するスマートフォンはライカと共同開発したカメラを搭載するなどカメラ性能の高さが知られています。
今回、Huawei Japan様より2019年11月に発売となったスマートフォン『HUAWEI nova 5T』をお借りしたのですが、実際に撮影できた写真のクオリティが非常に高いと感じたので、端末レビューに先立ってカメラ性能・作例にフォーカスしたレビューをお送りします。
この製品はHuawei Japan様よりレビュー用に貸与いただきました。
目次
『HUAWEI nova 5T』について
今回カメラレビューで取り上げる『HUAWEI nova 5T』は、2019年11年にHUAWEIから発売されたスマートフォン。現在HUAWEIはGoogleのサービスを新規リリース端末に導入できない状態となっていますが、nova 5Tは問題なく使用することが可能となっています。
高さ | 158mm |
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幅 | 76.6mm |
厚さ | 7.9mm |
重量 | 184g |
バッテリー | 3,750 mAh |
画面サイズ | 6.2インチ TFT液晶 |
画面解像度 | 1080 x 2340px |
CPU | HUAWEI Kirin 980 |
RAM | 8GB |
リアカメラ1 | 1600万画素 超広角カメラ |
リアカメラ2 | 4800万画素 メインカメラ |
リアカメラ3 | 200万画素 マクロカメラ |
リアカメラ4 | 200万画素 被写界深度測定カメラ |
フロントカメラ | 3200万画素 F1.8 |
おサイフケータイ | 非搭載 |
主なスペックはこんな感じ。詳細は別の記事で紹介しますが、実売価格5万円代でこのスペックはコストパフォーマンス良好で「値段が安くて性能の良いスマートフォン」を探している人にはぴったりと言えそうです。
AI搭載のクアッドカメラが超強力
スペックが非常に高い『HUAWEI nova 5T』ですが、最も魅力的かつ売りといえるのがAI搭載のクアッドカメラ。標準・超広角・マクロ・被写界深度測定用と4つのカメラを搭載しているため、シチュエーションに合わせて最適なカメラで撮影することが可能です。
個人的に面白いなと思ったのが、4つ搭載されているカメラの中にマクロを採用している点。
多くのスマホが撮影用カメラとして超広角・標準・望遠の3カメラ構成を採用する中、4800万画素の標準カメラからトリミングすることで2倍ズームを実現し、寄れるカメラとしてマクロカメラを採用しているのはなかなか理にかなったカメラ構成だなと感じました。
『HUAWEI nova 5T』で撮影した写真作例
それでは実際に『HUAWEI nova 5T』で撮影した写真を見ていきましょう。例によって全ての写真は無加工・無編集で、ブログへのアップ用にサイズ変更のみしています。
昼間・室内で撮影した写真
まずは昼間もしくは室内で撮影した写真たち。本来であれば影になってしまいそうな部分もしっかりと発色されていて、スマートフォンで撮影した写真としてはとってもきれいな部類。
端末をお借りしている間数百枚の写真を撮影してきましたが、一番気に入っているのがこちらの写真。発色・ディテールともに素晴らしく、左下のロゴマークを隠すとスマートフォンで撮影した写真には見えません。
こちらは超広角カメラで撮影した写真ですが、周辺部がモヤッとすることもなくしっかりと写しているなという印象。
メインカメラからクロップして2倍ズームで撮影した画像です。
青空。写真によってはAIの自動補正で「青空モード」に指定されているものもありますが、特に青が強過ぎて不自然っぽさがある、ということはありませんでした。
手持ちで被写体を撮影したところ。ポートレートモード等の設定はされていませんが、背景もしっかりボケています。
夕暮れ時。夕陽を直接撮影したわけではないので「夕暮れモード」補正はかかっていませんが、程よくオレンジと青の色味を強調してくれているように感じます。
屋内でビビットな被写体を撮影した一枚。一般的にこういったシチュエーションでは写真下部が黒潰れしてしまいがちなのですが、ちょうど良い感じにバランスが取れていてすごく綺麗。
最後にAIによる補正の強度を比較してみます。上記1枚目が「フードモード」をオンにした状態、2枚目がオフにした状態。人によって好みはあると思いますが、個人的には食べ物を撮影する時にはAI補正はオフにしたほうが良いなと感じました。
曇天時に撮影した写真
続いて曇天時に撮影した写真。少しホワイトバランスが暖色に寄っている気もしますが、写真の色味が大きく崩れているようなことはなく安定して撮れている印象。
清水寺の入り口を撮った様子。こちらも白飛び・黒潰れしている印象はなく、赤色の発色も良好です。
こちらは通天閣。少しHDRの持ち上がりが強くごちゃっとしているなという印象がありますが、写り自体は極めて優秀。
夕方・夜間に撮影した写真
最後に夜間・夕方に撮影した写真。逆光の場合たいていはおかしな写りになってしまうことが多いのですが、AIによる補正が効いているので、逆光を補正しつつも変でない色味に仕上がっているなと感じます。
クロップによる2倍ズームは、この時間になってくると被写体の粗さが気になってくる印象を受けました。
「夜景モード」をオンにしたところ。Pixel 4やiPhone 11 Pro Maxと比較すると明るさが少し不自然かなと感じます。
こちらは完全に日没した後に夜景モードを試したところ。
Pixel 4などの夜景モードと比較してnova 5Tのそれは「長時間露光撮影」に近いため、暗ければ暗いほどスマートフォンをしっかり固定する必要があり、ブレずに撮影するのは少し難しいなと感じてしまいました。
まとめ
というわけで今回は、Huawei Japan様よりお借りしたスマートフォン『HUAWEI nova 5T』のカメラに注目したレビューを書いてみました。
4800万画素のメインカメラはもちろんですが、超広角カメラを使ったダイナミックな構図や、AIによる撮影補助は超強力ですもちろん、人によっては補正が強過ぎて不自然に感じてしまうこともあるでしょうが、個人的にスマートフォンのカメラに求めるものは「手軽に・綺麗に撮れてシェアしやすい」ことなので、こういった補正は大歓迎。
一眼レフ・ミラーレス一眼で撮影しLightroomなどで現像しなければ撮れないような写真がシャッターボタンを押すだけで撮れてしまうのは非常に魅力的ではないでしょうか。
『HUAWEI nova 5T』は、LINEモバイル・OCNモバイル ONEといったMVNOで回線とセットで、Amazon・楽天市場等では端末単体で購入可能。5万円代のスマートフォンの中では性能も高くサクサク使えるので、「機種変更を考えてるけど価格は抑えたい」といった人におすすめです。