「バックパック」というと大きな機材をたくさん詰め込めて、海外旅行でもへっちゃら!な大型リュックを想像しがちですが、最近人気なのはパソコンと周辺機器をスマートに収納できるスリムなリュック。
週5日の在宅勤務生活が終わりを告げ、リモートワーク併用でも週3日は出社!という人も多いでしょうし、周りの友人からも「パソコンとか入るちょうどいい感じのリュックない…?」と相談を受けることもあります。
そういった質問の答えとして、これまでは少し大きくても20Lクラスのバックパックを提案することが多かったのですが、やっとこさ「これが最適かも!」と紹介できるバックパックが登場しました。それが今回紹介するCASEFINITEの派生ブランドであるErgofiniteから発売された『THE TOKYO TECHPACK』です。
今回、発売に先駆けてサンプルを提供してもらい、2週間強ガッツリ使い込んでみたので、どのあたりが優秀だったのかを細かくご紹介します。
※この記事はケースフィニット株式会社の提供でお送りします。レビューにあたっては事前に製品サンプルをご提供いただいています。
目次
THE TOKYO TECHPACKについて
今回紹介する『THE TOKYO TECHPACK』は、「都会生活が、捗る シンプルデザインと機能性を融合した『至高のバックパック』」をコピーに発売されたバックパックです。
ノートパソコンや書類がぴったり入るスクエアサイズ(長方形)の大きさに、1日の外出であれば十分な14Lの容量、耐水性・耐久性に優れた1680Dのコーデュラバリスティックと、見た目と実用性を両立させた一品になっています。
バックパックを販売するのは、スマホケース『フロストエア』でおなじみケースフィニットが展開するライフスタイルブランド・Ergofinite。このブログでは第1弾製品の『THE ERGORISM PRO』も先行レビューさせていただいています。
スリムな外観からチェック
バックパック各所にあるファスナーにはYKK社製の止水ファスナー『AquaGuard』が採用されているため、急な雨に見舞われてしまった場合でも内部に収納しているアイテムは安心。
メインの収納部分・PCの収納部分ともにファスナーが両開きなので、アイテムの出し入れがしやすくなっているのもナイスです。
バックパックの背面、背中が触れるところはメッシュ素材が使われているので、長時間背負っていても背中が蒸れにくい設計になっています。スーツケースの持ち手に固定できるベルトもあるので、国内出張の多い方でも便利に使えそうな印象。
ビジネスシーンでも使いやすいように、バックパック側面には横持ち用の持ち手が付いています。横持ちする場合はショルダーが邪魔になってしまうので、スーツケース用ベルトがショルダー固定用ベルトの役割も担っている感じですね。
左のショルダーには簡易的なポケットが用意されていて、サイズの小さい小物類であれば収納できます。
寸法的にはAirPods Proのケースがピッタリ入るようになっていますが、落下リスクを考えるとあまり高価なものは入れずに、社員証などのカードを1〜2枚入れておくのが最適な使い道になりそうです。
背面の左右には財布・アクセサリー類の収納に便利なポケットが1つずつ。こちらはRFIDスキミングの防止機能が備わっているとのことで、海外などを旅行する際はクレジットカード・パスポートを収納しておくとよさそう。
僕の場合はクレジットカードなどを入れている財布と、お札を入れているマネークリップをそれぞれのポケットに収納しました。
ちなみに背負った際に左側に来るポケットには、鍵などを取り付ける際に便利な金具も用意されていました。
底面にはコの字のファスナーが取り付けられていて、開けると防水生地になったポケットが現れます。ここは折りたたみ傘を収納する専用ポケットになっていて、濡れた傘をそのまま収納したとしてもメイン収納・PC収納に水分が漏れない仕組み。
普段バックパックを使っている時は濡れた傘をどう収納しておくか結構迷っていたタイプなので、こんな風に専用ポケットがあるのは個人的にはかなり嬉しい工夫です。
メイン収納もポケットが多くて助かる
ざっと外観・外側ポケットを紹介してきたので、続いて内側のポケットも見ていきましょう。
まずはマチの大きいメイン収納のポケット。
ここはポーチや小さいカメラ、ペットボトルなど入れられるように、ポケットの数は少なく、ポケット自体も薄めに仕上がっています。
上部左右にあるポケットはそれぞれ横約14cm・深さ約16cmで、ファスナーのある下部のポケットは横約27cm・深さ約16cm。上部のポケットにはメモ帳やモバイルバッテリー、下部ポケットにはクリーニングクロスなどを入れるとちょうど良さそうなサイズ感です。
メイン収納ポケットにも鍵などを取り付けられる金具が用意されていて、こちらはマグネットで簡単に開閉できるバックル『FIDLOCK』が備わっています。個人的には鍵はこっちの金具に付けたほうが利便性・安全性ともに高そうな印象を受けました。
が、先にも書いたように僕は鍵はジーンズのポケットに入れてしまうので、ここにはケースに入れたAirTagを取り付けることにしました。これでも十分便利です。
PC収納部分はメイン収納ほどは開口せず、あくまでPC・タブレットやその周辺機器なんかを収納するための役割という感じがします。
PC用の収納ポケットはMacBook Proの16インチがピッタリ入る大きさで作られていて、タブレット等の収納ポケットはA4サイズのクリアファイルがちょうどいい感じです。向かいにあるポケットには、USB充電器やケーブル、ノートパッドなどを入れておくと便利そう。
実際にアイテムを詰めてみよう
ざっと内部の構造について紹介したところで、実際に僕が仕事の際に使う持ち物を入れてみましょう。といっても僕はリモートワークで働いているので、気分転換に外で作業するときの持ち物を想定しています。
持ち出すことの多いアイテムを整理すると
- 13インチMacBook Air(メイン作業用)
- 第6世代iPad mini(テザリング・メモ用など)
- Pixel 8(サブスマホ)
- ガジェットポーチ
- 化粧ポーチ
- 折りたたみ傘
- 薄手パーカー
- メモ帳
- 名刺入れ
- ペン
といった感じ。あくまでも外で作業するときの持ち物なので、カメラなど大きめの機材については省略しています。
まずはメインの収納部分に、パソコン・タブレット以外のアイテムたちを入れてみました。
メイン収納は両開きのファスナー効果も相まってかなり広く開口するので、内部に仕切りが少ないTHE TOKYO TECHPACKの作りでもかなりアイテムが入れやすくなっています。その分「うっかり」でアイテムをこぼしてしまう可能性もありますが、詰めやすいほうが遥かにありがたい。
こんな感じでファスナー位置を調節してしまえばいいわけです。
開口部が小さいと入れにくい・出しにくいで不便さが増してしまうので、ユーザーが自分で使いやすくできるような設計になっているのは助かります。
PC・タブレット収納には、それぞれMacBook AirとiPad miniを入れてみました。
先ほども触れたように、PCポケットは16インチMacBook Proが、タブレットポケットにはA4サイズのファイルがピッタリ入るので、それよりも一回り以上小さいMacBook AirとiPad miniの組み合わせならだいぶ余裕があります。
PC・タブレット収納の向かいには、ノート・ペン・名刺入れを入れてみました。本来であればここにケーブルや充電器を入れるのがスマートなんでしょうけど、僕の場合それらはガジェットポーチに収納しています。
たくさんアイテムを入れているか?と言われるとやや微妙ですが、それでも丸一日作業できるだけのアイテムを詰め込んでスリムに収まるというのは大きな魅力でしょう。
しばらく使ってみてよかったところ
メイン収納が大きくてなんでも入れやすい
すでに触れていることではありますが、メイン収納がたっぷり確保されていて、その上ファスナーもしっかり開口するというのは使いやすいことこの上ないなと感じました。
容量的な上限(縦・横・幅)こそありますが、その上限の範囲内であればポーチやパソコンに限らずなんでも収納できる。カメラバッグのように仕切られたりもしていないので自由度はかなり高いです。
さすがに長期の旅行は厳しそうですが、荷物の少ない「夏場の1泊2日国内旅行」くらいであればバックパック1つでいけそうな気がします。
ポケットが多くて収納しやすい
各収納部にポケットが多いにもユーザー目線では助かるポイント。
先ほど「メイン収納に仕切りがないから自由」と言いましたが、完全に仕切りもポケットもないとただモノを詰めるだけになってしまって、逆に使いづらくなってしまうのがバックパックの難しいところだったりします。
THE TOKYO TECHPACKはしっかり工夫されていて、各所に用意されているポケットは小物類にちょうど良いサイズばかり。メイン収納に入れると見失ってしまうそうなアイテムを分けて保存できるので、この絶妙なバランスが使い勝手の良さに繋がっているんでしょう。
しばらく使ってみて気になったところ
使っていて快適だったポイントも多いのですが、反面少し気になったところもありました。
ミラーレス一眼を入れるようなバックパックではない
気になったところの1つ目がミラーレス一眼を入れるようなバックパックではないという点。
寸法をいただいた時点でなんとなく分かっていた部分ですが、僕が使っている『α7R V』のような軍艦部のある大きなカメラとレンズの組み合わせは、薄型軽量なTHE TOKYO TECHPACKには向きません。
僕の場合、どうしても仕事(本業・副業含む)の関係上ミラーレス一眼を持ち歩かなければいけない機会はあって、そうなったときにTHE TOKYO TECHPACKが使えないのは少し惜しいなぁと感じました。
もちろん、APS-Cサイズのミラーレス一眼や、α7Cシリーズのようにフルサイズミラーレス一眼であってもコンパクトなモデルであれば大きな問題にはならないと思います。
大きめの折りたたみ傘が専用ポケットに入らない
もう一つ惜しかったのが、大きめサイズの折り畳み傘が専用ポケットに収納できないこと。
僕は折り畳み傘をほぼ常時持ち歩く代わりに普通の傘を所有していないタイプなんですが、所有している折り畳み傘が2本ともポケットに入らず、これはちょっと悲しい。
サイズを計測したところ、持ち手の部分まで含めて30cmを超えてしまう折り畳み傘は専用ポケットに収納できなさそう。29cm以内であれば収納できるので、本当に非常用の折り畳み傘(=コンパクトなタイプなど)を入れる運用がベストかも。
まとめ: 納得の完成度、これなら誰でも使いやすい
こんな感じで、今回はErgofiniteから発売されたバックパック『THE TOKYO TECHPACK』を、2週間ほど使ってみた感想を中心に紹介しました。
この2週間はAerのバックパック『Day Pack 2』と入れ替える形で使い込んでいたのですが、Day Pack 2で経験したバッグ表面の汚れやすさなどを感じることもなく、サイズ感・重量も相まってかなり快適に使えたなと感じます。
特にこの14L~18Lクラスのバックパックは、市場を見ても薄さに全力・軽さに全力という製品が多くて、僕のように「荷物は少ないけど機能性も確保したい人」にとっては悩みのタネでもあったので、実用的な製品が増えてきたのはとっても歓迎したいところです。
現在は人気の影響で注文から発送まで2~3週間ほどかかるとのことですが、10L後半クラスで実用的なバックパックとしては非常に使い勝手のいい一品に仕上がっているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
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※この記事はケースフィニット株式会社の提供でお送りします。レビューにあたっては事前に製品サンプルをご提供いただいています。