良いイヤホン。でも合わなかった。
2019年4月に発表され、幾度かの発売延期を乗り越えて7月に発売となったBeatsの完全ワイヤレスイヤホン『Powerbeats Pro』。発売と同時に家電量販店では売り切れとなってしまい、今でも入荷・到着を待っている人も多いのではないでしょうか。
今回は運よくApple Storeで店頭在庫を「ピックアック予約」にて入手。2週間ほど使ってみたのでレビューをまとめていきます。
結論としては自分のライフスタイルには合わず返品してしまったのですが
- 2週間使ってみた使い勝手
- どうして手放したか
あたりを紹介できればと思います。
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目次
Beatsの完全ワイヤレスイヤホン『Powerbeat Pro』について
今回紹介する『Powerbeats Pro』は、2019年7月にBeatsから発売された完全分離型のワイヤレスイヤホン。
4月に発表された当初は「5月発売」とされていましたが、供給やその他の問題から発売が延期。2度の延期発表ののち、7月にようやく発売となりました。
第二世代AirPodsと同じApple H1チップを搭載していることでApple製品間での接続性が非常に高いことや、耐汗・防沫仕様によってワークアウトでの使いやすさが向上しているなど、今年発売された完全ワイヤレスイヤホンの中でも注目度が高いイヤホンとなっています。
価格はAmazonや家電量販店などで25,000円前後で発売中。現在はブラックのみ発売されていますが、今夏中にアイボリー・モス・ネイビーの3色が追加で発売される予定となっています。
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ちなみに、僕が参画している『Yahoo!クリエイターズプログラム』では、この記事に先立って『Powerbeats Pro』の先行動画レビューも公開しています。動画では簡単な操作方法や使い心地などを紹介しているので、よかったら見てみてください。
Beats『Powerbeats Pro』レビュー
製品の概要について軽く解説したところで、早速『PowerBeats Pro』を開封していきましょう。
外装・内箱を開けるとPowerbeats Proのケースが鎮座しています。
Powerbeats Proの下に付属品が入っています。
Powerbeats Proの付属品
- 『Powerbeats Pro』本体
- Lightning – USBケーブル(黒)
- イヤーピース(通常S・M・Lとダブルフランジイヤーピース)
付属品はこんな感じ。特定のデバイスにしか同梱されていない黒のLightningケーブルが付属しているのは地味に魅力的かもしれません。
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愛用者の多い「コンプライ」のイヤーピースはT-400/TS-400が対応しています。
Powerbeats Proを収納するキャリングケースの大きさはこのような感じ。
僕は今までに『AirPods』『WF-1000XM3』『Zolo Liberty+』など多くの完全ワイヤレスイヤホンを試してきましたが、Powerbeats Proのキャリングケースはどのイヤホンのそれよりも大きく、ズボンのポケットに収納するのは厳しいです。
キャリングケースが一般的なワイヤレスイヤホンと比べて非常に大型なのは、Powerbeats本体にイヤーフックがついているから。イヤーフックによって装着時の安定性は向上しますが、その代わりキャリングケースは大型化したというわけ。
イヤホン本体を取り出してみるとこのような感じ。イヤーフックは大型ですが、柔らかい素材で調節可能なので耳にフィットさせることが可能です。
Powerbeats Proは耐汗・防沫機構になっているので、こんな感じで水滴や汗がイヤホンに付着してしまってもある程度であれば大丈夫。海外メディアのiMoreによると性能はIPX4程度で、飛沫程度であれば問題ないようです。
Powerbeats Proの基本スペック
商品名 | Powerbeats Pro |
---|---|
カラー | (ブラック) アイボリー モス (ネイビー) |
充電端子 | Lightning |
連続再生時間 | 最大9時間(単体) 最大24時間(ケース込) |
Powerbeats Proの基本スペックはこんな感じ。この他、5分間の充電で最大1時間半の音楽鑑賞が可能な「Fast Fuel」機能が搭載されています。Appleユーザー的にはLightningケーブルを使って充電できるのがナイスですね。
Powerbeats Proの接続と操作について
さて、ここからはPowerbeats Proの接続や操作性について紹介していきます。
Powerbeats ProはApple H1チップを搭載しているため、キャリングケースを開けた状態でペアリングしたいデバイスに近づけると自動的に接続します。ここはAirPodsやBeatsXと同じような挙動ですね。
1度接続が完了すれば、その後はケースからイヤホンを取り出し装着するだけで自動接続されます。iCloudアカウントを利用したデバイスの切り替えや、ウィジェットからのバッテリー残量確認も問題なし。
Powerbeats Proの左右には物理ボタンが2つ搭載されていて、それぞれ以下のような操作が割り振られています。
本体側面「bボタン」で出来ること
- 1回クリック: 再生・一時停止
- 2回クリック: 曲送り
- 3回クリック: 曲戻し
- 長押し: Siriの起動
本体上側ボタンで出来ること
- 音量の調整
AirPodsでは接続先デバイスの設定から操作を変更可能でしたが、Powerbeatsに関してはこれらを変更することは出来ないので注意が必要です。
実際にPowerbeats Proを2週間使ってみて
購入してから2週間Powerbeats Proを使ってみましたが、自分のライフスタイルには合わず返品するという結果になりました。主な返品理由としては
- ケースが大きくて取り回しにくい
- 装着に手間がかかるので使い始めにくい
といったあたり。ちょこっと詳しく書いていきますね。
ケースが大きくて取り回しにくい
まず購入してみて「これはちょっとな…」と思ったのが、キャリングケースがかなり大きくて取り回しにくい点。
いくらイヤホン本体がワイヤレスで使い勝手が良いとはいえ、ケースが手のひらに収まらないくらい大きいとズボンに入れられない。なのでこの時期はバックパックに収納することになるんですが、そうすると今度はイヤホンを装着するときに
- バックパックからケースを出す
- バックパックを背負い直す
- イヤホンを装着する
と普段の倍くらいステップがかかるんですよね。
僕の場合ワイヤレスイヤホンはサクッと使えるのが大前提なので、ズボンのポケットに入らないPowerbeats Proのケースはちょっと残念な仕上がりでした。
装着に手間がかかるので使い始めにくい
僕がPowerbeats Proを手放した1番の理由が「装着に手間がかかって使い始めにくい」から。画像を使って解説していきますね。
Powerbeats Proを装着するときは、まずイヤホン本体を耳に当てて、耳にイヤーフックを少し引っ掛けます。
引っ掛けた後、イヤーフックが耳全体に引っかかるようにイヤホンをスライドさせて、同時に耳の奥にイヤホンを押し込みます。
写真は片手だけど、ほとんどの場合両手を使わないと装着は難しいなと感じました。
これで装着完了。片耳あたりの装着時間は大体10〜15秒。両耳を合わせると最長で30秒。
僕がワイヤレスイヤホンに求めているのは「持ち運びやすさ」と「装着のしやすさ」。せっかくワイヤレスなんだから、使いたいときにさっと使えないと意味がないんですよ。
その観点からPowerbeats Proを考えると、持ち運びにくいし装着もそこまでしやすいわけではないかな…と。
特に僕は『AirPods』『WF-1000XM3』というワイヤレスイヤホンを体験しているので、これらと比べてしまうと使い勝手はどうしても劣っているなと感じました。
一度着けてしまえば、イヤーフックのおかげで安定性も高くて悪くないんです。ただ使い始めるまでのステップと手間があまりにも多くて、これを継続的に使うのは無理でした。悲しい。
「じゃあどんな人にオススメなの?」と聞かれたら、Powerbeats Proの製品ページでも大々的に取り上げられているような「ワークアウト時に音楽を聴きたい人」には迷わずオススメします。
ワークアウトの時にイヤホンを装着し直すことは中々ないので装着の手間も気にならないし、イヤーフックがしっかりしているおかげでAirPodsやその他のワイヤレスイヤホンよりも格段に装着感も安定しているので安心。耐汗・防沫なのもありがたいですよね。
まとめ
こんな感じで、今回はBeatsから発売されているワイヤレスイヤホン『Powerbeats Pro』を紹介しました。
発売前からたびたび話題になっていたこともあってかなり注目していたのですが、自分の用途や手持ちのイヤホンたちとの兼ね合いから実用するには至らず、すでに返品処理も済ませてあります。
ただし、僕のライフスタイルにはPowerbeats Proは合わなかったというだけで、普段からランニング・トレーニングなどのワークアウトを積極的に行っている人や「ワークアウトの時にイヤホンを使いたい」と考えている人には
- 耐汗・防沫対応
- 一度装着したら安定性は高い
といった点から、ぜひオススメしたいイヤホンです。
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「ワークアウト時よりも普段使いの方が頻度が高い」という方には、ソニーから発売中の『WF-1000XM3』がオススメ。ノイズキャンセリング搭載で完全ワイヤレスは一度使い始めるとなかなか抜け出せませんよ。