つい最近のことですが、12月に卒業論文を提出&1月に卒論発表を終え、内容に問題なければ無事に大学を卒業できることになりました。
大学やゼミによってバラバラだとは思うんですけど、僕が所属していたゼミは3年次に1.2万字の「プレ卒論」、4年次に3.2万字の「卒業論文」を執筆することになっていて、1つのテーマを2年間かけて研究することになっていました。
2年間も研究するとなると調べた内容を分かりやすくまとめて置いたり、必要なデータをすぐに見つけて使えることが重要で、僕なりに色々なツールを試しながら卒業論文を書く毎日でした。
ちょうど論文周りも一段落したことですし、今回は文系大学生の僕が卒業論文の執筆に使っていたアプリやツール・サービスをまとめて紹介していこうと思います。
目次
アウトライン・資料: Notion
2年間の卒論執筆期間中、もっとも使い込みかつ便利だったのが、オールインワンワークスペースの『Notion』。メモ、タスク管理、データベースなど色々な機能が使えるサービスで、今回の卒論執筆に限らず個人的な用途でも愛用しているWebサービスです。
データをまとめておくだけならEvernoteやGoogle Keepなどでも良かったのですが、Notionを好んで使っていたのは
- 埋め込みが見やすい
- アウトライナーとしても使える
といった理由から。
今回の卒論ではテーマの都合上YouTube動画やURLをメモ代わりに残しておく必要があり、Notionを使う以前はそれらの整理に手間取ることが多かったんです。
しかしNotionは動画であれば埋め込みプレイヤーを、Webページであればブックマーク埋め込みをしてくれるので、雑にURLを残しておいても視認性が高くメンテナンスも容易。
加えてNotionはアウトライナー的にノートを作成し、それぞれの行をドラッグ&ドロップで入れ替えることも出来るので、プレ卒論・卒論の7割はNotion上で執筆していたといっても良いくらい。
個人的なNotionの使い方については、需要がありそうなら別途記事で紹介したいなと思います。
手書きメモ: GoodNotes 5
前述したとおり、基本的には卒論に関係する全てのメモはNotionに集約していたのですが、国会図書館などデジタル機器の持ち込み・使用が制限されている場所ではノートパソコンやキーボードが使えなかったりするので、そういう場合は手書きのメモを使うこともありました。
とはいえアナログでメモを取ってしまうとその後の管理がかなり面倒になってしまうので、僕はiPad Proに『GoodNotes 5』というノートアプリを入れ、それをメモ代わりに使っていました。
Apple Pencilに対応していてペン・消しゴムモードの切り替えも楽だし、デジタルなので方眼・罫線の切り替えも自由。おまけにPDFや画像として書き出せば前述のNotionにも貼り付けられるなど、デジタルならではのメリットをかなり活用できていたなと思います。
執筆: Microsoft Word(Microsoft 365)
Googleドキュメントで作成・提出…といきたかったのですが、さすがに卒業論文はWordでの作成・wordファイルでの提出が義務付けられていたので、泣く泣くMicrosoft Wordを使用しました。
といってもアウトラインやざっくりとした下書きはNotion上にあるので、それをコピペした上で修正、体裁を整えるくらいだったので手間はほぼかかっていません。
大学によってはWord(Office)は自費購入になっている場合もあるかもしれませんが、立教大学は在学している間無料でMicrosoft 365が使えるため、費用面での負担はなし。クラウド同期が出来るようになったため、自宅のPC・MacやiPad Proで並行して卒論執筆が進められて非常に楽でした。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00O2TXF8O” title=”Microsoft 365 Personal(最新 1年版)|オンラインコード版|Win/Mac/iPad|インストール台数無制限(同時使用可…”]
校正: PDF Expert
執筆が済んで一段落…といきたいところですが、論文レベルになると誤字脱字・論理の飛躍がよくあったりするので校正は不可欠。
とはいえPCの画面とにらめっこしていても、つい気が散ってTwitterを見たりツイートしたりしてしまうので、校正に集中できる環境が必要です。
僕の場合は作成した卒論をPDFとして書き出し、iPad用アプリの『PDF Expert』にインポートしてそこで校正するようにしました。
GoodNotes 5と同様Apple Pencilに対応しているため、気になるポイントにはマーカーを引いたり、間違っている部分には赤入れしたりと、目で見てわかりやすいように校正が進められます。個人的には校正はあまり好きな作業ではなかったので、このプロセスを効率的にこなせたのは良かったなと思っています。
スライド: Googleスライド
これは執筆と直接関係はありませんが、発表で使ったツールとして。
Macを使っていたころはKeynoteでスライドを作っていたのですが、PowerPointは出来ることがあまりに多いため器用貧乏になってしまう…ということで、卒論まわりの発表ではGoogleスライドをメインで使っていました。
僕がスライド作成に求めていることは「簡単に作れる」「どこでも作れる」「簡単に書き出せる」ことで、ブラウザベースで動くGoogleスライドはうってつけ。OS間におけるフォントの問題も発生しないので、Keynoteを使っていた時よりもサクッとスライドが作れて便利でした。
テンプレートはKeynote時代から使っている「Azusa」シリーズのGoogleスライド用を使用。自分でテンプレートを作るのはめちゃくちゃ大変なので、既存のテンプレートを自分好みにカスタマイズしていくのが良いと思います。
まとめ
こんな感じで、今回は文系大学生の僕が卒業論文を執筆するために使ったアプリやツール・Webサービスをまとめて紹介しました。
理系の場合はポスター発表や口頭試問などがあるはずなので、これらの全てが有効に使えるわけではないかもしれません。が、同じ文系の場合はリサーチと執筆が主な活動になると思うので、今回紹介したサービスたちを活用しながら、卒業論文を効率的に執筆していったらいいのではないかと思います。
卒業論文をWordで執筆するときに使える便利な技などについては、別途記事で紹介していく予定です。