2020年の10月に新生活を始めて、もう半年が経ちました。
4月から働き始める企業が原則リモートワークということもあり、引っ越しの中で僕が重要視していたのがインターネット回線。最近の集合住宅にありがちな無料インターネット回線では到底仕事にならなさそうなので、最低でもMax 1Gbpsの回線を導入しようと思い、色々な回線を検討しました。
最終的に僕が選んだのは、ドコモが展開している光コラボレーション回線の『ドコモ光』。今回の記事では、僕がドコモ光を選んだ理由と、その他に検討していた回線(そしてそれらを選ばなかった理由)について紹介していきます。
新生活のスタートと共にインターネット回線を新規導入しよう!と思っている人の参考になれば嬉しいです。
目次
自宅にはドコモ光を導入しました
まえがきでも紹介したとおり、僕(と僕の家)で現在使っているインターネット固定回線は『ドコモ光』。厳密には
- 回線: ドコモ光
- プロバイダー: ドコモnet
という構成で、月額料金は4,400円(税込み)になっています。
プラン | 月額(マンション) | 月額(戸建) |
---|---|---|
1ギガ タイプA | 4,000円 | 5,200円 |
1ギガ タイプB | 4,200円 | 5,400円 |
1ギガ 単独タイプ | 3,800円 | 5,000円 |
最大1Gbpsの速度で使える最も一般的な「1ギガプラン」だと料金はこんな感じで、マンションと戸建で若干料金が違う感じです。
半年ほど使っていますが実測値は全く問題なく、ゴールデンタイムでもある夜21時過ぎに計測しても上下300Mbps以上、早いと600Mbps近くを記録することもあります。
正直実用面で言ってしまうとここまでハイスピードである必要はないのですが、ピークタイムでも300Mbps出ているという回線に対する安心感は高いです。もちろん、スピードテストを意味もなく走らせて速度を見てニヤニヤしたい時には最高。
ドコモ光を導入した理由
そんなドコモ光ですが、僕が導入しよう!と決めた理由は大きく3つからなります。
- 携帯回線もドコモなので携帯料金が安くなる
- IPv6対応の高速回線が使える
- ONU・HGW以外の機器が必要ない
ひとつずつ見ていきましょう。
携帯回線もドコモなので携帯料金が安くなる
数年前にソフトバンクからドコモにMNPし、手持ちの回線をすべてドコモに統一した僕。契約以降もプランの変更が何度かあって、現在は「5Gギガホ」を使用しています。
特に通信品質や料金に不満を持つことも無かったのですが、ドコモ光を契約することで「ドコモ光セット割」が適用され、携帯回線の料金が毎月1,100円割引されるんです。
今でこそ総務省からの(恫喝)指導もあって料金設定は落ち着きつつありますが、それでもオプションを付けたりするとなんだかんだ月額1万円に迫ってしまうため、実質10%近く値引きされるのはかなり大きいですよね。
余計なオプションを付けない状態での料金を比較するとこんな感じになります。
ドコモ光セット割適用前 | ドコモ光セット割適用後 |
---|---|
5Gギガホ: 8,415円 | 5Gギガホ: 8,415円 |
ドコモ光セット割: – | ドコモ光セット割: -1,100円 |
合計: 8,415円 | 合計: 7,315円 |
ソフトバンクとauでも同じような「自宅とスマホを同じ会社にすると割引」という施策は提供されているので、回線を検討する時はチェックしてみると良さそう。
IPv6対応の高速回線が使える
これもほぼ必須要件だったのですが、ドコモ光は契約するプロバイダーによってIPv6インターネット接続機能が提供されています。
僕が使っているドコモnetでは無料でIPv6(IPoE)インターネット接続機能が使用できるほか、IPv4 over IPv6機能によるネット接続も出来るようになっています。詳しい記述は省略しますが、高速なインターネット環境が簡単に用意できるわけです。
ちなみにIPv4 over IPv6接続は純正の『ドコモ光ルーター 01』のみサポートされていますが、ドコモnetのIPv4 over IPv6接続のバックボーンは「transix」「OCNバーチャルコネクト」のため、両接続形式に対応しているルーターであれば『ドコモ光ルーター 01』に限らず利用可能(サポート外)。
実際に自宅では「OCNバーチャルコネクト」をサポートしているBUFFALOの『WXR-5700AX7S』を使っていて、問題なくIPv6(IPoE)・IPv4 over IPv6接続が出来ています。
ONU・HGW以外の機器が必要ない
ここは個人的に嬉しいポイント。
ドコモ光の場合はONU(光回線終端装置)やHGW(ホームゲートウェイ)以外に余計な機器が必要なくて、それぞれの機器にルーターを接続すればすぐにインターネット接続が可能です。先述したIPv6(IPoE)・IPv4 over IPv6接続も問題なく出来るので、機種がごちゃごちゃしないのが良い。
以前ソフトバンク光を使用していたときはIPv4 over IPv6接続をするために『光BBユニット』という専用の機器が必要で、
- ONU・HGW
- 光BBユニット
- WiFiルーター(アクセスポイント)
と3つの機器を並べないといけなかったんです。こうすると電源の数も余分に必要だし、ネットワークの構築や問題の切り分けに手間がかかってしまいトラブルが発生した時はもう大変。
今回のようにONUとルーターという2機器の設定であれば切り分けも簡単ですし、プロバイダーをドコモnetにしたことでサポートもドコモに丸投げ出来るようになったので、困った時に「何が原因」で「どこに連絡するか」が明瞭になったのが良いですね。
他に検討した回線たち
ここまでドコモ光を導入した理由についてまとめてきましたが、引っ越しを決めた段階では他に3事業者の候補がありました。
色々な理由から導入はしなかったのですが、それぞれの事業者と導入しなかった理由をまとめておきます。
NURO光
真っ先に検討したのが高速回線でおなじみ『NURO光』です。下り最大2Gbpsと超高速で、月額料金も5,000円前後と比較的安め。
自宅で作業することも多いのでネット回線は早い方がいいだろうと思い第一候補として検討していたのですが、主に2つの点から導入を見送ることにしました。
まず1点目は「開通までの期間が長い」こと。NURO光は一般的な光回線と異なり開通工事が2回必要なのですが、その工事が完了し開通するまでの期間がかなり長い。
特に僕が引っ越した2020年は感染症の流行・テレワーク推奨に伴ってNURO光を契約する人が増加し、開通までに最長で半年以上待つことになった、というケースも見受けられました。
開通までの期間はNUROから無料でポケットWiFiをレンタルできるのですが
- 引っ越し時点で動画投稿やテレカンを定期的に行っていたこと
- 就職先が原則テレワークであること
を考えると、いつ工事が行われるか分からない状態でポケットWiFiを使うのはしんどいだろうな…という結論になりました。
加えて、当時引っ越しを検討していた集合住宅(=現在住んでいるところ)がNURO光 for マンション未導入物件だったため戸建てプランを導入する必要があり、そうすると管理会社側と話し合いをして工事を許可してもらう…など面倒な手続きがかなり多かったのも導入を見送る要因になりました。
ちなみに、我が家はLAN配線方式・光配線方式の両方に対応していて光配線が居住区域内まで通っていたため、ドコモ光(光回線)の導入はかなりスムーズでした。
OCN光
次に検討したのが、NTTコミュニケーションズが提供する光コラボレーション回線『OCN光』。
実は引っ越す以前に実家のネット回線として使っていたことがあって、回線速度や安定性に全く問題がなかったので、導入自体はかなり前向きに考えていました。
そんな中でOCN光ではなくドコモ光を導入したのは、やはり携帯回線をドコモにしていることで恩恵が得られる「ドコモ光セット割」の存在と、ドコモ光(ドコモnet)のIPv4 over IPv6接続にOCN光と同じ「OCNバーチャルコネクト」を採用しているから。
OCN光とほぼ同等の回線品質を保ちつつスマホの月額料金が安くなるなら、それに越したことはないなと思ってドコモ光を導入したのでした。
ちなみに今回の回線導入にあたって色々調べた限りでは、光回線の速度はどの事業者でも大幅に変わるわけではなくて、契約するプロバイダーによって左右されやすいのかなという印象がありました。同じドコモ光でも「GMOとくとくBB」をプロバイダーにしている場合は通信速度が遅くなりがちみたいです。
ソフトバンク光
限りなく契約する可能性は低いものの、一応OCN光以前に実家で導入していた『ソフトバンク光』も候補には入れていました。一応。
が、先述したとおりIPv4 over IPv6接続の利用には専用の「光BBユニット」が必要になることや、トラブルが発生した時のサポートの対応が正直満足の行くものでは無かったため、自分で契約するネット回線を選べるのであれば出来る限り避けたいなと思って候補から除外。
個人的にはかなりクセのある光コラボ回線だと思いますが、ソフトバンクユーザーであれば候補に入れておくのも良いでしょうね。
ドコモ光、超快適です
こんな感じで、今回は引っ越しにあたって自宅に『ドコモ光』を導入した理由と、ネット導入にあたって他に検討したサービスを紹介しました。
すでに半年ほどドコモ光を使っていますが、回線側に起因する速度の低下や通信ができなくなるといったトラブルもなく、有線接続でも600Mbpsほどの速度が出ているので非常に快適。これなら4月以降の在宅勤務も快適にできそうだなと安心しています。
定期的にキャンペーンもやっているようなので、新生活を機にネット回線のリニューアルを検討している人はぜひチェックしてみてください。