2020年から一気に進んだリモートワーク。自宅でインターネット接続をする時間が急激に増えたこともあり、ネット環境の整備や強化に取り組んでいる人も多いはずです。僕自身も自宅で仕事をするリモートワーク会社員として自宅の環境にはとりわけ気をつけていて、なるべく最新・かつ強力な環境を用意しています。
そんな我が家ですが、配線の関係上どうしても電波が届きにくいところがあるためどうしよう…と思っていたところ、ネットワーク関連製品を多く販売するTP-Linkから、Wi-Fi 6に対応した最新の中継機『RE605X』をご提供いただきました。
しばらく自宅のネットワーク環境に取り入れて使ってみたので、設定の様子や使ってみた感想をまとめていきます。
この商品はレビュー用にご提供頂いたものです。
間取り的に電波が届かないところがある我が家
スマートホーム化を進めるなど自宅ネット環境の整備はこれまで積極的に行ってきた我が家ですが、唯一電波がほぼ届かなかったのが寝室・浴室の2つ。
自宅の光ファイバー線・ルーターの設置箇所から一番遠く、かつ壁や家電などの障害物が多く存在するためどうしても電波強度が低く、スピードテストをしても上り下り共にかなり低速になっていました。
こうした状況はルーターを変更したり各種設定を変えた場合も同様で、スペックに関係なく電波自体が届かないのであれば、電波が届くように中継機や子機を設置することで解決するのでは?という考えに。そういうわけで今回『RE605X』をご提供いただいた、というわけです。早速紹介していきます。
TP-Linkの中継機『RE605X』レビュー
こちらが今回ご提供いただいたTP-LinkのWi-Fi 6対応中継機『RE605X』。Wi-Fi 6対応中継機ということで、同社の他の中継機と比較するとサイズが大きく、アンテナもより目立つデザインになっています。
正面には電源・親機接続・2.4GHz・5GHz接続をそれぞれ示すLEDランプ、側面にはアクセスポイントモードとして使う場合に必要なLANポートが搭載されています。
純正レザーケースに入れたiPhone 12 Pro Maxと比較するとこんな感じ。横幅はiPhoneと同じくらいで、アンテナを含んだ高さはiPhoneより少し高め。
その他本体の寸法やスペックはこんな感じになっています。
寸法 | 74.0 × 46 × 124.8 mm |
ワイヤレス規格 | 802.11a/n/ac/ax 5GHz, 802.11b/g/n/ax 2.4GHz |
信号レート | 574 Mbps (2.4GHz), 1201 Mbps (5GHz) |
アンテナ | 外部アンテナ×2 |
実際にRE605Xを設定してみる
ざっくりと外観について紹介したところで、実際にRE605Xを親機に接続してみましょう。今回は以前レビューでも紹介した『Archer AX73』を使用し、通常の親機・子機という接続ではなく、TP-Linkの「OneMesh」技術によってメッシュWi-Fiネットワークを構築していきます。
設定にはスマートフォンアプリの『TP-Link Tether』が必要なのでダウンロードしておきましょう。
といっても設定は非常に簡単で、基本的にはアプリの指示に従っていけばOK。余程のことがない限り設定はサクサク進んでいきます。
拡張するWi-Fiネットワークを選択。ここで「OneMesh」と表記されているネットワークを選択すると自動でメッシュWi-Fiが構築されます。ネットワーク名が書いてないものに関しては一般的な親機・子機のネットワーク拡張になる感じです。
一度設定が済めば、接続元ルーターから離して電波を届かせたい部分にRE605Xを移動してOK。今回は悩んでいた寝室・浴室での電波状況を改善したいので、寝室の一角にRE605Xを設置しました。
実際に設置してみて速度はどう変わった?
実際に『RE605X』を寝室に導入しメッシュネットワークを構築してしばらく使ってみました。分かりやすいところでいうと、やっぱりネットワークの強度や速度が明らかに改善しましたね。
ルーター1台でネット環境を賄っていたときと比較しても電波の届きがよく、Wi-Fiのアンテナが1本になったり4G/5G接続になってしまうことはなく、自宅全域でアンテナ3本表示になりました。
具体的に導入前と後で速度を比較するとこんな感じです。テストサーバーが違うので厳密に参考になるわけではありませんが、下りで約6倍・上りで約12倍ほど速度が向上しています。
正直無線LANで速度を重視することは少ないので「早いなあ」くらいにしか感じませんが、メインのルーターと離れた場所でそれなりに安定し、速度も出るのは非常に快適。
ただし、RE605Xへの接続=メインルーターに接続というわけではないので、メインルーターの近くで測定した方が速度は出ます。上のスクリーンショットはそれぞれRE605Xの近くで測定した結果・メインルーターの近くで測定した結果ですが、右側のメインルーター側で測定した場合の方が明らかに高速です。
RE605Xはあくまでネットワークを拡張する・メッシュWi-Fiを構築するためのデバイスなので、どの部屋でも高速インターネットがしたい!という人はメインルーターを高スペックなものに買い替えた方が幸せかもしれません。
最後に
こんな感じで、今回はTP-Linkからご提供いただいたWi-Fi 6 中継器『RE605X』をしばらく使ってみた感想を紹介しました。
以前紹介した『Archer AX73』はどうしてもテレワーク主体の生活スタイルに合わず使わなくなってしまいましたが、RE605XはArcher AX73などOneMesh対応機器と接続しない場合でも一般的なWi-Fi中継機と同じように使用可能。メインで使っているバッファローのルーターと組み合わせても快適に使えていて、これまで困っていた寝室・浴室でもキャリア通信量を気にせずネットサーフィンできるようになりました。
自宅のWi-Fiネットワークを少しでも拡張したい人や、すでにTP-Link製品を使っていて「OneMesh」によるメッシュネットワークを構築したい人におすすめの製品です。