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『UNI FAN AL120』でPWMファン制御が効かない時は、ファン端子を直接マザボに接続する

LIAN LIから発売されている120mmファン『UNI FAN AL120』をケースファンとして購入したのですが、説明書通りに接続してもPWMファン制御が効きませんでした。

四苦八苦した結果なんとかPWM制御ができるようになったので、その手順を紹介します。

連結させて配線をスマートにできる『UNI FAN AL120』

今回購入したLIAN LIの『UNI FAN AL120』は、フレームとブレード中心にLEDが搭載されていて専用ソフトを使うことで発光できる120mmファンです。

最大の特徴は、ファン同士を最大4つまで繋いで一体化できる「モジュール機構」が搭載されていること。

ケーブル1本で最大4つのファンへの電源供給とLED・PWM信号の共有ができるようになっていて、ケース内部の配線がスマートにまとまりやすくなります。

専用コントローラーハブ経由の接続でPWM制御が不能に

そんなUNI FAN AL120ですが、付属する専用コントローラーハブの『UNI HUB』を介してマザーボードのPWMファン端子に接続したところ、ファンのPWM制御が効かない状態になってしまいました。

専用ソフトの『L-CONNECT 2』でPWM制御時のファン回転数を確認したところ、回転数がほぼ上限の1900 RPMで推移していることを確認。
このソフトから手動で回転数を切り替えることは可能でしたが、PWM制御に変更するとやはり回転数は上限付近に上昇してしまう結果になりました。

ASUS製マザーボードの管理ソフトである『Ai Suite 3』に内包される『Fan Xpert 4』からファンを確認しても、ファンの位置やファン制御の設定・回転数などを確認することはできず、実質的にコントローラーを経由してのPWM制御はできない状態になってしまいました。

ファン端子を直接マザーボードに接続することで解決

色々と思いついた策を試しましたが、結局「ファン端子はハブではなく直接マザボに接続する」という手段によってPWM制御ができるようになりました。

『UNI FAN AL120』からはファン制御用の4ピンケーブル(PWM対応)とLED制御用のケーブルが伸びていて、それぞれをコントローラーハブに接続。その後、ハブから別途ファンケーブルとアドレサブルRGB LEDケーブルをマザーボードに接続するというのが説明書に書かれている接続手順です。

今回説明書通りに接続して上手くいかなかったため

  • ファンから伸びる4ピンケーブルはマザーボードの「CHA_FAN」等に接続
  • ファンから伸びるLED制御用ケーブルはコントローラーハブに接続
  • コントローラーハブからアドレサブルRGB LEDケーブルをマザーボードに接続

という方法でPWM制御を行うことにしました。ハブを経由しないためケーブルが増えてしまいますが、モジュール機構によってほとんど影響がないのが救いでしょう。

ファンケーブルを直接マザーボードに接続する場合は長さが足りないこともあるため、必要に応じてPWM制御対応の延長ケーブルを用意しておくと良いでしょう。

ファン管理ソフトから制御できるように

ファンケーブルを直接マザーボードに接続した後にファン制御ソフトを開き「ファンの調整」を行ったところ、接続した端子ごとにファンを認識し、PWMによる回転数の調整や回転数の状態を確認できるようになりました。

なお、マザーボードやマザーボード付属ソフトからの回転数制御、RGB制御などを行うには『L-CONNECT 2』から「MotherBoard SoftWare Sync」を有効にしておく必要があるので注意しておきましょう。

上記を有効にした結果、ASUSのRGB制御ソフト『Armoury Crate』からRGB発光パターンも制御できるようになりました。

ちなみに「MotherBoard SoftWare Sync」をオフにした状態でファンモードを「PWM」に設定することで、回転数制御はマザーボード側に任せつつも発光パターンはL-CONNECT 2で設定できるようになります。ここはお好みですね。

怪しい動作があったらマザボに直接繋ごう

これまで使っていた自作PCは組んであるものを譲ってもらったため、こうしたトラブルに遭遇することは初。ネットでは同様の事例こそ報告されていたものの解決策までは見つからず少し手こずりましたが、最終的に想定していた通りの挙動が実現できたので満足しています。

今回紹介したPWM制御不可のトラブルは『AL120』だけでなく『SL120』でも起きることがあるようなので、同様の現象に遭遇した人の参考になればと思います。

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