先月(2026年8月末)に、RokidのAIグラス『Rokid スマートAIグラス』をレビューしました。当時1ヶ月半ほど使ってみて特に気に入ったのは、搭載されているカメラとAIの組み合わせ。目の前で気になったものについて、スマホを取り出さずにそのまま聞けるのが便利だったんですよね。

そんなRokidから、今回新たにディスプレイを搭載しない『Rokid Ai Glasses Style』が発売されました。前回は目の前に文字や情報を表示できましたが、今回は音声とスマートフォンアプリ上で情報を受け取りながら使っていくモデルになっています。

ということで今回は、Rokidからお借りした『Rokid Ai Glasses Style』を使ってみた感想を、8月にレビューした画面搭載モデルと比較しながら紹介していきます。

この記事はRokidの提供でお送りします。レビューにあたっては製品サンプルを貸与いただいていますが、記事内容には関与していません。

画面なしのAIグラス『Rokid Ai Glasses Style』

どっちが『Rokid Ai Glasses Style』でしょうか!

まずは今回の『Rokid Ai Glasses Style』がどんな製品なのか、前回レビューした『Rokid スマートAIグラス』との違いから紹介します。

Rokid Ai Glasses Styleは、カメラやマイク、スピーカーを搭載したメガネ型のデバイス。写真や動画を撮影したり、音声でAIに質問したり、カメラで撮影しているものについてAIを通じて教えてもらったりすることができます。

Rokid スマートAIグラスはディスプレイを内蔵していた

『Rokid スマートAIグラス』と違ってディスプレイが内蔵されているわけではありませんが、基本的な使い方については同じというわけですね。

画面搭載モデルとスペックを比べてみる

両モデルの主要スペックを並べると、こんな感じです。

項目Rokid Ai Glasses StyleRokid スマートAIグラス
公式価格(税込)64,990円109,890円
重量(公称)38.5g(レンズを除く本体)約49g
ディスプレイ非搭載両眼Micro-LED光導波路
緑色単色
最大1,500ニト
AI回答・翻訳結果の確認音声、Hi Rokidアプリ視界内表示、音声
カメラ1,200万画素 / F2.251,200万画素 / F2.25
写真・動画写真最大4K
動画最大3K・30fps
写真最大4K
動画最大3K・30fps
翻訳対応言語最大76言語最大89言語
度付きレンズフレームに直接対応専用インナーフレームで対応
オーディオスピーカー2基 / 4マイクアレイスピーカー2基 / 4マイクアレイ
プロセッサQualcomm Snapdragon AR1Qualcomm Snapdragon AR1+NXP RT600
メモリ・ストレージ2GB / 32GB2GB / 32GB
バッテリー容量210mAh210mAh
充電約20分で80%約20分で80%

カメラの画素数や写真・動画の最大解像度、バッテリー容量やメモリ・ストレージといった基本的なスペックについては、両者ともに同じ。
その一方で、ディスプレイが搭載されていない分、重量が軽くなっていたり、結果的に価格が抑えられているといった面もあります。

度付きレンズへの対応も違っていて、今回紹介しているRokid Ai Glasses Styleはフレームに直接度付きレンズを入れられますが、画面搭載モデルは専用のインナーフレームを使う方式。普段のメガネとして使いたい人は、この違いも確認しておく必要がありそうですね。

付属品はスマートグラス本体とケースの他に、簡易的なキャリーケース、充電ケーブル、ノースパッドなど、ここら辺は同じですね。

充電端子はRokid スマートAIグラスと同じものなので、充電ケーブルを使い回すことも可能です。

画面非搭載だから軽くて使いやすい

簡単にスペックの違いについて触れたところで、実際にかけてみたときの感触についても紹介していきます。

前モデルより軽くて重さのバランスも良い

ディスプレイがない分、少しコンパクトになっています

前モデルと比べて分かりやすかったのはやっぱり軽さ。

前回レビューしたRokid スマートAIグラスでは、重さが鼻のあたりに寄っている感覚がありました。だいたい30分くらいで鼻に重量感を感じてくるので、長時間つけっぱなしにするのは少し難しかったんですよね。

その一方で今回のRokid Ai Glasses Styleは、手に持った段階から明らかに軽いと感じました。重さのバランスも前モデルより良く感じられて、装着感は今回の方が好みですね。

両者でだいたい10gの重量差がありますが、これは購入時に装着されたレンズをそのまま使う場合の数値で、調光レンズ・度入りレンズを使うときは若干のバラつきが出てきます。ただ、レンズを含めた同じ条件で量った比較ではないので、数字の差だけで使い心地を説明するのは難しいところ。

僕の感覚としては、本体の軽さよりも重量バランスが良くなったところが気に入っていますね。

一方で、テンプルやフレームの部分は今回もそれなりに存在感があります。。このあたりの大きさが気になるのは前モデルと同じで、デザインは好みが分かれそうです。

装着したときの軽さには違いを感じましたが、見た目については、写真でフレームやつるの形を見てから選ぶのが良いと思います。普段使うメガネを選ぶときと同じように、自分がかけたい形かどうかも気になりますし。

AIアシスタントにディスプレイはそこまで必要ではない

かけ心地に続いて、前回のモデルで気に入っていたAIの使い方についても紹介します。

前回のレビューでは街で気になったものを見つけたら、カメラに映っているものについてAIに聞けるのが便利だと紹介しました。

スマホでやろうとしたらAIアプリを開いて・対象を撮影して・質問するという手順が必要なところ、メガネをかけた状態で済ませられるのが気に入ったんですよね。

画像はRokid スマートAIグラスのもの。このテキストがそのまま読まれるイメージ

Rokid Ai Glasses Styleでも、前回紹介したモデルと同様にカメラで目の前のものを捉え、AIに認識・説明してもらう使い方は継続して可能です。

カメラの主要仕様も共通していますが、やっぱり気に入っているのは日常で気になったことをその場でAIに聞けること。パーソナルAIアシスタントとして使うだけでも価値があると感じた部分がそのまま維持されているので、ここは素直に高評価ですね。

目の前を見たまま、答えは耳で聞ける

個人的により気に入っているのが、視覚を使わずに情報が得られるようになったところです。

Rokid スマートAIグラスでは、AIの回答を音声で聞きつつディスプレイで情報が確認できます。使い始めは、目の前に緑のスクリーンが出てくること自体が未来っぽくて結構楽しかったですし、文字で読める便利さもありました。

ただ、目と耳の両方に情報が入ってくるので、画面の方にどうしても意識が向いてしまうんですよね。自分の目の前で起きていることと、表示される情報の両方を見ようとする感覚があるので、どうしても目の前で起きていることに対して集中できなくなるんです。

その反面、Rokid Ai Glasses Styleは答えを耳で聞けるので、視界に表示される文字へ目を向ける必要がありません。その分自分の目の前に集中できるので、これまでよりも自然に使いこなせるな~という間隔がありました。

もちろんAIとの会話や質問の履歴は、スマートフォンアプリの『Hi Rokid』に残ります。

「その場では答えを聞いて、後で内容を確認したくなったらアプリを開く」という使い方ができるので、聞いたことを記録として残しておきたい人にも合いそうです。

日常で使うなら、どちらを選ぶ?

こんな感じで使ってみると、Rokid Ai Glasses Styleは僕が日常的に使いたい!と思っていたスマートグラスそのものになっているなと感じました。あくまでAIは日常の生活のサポートをしてくれる存在であるべきで、そのサポートの仕方は日常に過度に介入しすぎる必要はないんですよね。

ここまでの違いを踏まえて、両モデルの選び方も簡単に整理してみました。

日常シーンでの活用なら『Rokid Ai Glasses Style』がおすすめ

僕のようにカメラで目の前のものを撮影したり、気になったことをAIに聞いたりする使い方が中心なら、今回紹介している『Rokid Ai Glasses Style』はかなり良い候補です。

ディスプレイが搭載されていない分軽量ですし、超広角レンズやドリーレンズなど自分に合ったカスタマイズも比較的自由度が高いです。それでいて価格は4万円以上安いので、撮影やAIへの質問を中心に使いたいなら、この価格差も選ぶ理由になりそうです。

会話や質問を後から見返したい人も、Styleを候補に入れて良いと思いますね。先ほど紹介したように会話の履歴はアプリに残るので、後で読む使い方もできます。

ビジネスシーンで使うなら『Rokid スマートAIグラス』

その一方で、『Rokid Ai Glasses Style』で省かれている翻訳文字起こし(字幕)やテレプロンプターといった便利機能をその場で視界の中に表示したいなら、前回紹介した『Rokid スマートAIグラス』が候補になります。

前回のレビューで試した翻訳や字幕表示は決して万人が使える機能ではありませんが、僕自身も便利だと感じました。文字が逐次書き換わるリアルタイム翻訳は翻訳ペースが少し気になりましたが、ニュアンスを理解する程度であれば全然実用レベルですし。

総じて、ビジネスシーンで使える機能を求めているのであれば、こちらの方がおすすめという感じですね。

まとめ

こんな感じで、今回はRokidから新たに発売されたスマートグラス『Rokid Ai Glasses Style』を紹介しました。

記事内でも何度か触れてきた通り、カメラでの画像認識をベースとしてAIを日常的に使いたい人や、うまくAIと距離感を保ちつつ便利に活用していきたい人にはかなりオススメのアイテム。

画面が搭載されている『Rokid スマートAIグラス』の使用感は8月のレビューにまとめているので、選ぶときにはぜひこちらも読んで検討してもらえれば。

この記事はRokidの提供でお送りします。レビューにあたっては製品サンプルを貸与いただいていますが、記事内容には関与していません。