いいレンズに出会いました。主筆のてんび〜(@_tenbi)です。
カメラをよく使うようになると、写真をRAWで撮りたくなります。
RAWで写真を撮るようになると、現像ソフトが欲しくなります。
現像ソフトを使うようになると、持っていない焦点距離のレンズが欲しくなります。
こういう流れにうっかり乗ってしまい、ちょうど持っていなかった中距離単焦点レンズとして「HELIOS 44-2 2/58」というレンズを購入しました。物欲は買うことでしか抑えられないのです。
▼ 作例集も公開したので参考にしてみてください。
ずっと気になっていたオールドレンズ
去年の秋から本格的にカメラを練習するようになってから、家に50mm前後の単焦点レンズがないことはずっと分かっていました。24-85mmという標準レンズがあったおかげで中距離の撮影も苦ではありませんでしたが、単焦点の良さも分かってきた2月頃に、やっぱり中距離の単焦点が欲しいなと思うように。
そんな中で見つけたのが、今回紹介する「HELIOS 44-2 2/58」というレンズです。旧ソ連が大量生産したカールツァイスのコピーレンズで、「ぐるぐるボケ」とも呼ばれるレンズ特有のボケが特徴的。
海外製レンズということもあり、Amazonよりも品数が多いであろうeBayで検索してみると
- クリーニング済み
- ニコンFマウントに対応したアダプター付き
- 無限遠対応の改造済み
- クリーニング風景はYoutubeにあるよ!(こちら)
という出品者を発見。それでいて価格は送料込みで8,000円未満。さすがにこれに勝る中古品はないだろうと購入したわけです。
はるばるウクライナから2週間かけて手元にきたHELIOS 44-2。想像していたよりもかなり小さく軽いので驚きました。
30年近い前のレンズなので、絞りやフォーカルはもちろん手動。1枚撮影するにも、普段の2倍近い作業と時間がかかります。
レンズも絞り羽根もクリーニング済みなので非常に綺麗。せっかくいい状態のレンズが手に入ったので、49mm径に対応しているプロテクターフィルターとレンズキャップを別途購入しました。
ちなみにこのレンズは「M42」というマウントを採用しているので、通常であればお使いのカメラに合わせたマウントアダプターが必要になります。ただしニコンFマウントの場合は無限遠に対応していることも必要なので、購入するときは注意しておきましょう。
NikonのD5100に装着したところがこちら。レンズが小さいので、D5100の小さいボディとよく合います。とはいっても、フルサイズ対応のレンズなので普段はD810で使っていく予定。
サクッと街を撮り歩く
本格的な作例はまた別の機会にするとして、ここでは購入後初めて外に持ち出した時に撮影した写真を紹介していきます。現像ソフトにはLightroom Classic CC、1枚を除きVSCO Film(パラメータ変更なし)を使用しています。
渋谷駅に向かう道玄坂にて。F2.0で撮影しているので後ろがかなりボケています。
桜の咲き始めた中目黒駅。この写真は完全撮って出しなのですが、いい具合に色味が淡くて好き。
桜を撮る男性を撮影。男性の後ろにある桜がぐるぐるとボケているのが分かるかと思います。このぐるぐるボケが堪らない。
もっと写真を楽しもう。
今回は「HELIOS 44-2 2/58mm」の簡単なレビューをお送りしました。
初めてフルマニュアルのレンズを使ってみたのですが、普段より数倍の手間がかかる分、より1枚1枚をこだわって・丁寧に撮るようになった気がします。
無心でシャッターを押すのもいいですが、しっかりこだわってシャッターを押した1枚もまた良いもの。上手くバランスを撮りながら、両方で良い写真が撮れるように、これからも楽しんで写真を撮っていこうと思います。