数年前までは4月に桜が咲くのは当たり前の出来事だったのに、ここ数年の4月はそれが当たり前ではなくなっているような気がします。
特に今年はその傾向が強く、3月下旬に満開になった桜はとうにピークを過ぎ、緑色の葉を持ち始めています。
一眼レフカメラを使い始めたのはいつからか正確に覚えていないのですが、少なくとも中学生の頃から、僕は桜を写真に収めることが好きです。
その桜撮影が一段と「面白い!」と感じるようになったのは、今年の春にHELIOS 44-2というオールドレンズを購入したから。
今回は「オールドレンズ越しの春の風景」と題して、HELIOS 44-2が届いてから約2週間の間に撮影した写真を作例として紹介していきます。
SCENE1: 風景を淡く切り取る
レンズが届いた数日後、晴れた日にカメラを持ち出してみました。
HELIOS 44-2の最大の特徴は上の写真にみられるような「ぐるぐるボケ」。被写体が際立つだけでなく背景にも視点を向けてくれる個人的に好きなボケかたです。
1枚目の写真は被写体が日光に当たっている状態で撮影しましたが、こちらは日陰になっている状態での撮影。
個人的な感想ですが、被写体が明るい場合は鮮やかにパリッと、暗い場合は淡い風味を出してくれている感じがします。
仕事を終えて駅へ向かう帰り道、すっかり曇天になってしまいました。少し暗めの写真になってしまいましたが、この程度であれば少し露出をあげるだけで十分です。
SCENE2: オールドレンズ越しの目黒川
SCENE1は完全撮って出しでしたが、ここからはLightroomを使用して現像した写真を掲載していきます。SCENE2はこちらの記事でも紹介している中目黒さくら祭りの様子です。
F値が最大の状態で奥の橋にピントを合わせると、こんな風に手前の桜もいい具合にボケてくれます。
Twitterで毎年「いいなあ…」と羨む構図で写真が撮れるようになるとは。
こちらは現像のみを行った(編集なし)写真。どこかノスタルジックな雰囲気が漂っていて中々気に入っています。
TwitterやInstagramに投稿したこちらの画像もオールドレンズで撮影したもの。
さすがにこの画像は現像を前提に撮影しているのでよく写っていますが、30年前のレンズで撮ったとは思えない解像度の高さですよね。一番のお気に入りです。
SCENE3: オールドレンズ越しの千鳥ヶ淵
中目黒の桜を撮った翌日は、桜の名所千鳥ヶ淵へ。被写体がかなり遠くになってしまうので、目黒川の桜よりも撮影が難しい。
カメラ側の設定で少し赤を強くして撮影してみました。月がライト替わりになってくれて良い画になっています。
千鳥ヶ淵でもいい写真がいっぱい撮れました。
小さいからよく使える。
ファーストインプレッションに続いて、作例をお届けしました。
開封レビューでも書いたのですが、このレンズは一般的なフルサイズ用レンズよりもサイズが小さく、持ち運びに適しているのも魅力の1つ。ボディに付けても重量が重くない上、50mm前後の単焦点は使い所が多いので、どれかレンズ1本を選ばなければいけない時は意外に最適解だったりするんですよね。
そんなこともあって、HELIOS 44-2はしばらく僕の中でメインレンズになりそう。季節ごとにいい景色が切り取れるように、しっかりと使い込んでいこうと思います。
▼ ファーストインプレッションはこちら。
春の目黒川を撮り歩きました
この記事でも紹介した中目黒の桜は、単発の記事として多くの写真を掲載しています。例年よりも早く開花した今年の桜を満開のタイミングで撮影しているので、よかったらぜひこちらもご覧ください。