
α7R IIIを購入して半年強。
レンズはαと同時に購入したTAMRONの28-75mm F2.8標準ズームレンズのほかに、16-35mm F4通しの広角ズームレンズの計2つを使ってきました。
そろそろ新しいレンズが欲しいなと思っていたのですが、フルサイズ用のレンズはどれも値段が高くて手が出せず、かなり悶々とする毎日を過ごしていました。
そんな時に思い出したのが、おじいちゃんがくれたフィルムカメラ「OM-1」に付属していたOMマウントのレンズたち。製造は40年前とかなり年季の入ったレンズでも、性能はハイスペック。
「なんとかこのレンズたちをαで使えないかな」と思って、マウントアダプターを介してOMマウントレンズをα7R IIIで使ってみることにしました。
目次
他マウントのレンズをソニーEマウントで使うマウントアダプター

そんなわけで今回購入したのが、K&F Conceptというカメラアクセサリーメーカーから発売されているマウントアダプター。3000円程度と比較的安価ながら、精度やクオリティも高くて安心して使えそう。
今回はOM-1についていたOMマウントレンズを装着するアダプタと、クリハラさん(@kurit3)に頂いたM42マウントレンズを装着するアダプターを使用しています。
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作りはいたって単純で、装着したいレンズをアダプターのメス部分につけ、マウントアダプターごとカメラ本体に取り付ける形。
シンプルなので装着方法に迷う心配はなさそうです。

早速おじいちゃんから貰ったレンズをマウントアダプターに装着。
おじいちゃんからは28mm・50mm・75-150mmの計3本を貰ったのですが、今回は一番使用頻度が高そうな『G.Zuiko Auto-S 50mm F1.4』を装着してみます。

カメラに取り付けるのと同じ要領でマウントアダプターに装着。

続いてアダプターを装着したレンズをα7R IIIに取り付けていきます。ここはもうEマウントのレンズを装着するのと同じ手順ですね。

こんな感じで2017年発売のα7R IIIに、40年前のOMマウントレンズを装着してみました。
古いレンズによってはマウント径がかなり特殊で、αに装着するとアンバランスになってしまうものもあるのですが、OMマウントはEマウントとマウント径がほとんど変わらないので、比較的スマートにまとまっているんじゃないかなと思います。

ちなみにM42マウントレンズ『Super-Takmar 135mm 3.5』を装着してみるとこのような感じ。アダプターの長さも相まってかなりアンバランスな見た目に…。
オールドレンズをα7R IIIで使うメリット

- ピーキング・ピント拡大機能でピントが合わせやすい
- オールドレンズの風合いが最新機で楽しめる
- (比較できないけど)現行レンズよりも安く集められる
今回のOMマウントレンズに限らず、オールドレンズを当時のカメラではなくα7R IIIで活用するメリットにはこんなものがあります。
最もαでオールドレンズを使いたくなるメリットはやっぱりピーキング・ピント拡大機能がついていて、マニュアルフォーカスでピントの山もつかみにくいレンズでもかなりピントが合わせやすくなっているから。
流石に動いている被写体にぴったりピントを合わせるのは難しいですが、ほとんどのシチュエーションでピントの合った写真が撮れるようになったのは魅力的です。
あとは物欲の抑えられない苦学生的には、オールドレンズの方が現行レンズよりも安く集められるのもメリットの1つ。
例えば最近購入した『Carl Zeiss Planar 50mm F1.4』はSONYのEマウント版を購入しようとすると15万円くらいするのですが、ヤシカ・コンタックスマウントのオールドであれば相場は4万円ほど。
当然オールドレンズと最新技術を詰め合わせた現行レンズではレンズ性能も全く違うので一概に「オールドレンズの方が最高!」とは言えないのですが、キリッとした写真を撮りたいときにはTAMRONのズームレンズを使いますし、僕の場合は十分許容範囲です。
OMマウントレンズ『G.Zuiko Auto-S 50mm F1.4』を使ってみた作例

では早速、OMマウントのオールドレンズ『G.Zuiko Auto-S 50mm F1.4』を使って撮影した写真を紹介していきましょう。
基本的に全ての写真はLightroom Classic CCへ取り込んだあと現像をしてJPEGで書き出しています。


思い出横丁での撮影に使用した『G.Zuiko Auto-S 50mm F1.4』は、開放F1.4だとかなりボケやフレアが強烈になる一方で、F2.8くらいまで絞ると解像感や彩度が急に向上するかなり特徴的なレンズ。
この特徴はα7R IIIへ装着したときも同じで、F値を変えながら撮影していくとそれぞれの写真がとってもキャラの立ったものになるのが良い感じです。

これは確か開放で撮影したもの。開放だと彩度がやや落ちてしまいますが、暗い部分のディテールはα7R IIIのセンサーが拾ってくれているので、現像すると自分好みの写真に仕上がります。個人的にはかなり好きなレンズ。


開放で撮るとふわっとする感じや、絞ると急激に色が乗るこの感じ、たまらん…。
M42マウントレンズ『Helios 44-2』を使ってみた作例

続いてクリハラさんに頂いたM42マウント向けのマウントアダプターを介して「ぐるぐるボケ」が特徴的なオールドレンズ『Helios 44-2 58mm F2』を使ってみた作例を紹介。
こちらの写真に関しては全てRAWで取り込み、JPEGでそのまま書き出しています。

Heliosは開放で撮影すると周辺減光がかなり強く一般的には2段階くらい絞って使われるのですが、僕はこの周辺減光が好みであえて開放で撮ることが多いです。

先ほどのG.Zuikoレンズと比べると色乗りは暖色寄り。

砂浜や奥に見える島が黒つぶれせずに描写できているのは、やっぱりα7R IIIの持つセンサーのおかげでしょう。
さすがにオールドレンズなので色被りやパープルフリンジは避けられませんが、これはもう個性と考えて付き合っていくしかないですね。
まとめ

こんな感じで、α7R IIIに装着して使えるマウントアダプターについて紹介しました。
今回紹介したOMマウント・M42マウントに限らず、古き良きオールドレンズを最新のボディで使えるようになるのはかなり魅力的。
数十年前のレンズであれば価格もお手頃なので、こうしたアダプターを介して古いレンズを楽しむのもミラーレス機ユーザーならではの使い方でしょう。
おじいちゃんが使っていた40年モノのレンズをα7R IIIで使う楽しみ。OMマウントレンズですっかりオールドレンズに魅了されてしまい、うっかり数ヶ月で3本くらいレンズを集めてしまいました。
これらのレンズについては追って買った理由や作例を紹介していければと思います。
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