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【保証外】大学の教室でもHHKBを使いたい!消音改造して使いやすくする

誕生日プレゼントでHappyHacking KeyBoard Professional BT(HHKB BT)を頂いてからすっかりHHKB BTの打鍵感に魅了されてしまい、今では大学へも持参して使っています。

が、使い勝手も最高のHHKB BTで唯一気になっていたのが打鍵音がややうるさいところ。HHKB BTは「Type-S」と呼ばれる静音モデルを基に作られているわけではないので、小さな教室とかで使っていると打鍵音がかなり気になるんですよね。

どうしよう…と思ったのですが、やっぱりHHKBを外でも使いたいので、思い切って静音化改造をしてみることにしました。今回はその一部始終です。

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HHKBを分解・改造する行為は、製造元PFUの保証外行為です。自己責任でお願いします。

分解・改造のために今回買ったモノ

まず必要になるのがHHKB本体からキーキャップを外すために必要な引き抜き用工具。

キーキャップ自体は力技で取れなくもないのですが、無理やり引き抜くと故障の原因にもなり兼ねないし、いずれキーボード内部の掃除にも必要になるので用意しておきましょう。

[wpap type=”detail” id=”B0047MQJ4I” title=”FILCO Keypuller キーボードメンテナンス用キーキャップ引き抜き工具 ブラック FKP01″ search=”FILCO Keypuller キーボードメンテナンス用キーキャップ引き抜き工具 ブラック FKP01″]

そしてもう一つ必要なのが、キーキャップの軸間に入れて緩衝材として活用するゴム製リング。今回は他社のメカニカルキーボード向けに発売されているものを購入・流用しました。
人によっては顎間ゴムを使用することもあるみたいなのですが、医療品のため入手は難しそう。

[wpap type=”detail” id=”B00N85L5QC” title=”サイズ Cherry MX軸対応 静音化リング MXORDP” search=”MX軸対応 静音化リング MXORDP”]

実際に静音化改造してみる

必要なものを紹介したところで、早速静音化の改造をしていきましょう。具体的な手順としては

  • キーキャップをキーボード本体から外す
  • キーボードを分解して、基盤と筐体を分離する
  • キーに使われる軸を外す
  • 軸にゴム製リングを取り付ける
  • 元に戻す

のような感じ。しっかり写真でも解説していくので、ぜひこのページを見ながら試してみてください。

キーキャップをキーボード本体から外す

さて、まずはキーボードに付いているキーキャップを一つずつ取り外していきます。こんな風に器具を使ってキーキャップをつまんで…

上に引き抜きます。取り外したキーキャップはキーボードの配列通りに並べておくと、基に戻していくときに「このキーがない!」が無くなって便利です。

全てのキーキャップを取り外しました。たいていの人は凄くゴミが溜まっているはずなので、エアダスターなどで吹き飛ばして綺麗にしておきましょう。

[wpap type=”detail” id=”B000N8UU7C” title=”エレコム エアダスター ECO 逆さ使用OK ノンフロンタイプ 2本セット AD-ECOMW” search=”エレコム エアダスター ECO 逆さ使用OK ノンフロンタイプ 2本セット AD-ECOMW”]

キーボードを分解して、基盤と筐体を分離する

キーキャップを取り外したら本体を分解していきます。本体裏側上部の両端・電池ボックス内部に計3箇所ネジがあるので慎重に外していきましょう。かなり固いので気をつけて。

内部に潜入するとすぐにBluetooth接続モジュールが出てきます。外したくないところではありますが、これを外さないと作業が進まないので外していきましょう。

上部の左右2箇所にあるネジを外し、両面テープでくっついているモジュールを慎重に剥がしていきます。ケーブルが断線すると全てが終わりなので慎重に…!

外しました。見ていただければ分かるようにちょっとだけテープがグニャってしまいましたが、許容範囲でしょう。

ワイヤレスモジュールを取り外したら、いよいよメイン基盤のネジを取り外していきます。ここのネジは全部で18本・長さ同じなので、それぞれの位置まで覚えておく必要はないです。

ネジを取り終えたら、基盤側を下にしたうえで筐体を外しましょう。基盤の上にはグレーのゴムが沢山載っていて、これらは全部固定されてないので、間違うと大変なことになってしまいます。

キーに使われる軸を外す

基盤とゴムは位置がズレないようにそっと横に置き、筐体側に。筐体に付いている軸のパーツを、一つずつ押して外していきます。

この軸は爪のようなもので筐体に引っかかっているのですが、外すときにどうしても爪の一部が欠けてしまいます。実用面での問題は全くないので、壊れたりはしていないです。

外し終えました。スペースキーやShiftキーなど一部のキーは形状が異なっていたりグリスが付いているので注意しましょう。

軸にゴム製リングを取り付ける

ここまできてやっとゴムリングの登場。先ほど取り外した軸にゴムリングを付けていきます。これが緩衝材がわりになって静音性が向上するというわけ。
画像では先端までしか付けてませんが、軸の根元まで寄せましょう。

この作業、意外と地味だし中々ゴムが軸に引っかからなくて時間がかかるんです…。指先が不器用な僕は40分くらいかかってやっと全ての軸にゴムを付け終えました。

元に戻す

ゴムを付け終わった軸を一つずつ戻していきます。軸は一部のキーを除いて共通なのでサクッと取り付けましょう。

あとは分解の時と逆の手順でキーボードを組み立てていきます。基盤の取り付け時はグレーのゴムがズレないように。

筐体の組み立てが終わったら、一番最初に取り外したキーキャップを一つずつ戻していきます。キーボードの配列が変わらないように注意しましょう。

ここまでくれば完成!電源を入れて全てのキーが正しく動くか確認し、大丈夫なようであれば改造終了です。

キーの高い音が消えて静音に!これで大学でも使える

この改造をしてから約2ヶ月くらい大学で使っていますが、改造前と比べると明らかに「カチャカチャ」という高い音が軽減されて耳障り感が軽減されています。

ただし完全に静音になっているか?というとそうではなくて、キータッチの音はそのままで音質が「カチャカチャ」→「スコスコ」になっているというような感じ。
流石に図書館など極端に「静かでいること」を求められる環境だと使用は厳しいかもしれませんが、大学の授業中などであれば十分に静かになっていると思います。

HHKBの打ち心地を存分に堪能しつつも静音化できるこの改造、気になっている人はぜひ自己責任で試してみてください。

HHKBを分解・改造する行為は、製造元PFUの保証外行為です。自己責任でお願いします。

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