スマートウォッチといえばやはりApple Watchが主流ですが、ここ最近は『Mi Band 4』『Galaxy Watch』などAndroid対応でも安定したスペックを持ったスマートウォッチが増えてきました。
今回レビュー記事で紹介する『HUAWEI WATCH GT』は、20,000円台とスマートウォッチとしては安めの価格帯に位置するなか、通知転送・ヘルスケア連携など必要十分な機能を兼ね備えたスマートウォッチです。
今回発売元のHuawei Japan様より製品をお借りし1ヶ月ほど試してみたので、レビューをまとめていきます。
この製品はHuawei Japan様よりレビュー用に貸与いただきました。
目次
HUAWEI WATCH GTについて
今回紹介する『HUAWEI WATCH GT』はHuaweiから発売されているスマートウォッチ。すでに後継機種として『HUAWEI WATCH GT 2』がリリースされていますが、今回は初代モデルを紹介していきます。
ラインナップで特徴的なのは、時計のサイズに合わせて「エレガント」「アクティブ」「クラシック」「スポーツ」と名称分けがされている点。
どのモデルを選んでも使える機能に差はありませんが、名称によって最適なモデルを選びやすくなっているのは珍しく面白いなと個人的に感じました。
今回Huawei Japanからは「42mm エレガント ホワイト」モデルをお借りしています。
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『HUAWEI WATCH GT』レビュー
こちらが今回お借りした『HUAWEI WATCH GT』の42mmモデル。ウォッチ本体はステンレススチールで構成されているため、見た目はかなり高級感があります。
購入時はホワイトのシリコンバンドが装着されていますが、こちらは22mm幅であれば市販のバンドを流用することが可能。しばらくシリコンバンドを使っていたところ衣服の色が移ってしまうことがあったので注意が必要です。
シリコンバンドの穴は一般的なスマートウォッチのそれと比較すると多く開けられている印象。僕は手首が細めで位置決めに苦労することも多いのですが、『HUAWEI WATCH GT』ではスムーズに装着できました。
個人的に嬉しかったのが充電器。スマートウォッチの充電器はケーブル一体型で取り回しが面倒なことが多いのですが、『HUAWEI WATCH GT』はケーブルとクレードルが取り外し可能、かつUSB Type-C端子を採用しています。クレードルさえあれば汎用なケーブルを使えば充電できるのでめちゃくちゃ便利です。
スマートフォンとペアリングして設定
本体の外観を紹介したところで、さっそくウォッチをスマートフォンとペアリングしていきます。なお、今回のレビューでは『iPhone 11 Pro』『Pixel 4』『HUAWEI nova 5T』の3端末で使った感触をもとに書いています。
App Store・Google Playストアで配信されている専用アプリ『HUAWEI Health』をダウンロードしペアリングをしていきます。アプリの指示に従い『HUAWEI WATCH GT』の電源を入れるとすぐにペアリングが完了。
ペアリングが終わると、こんな感じでバッテリー残量や各種設定の管理・ファームウェアのアップデートなどを確認することが可能です。
『HUAWEI WATCH GT』で出来ること
ペアリングしたところで、実際に使用できる機能を確認していきましょう。
まずは基本的な時計。こちらはアプリ上から文字盤を変更することが可能です。残念ながら画面は常時点灯には対応しておらず、手首をこちら側に向けてから画面が点灯するまで少しラグがあるなと感じました。
連携させたスマートフォンの通知をウォッチ上で受け取ることも可能。こちらも少し通知のバイブレーションが強いかな…と感じました。
先ほどの時計盤から画面をスワイプすることで、運動量や現在地の天気を確認することもできます。
『HUAWEI WATCH GT』の中でもっとも充実していたのが歩数管理・睡眠計測・運動計測といったヘルスケアに関連する機能。
歩数・睡眠に関しては時計を着けているだけで自動的に計測してくれるほか、運動計測に関しても本体下側のボタンから即座に計測することが可能です。
計測したデータはほぼリアルタイムで『HUAWEI Health』アプリに同期され、綺麗なグラフィックで確認することが可能。
こちらに同期されたデータはAndroidの『Google Fit』、iOSの『ヘルスケア』に同時記録することも可能なので、今まで記録されていたデータと合わせてチェックできます。
実際に使ってみた感想
しばらく『HUAWEI WATCH GT』を試用した中で持った感想は大きく分けると以下の3つでした。
- 2週間の電池持ちは非常に便利
- ウォッチフェイスのカスタマイズがAndroid限定で不満
- Android 10での使用には相当手間がかかる
以下、1つずつ詳しく解説していきます。
2週間の電池持ちは非常に便利
普段Apple Watchを使っている僕からすると、『HUAWEI WATCH GT』の2週間持つバッテリーというのはかなり魅力的。
バッテリーの持ち時間が短いApple Watchでは、睡眠ログを取りたい場合には入浴時など使ってない時に予め充電しておく必要があったのですが、HUAWEI WATCH GTではそれが不要。ずっと装着していても問題なく使い続けられるので、かえって充電し忘れてしまう…なんてこともありました。
充電し忘れる、とかくとデメリットだと勘違いされかねませんが、普段身につけるガジェットで2週間も充電要らずというのは非常に衝撃的です。
文字盤の新規インストールがAndroid限定
しばらくはiPhoneと連携させて使うことの多かった『HUAWEI WATCH GT』ですが、途中からはもっぱら『HUAWEI nova 5T』と連携させて使っていました。
というのも、『HUAWEI Health』からウォッチフェイス(時計の文字盤)を新規にインストールできるのはAndroidのみだから。公式サイトの商品ページ下部にもバッチリ表記されています。
iPhoneと連携させた場合でも本体にプリインストールされている文字盤を使うことはできるのですが、新たにおしゃれなウォッチフェイスをインストールしようと思ってもできないのが厳しい…。
僕の場合は手持ちのAndroid端末と連携することでウォッチフェイスのインストールができましたが、iPhone単体で運用している人には向かないかもしれないなと感じました。
Android 10での使用には相当の手間がかかる
『HUAWEI WATCH GT』をAndroidで使用する上で最大の問題点が、Android 10搭載端末での使用に難があるところ。
上記は『HUAWEI Health』をPixel 4で立ち上げたところですが、大元の『Huawei Mobile Service』というアプリが起動しないため、『HUAWEI Health』自体が起動せず、実質的にペアリング・設定などができない状態になっています。
これは昨年から続く米国のHuaweiに対する制裁によって『HUAWEI Health』を動作させるために必要な『Huawei Mobile Service』アプリの最新版がGoogle Playストアで配信されていないためで、別途Huawei独自ストアである『AppGallery』経由で最新版をダウンロードする必要があります。
現状この方法を使うことでAndroid 10を搭載したスマートフォンでも『HUAWEI WATCH GT』を使うことは可能ですが、使えるようにするためのステップが複雑で公式サイトにも案内がなく、僕自身も迷いながら作業するほどだったので、一般のユーザーがこの手順をやり切ってペアリングするのは正直大変だろうなと感じました。
まとめ
こんな感じで、今回はHUAWEIのスマートウォッチ『HUAWEI WATCH GT』を紹介しました。
「実際に使ってみた感想」では少し辛口なコメントが目立ってしまいましたが、このほかにもAndroid 9 Pieを搭載した『Xperia 1』とのペアリング時に「Smart Lock」が使えないといったこともあったため、『HUAWEI WATCH GT』はまだ発展途上のスマートウォッチだったのかもしれません。
2019年にはリニューアルした現行機種である『HUAWEI WATCH GT 2』が発売されており、画面の常時点灯やスマホの音楽コントロールに対応しているなど機能・性能ともに大幅なアップデートが行われているため、今「スマートウォッチが欲しい!」と考えている人はこちらを検討した方が良さそうです。
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今回レビューした『HUAWEI WATCH GT』はこちら。
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この製品はHuawei Japan様よりレビュー用に貸与いただきました。