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楽しさのサイクルをつくる、ということ。

「日々の生活の中から楽しいと思うことを見つけて、つなげて、サイクルにしていくこと。この楽しさのサイクルをつくっていくことが、毎日の生活を豊かにすることに繋がっていく」

そんなことを言っていたのは、2019年の頭にあったTEDxRikkyoUのころ。

自分で言い出したこの言葉をすっかり忘れてしまっていたことに気が付いたのは、ここ最近のことだった。


年始に考えていた日々とは考えられないほど、街の空気も、自宅の空気も、そして自分の心もグッと重く・暗くなってしまっているのを感じる。

ありとあらゆるイベントごとが吹っ飛び、つい最近まで数日に1度のペースで会えていた友人にも会えなくなり、出来ることは自宅でひたすら時が流れるのを待つことだけ。僕自身、特に家に籠もって生活をすることは苦手ではないと思っていたけれど、「出ない」と「出られない」の違いがここまでだとは思っていなかった。

「家から出られない」だけならまだ良かった。今回の騒ぎが影響しているのかは知る由もないけれど、僕がここ数ヶ月で一番願っていたこともついに叶うことはなかった。

全てのことが単体で起きていれば、きっとなんてことはなかったんだろう。でもそれぞれが複雑に絡み合って、少しずつのし掛かってきて、とうとう限界を迎えた。

本当は誰も悪くないし、全部仕方のないことなのに、自分のことを酷く責めた。ちょっとした生活音でもその一つ一つが頭に刺さって頭痛が起きたり、ふとした時に涙を流してしまったり、ひどい夢を見たりもした。

誰かに自分のことを分かってほしくて夢中で話した結果、かえって傷つけてしまうこともあった。冷静になって考えればネガティブな話を聞きたくないのは当然だし、僕だってネガティブな話は聞きたくない性格なのだから、なんて迷惑をかけていたんだろうと思う。


そんな限界を迎えていた時に思い出したのが、最初に書いた言葉だ。

日々の生活の中から楽しいと思うことを見つけて、つなげて、サイクルにしていくこと。この楽しさのサイクルをつくっていくことが、毎日の生活を豊かにすることに繋がっていく。

思い出した時は「とても自分の言葉とは思えない」と感じたけど(今もね)、元気なころの自分はひたすらにポジティブで前を向いていたんだと思うと、あの頃の自分と同じ気持ちの持ちようになりたいと強く思った。

どうしようもない言葉を聞いてくれた友人たちも大きな支えになった。

「そんなことないよ」と同情してくれた人もいたけれど、はっきりと「そんなこと聞きたくない」と言ってくれた人もいた。特に後者の言葉で、はっきりと「現実と向き合わなきゃいけない」と思えるようになった。

話を聞いてくれたみんなには感謝しているし、それと同時に困らせてしまって申し訳ないと思っている。きちんと会ってお礼しなきゃな。

いま世間で起きていることは紛れもない事実だし、これに付随して僕の周辺で起きていることも事実だ。

起きてしまったことは仕方ないことだから、この混沌とした状況にあっても「楽しい」と思えるモノ・コトを見つけていくことが大切だと、やっと気が付いた。

最近すごく「楽しい」と感じているのが、友人たちとやっているZoomでの「オンライン飲み」だ。

毎日誰かがミーティングを作り、好きなタイミングで参加し、好きなタイミングで抜けていく。各自作業に没頭することもあれば、みんなでゲームをして楽しむこともある。

ほぼ毎週会っている友人とオンラインで顔を合わせるのは新鮮だし、普段なかなか会えない人ともオンライン越しで楽しくおしゃべり出来る。距離は離れてても誰かと繋がっていられるのは本当に良いことだな〜と思うし、精神的にもすごく落ち着いていられる。この騒ぎが収束しても定期的にオンラインで皆に会いたい。

限界を迎えてから中々向き合えなかったブログに対する気持ちも、やっと復活してきたところ。今年はブログを書き始めて10年という節目の年だし、もっとたくさんのことを書いていけるようになりたい。


ああだこうだ書いてきたけど、今僕の目の前で、そして皆の前で吹いている風は明らかに向かい風で、きっとしばらくこの風は収まらないだろう。

でも、もう大丈夫。たくさんの支えがあったけど、重く・暗い空気の中から「楽しい」を見つけた僕はきっと強い。

楽しさを見つけて、つなげて、サイクルにしていこう。

必ず来る、明るく希望に溢れた日を、僕は、僕たちは待ち望んでいる。