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iPadの使い勝手が大きく上昇する『iPad Pro用Magic Keyboard』レビュー。

iPad Proを本格的に使いこなすための環境準備を進めているここ最近。楽天モバイルのSIMをiPad Pro用に使うことにしたりなど、「こういう状況」が終わった後に出先でも快適な作業ができるようにアレコレと考えています。
そんな中「これさえあればiPad Proの生産性が大幅に向上する!」と思って購入してみたのが、先日発表されたばかりの『iPad Pro用Magic Keyboard』

シザー式キーボードやトラックパッドの搭載など「どうしてもPCがないとダメ」な場面を除けば十分やっていけてしまうのでは、と思わせる魅力が詰まっています。

今回の記事では今日一日Magic Keyboardを使ってみた感想なんかをまとめて紹介していこうと思います。

iPad Pro用のMagic Keyboardについて

今回紹介する『iPad Pro用のMagic Keyboard』は2020年の3月に発表されたiPad Pro(11インチ・12.9インチ第3〜4世代)向けのワイヤレスキーボード兼ケース。

上の写真にも掲載されているような、まるでiPadが宙に浮いているかのようなルックスに衝撃を受けて購入を決めた・購入を検討している人も多いのではないでしょうか。

純正のキーボードケースとしてはすでに『Smart Keyboard Folio』が発売されていましたが、それらとは異なり最新のMacBook Pro・Airに採用されているものと同様のシザー式キーボード、トラックパッドが搭載されているのが最大の特徴。

先行して先日リリースされた『iPadOS 13.4』と組み合わせることで、限りなくPC・Macに近い操作性を獲得しています。

さっそく所有する11インチiPad Pro(第1世代)に装着してみました。

Magic Keyboardのキートップ及び内側のカラーリングは『Smart Keyboard Folio』よりもダークになっていて、ベゼルの黒いiPad Proに装着したときの一体感は段違いのものがあります。

キーボードは16インチMacBook ProやMacBook Air(2020年モデル)に採用されているものと同じ、深さ1mmのシザー式キーボードを採用。Smart Keyboard Folioと比較すると打鍵感も非常にしっかりしているため、文字入力もリズム良く行えます

また今回のキーボードには新たにバックライトが採用されました。iPad Pro本体の環境光センサーと連動して周囲の明るさを認識し、自動でバックライトの明るさも変更される仕組み。MacBookシリーズのキーボードに近い挙動なので快適です。

iPad Proに装着した状態でサイドをチェックしてみるとこんな感じ。発表された当初のイメージでは「無段階にiPadの角度を調節できるのでは?」との憶測も広がっていましたが、倒せる角度としてはこれが限度。

画像と反対側には充電専用のUSB Type-Cポートが搭載されているため、Magic KeyboardのUSB端子から本体を充電しつつ、iPad Pro本体のUSB Type-Cポートを使って外部ドライブ等を使うことができます。

以前から所持していた『Smart Keyboard Folio』と比較してみました。iPad Proの傾斜角度は両者ともほぼ変わりませんが、Magic Keyboardの方がiPadが宙に浮くぶん少し見やすいイメージ。

実際に使ってみても、この「数センチの高さの差」は使い勝手にかなり大きく影響しているなと感じます。

Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioのキー配列を軽く比較。

しっかりとした構造のキーボードに変更されキーピッチも変わっているため「caps lock」など一部のキーに関しては大きさが変わっているので注意が必要です。

実際に1日使ってみて

本日午前に製品が到着してから使っていますが、以前のSmart Keyboard Folioと比較するとかなり入力が快適。トラックパッドも含めた総合的な使い心地もかなり良く、iPad Proでの生産性が大きく向上したなと感じます。

趣味柄、僕の場合は写真を編集したり文章を書いたりすることが多いのですが、長時間タイピングをしていてもSmart Keyboard Followを使っていた時のような疲れは感じず、MacBook・iMacでブログを書いている感覚に近いです。実際この記事は画像の取り込み・編集・執筆まで全てiPad Proで行っているのですが、至って快適です。

またキーボード部分の重量が増加したことで重量バランスが安定し、膝上で使うときでもバランスを取るのに苦労しなくなったのも好印象。電車内でのちょっとしたメモ取りや自宅でリラックスしながらのWebブラウジングも大幅に快適になりそうです。

その一方、コーディングやDTMなど「そもそもiPadでするのが最適でない作業」については当然向きません。特にソフトウェアが大きく進歩したわけではないため、すでにMacBook Air・Proを所持していて作業が快適に出来ている方は、無理にiPad ProとMagic Keyboardの組み合わせに移行する必要はないでしょう。

また700gに迫るキーボード本体の重量もネック。11インチiPadとキーボードを組み合わせると『MacBook Air』に限りなく近い重量になってしまうため、人によっては持ち歩きに際して苦痛を感じてしまう人も多いだろうなと感じました。

ただし、今は「こういう状況」のため外に持ち出して本格的に使うのはまだまだ先。こうした「外でしっかり使ってみてどうだったか」は数ヶ月後にレビューできればいいなと思っています。

まとめ

こんな感じで、今回は本日発売となった『iPad Pro用Magic Keyboard』を試した感想を紹介してみました。

今まで1年近くiPad Proを使ってきましたが、ちょっと大きい画面サイズとインターフェイスの微妙さも相まって、正直うまく使い切れなかったのが事実。

今回『Magic Keyboard』が登場したことによってアウトプットの質・速度が大幅に向上したため、個人的にはiPad Proアクセサリーの中で必ず持っておきたいモノになったなと感じています。

『iPad Pro用Magic Keyboard』は、僕が購入した11インチ用が34,980円12インチ用が41,580円

すでに初回出荷分は売り切れているため、現在購入しても手元に届くのはGW以降。気になっている方はぜひお早めにチェックしてみてください。

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