ガジェットタッチ

まるでWindows版Magic Keyboardな、マイクロソフト純正の『デザイナーコンパクトキーボード』をレビュー

Apple製品に最適化されたキーボードとしては純正の『Magic Keyboard』が有名で多くの人が使っていると思いますが、Windowsに最適化されたキーボードは選択肢が多種多様にあります。

その中でも「シンプルなキーボードが欲しい!」という需要は多くあるでしょうが、一方でそういったニーズを満たすMagic Keyboardのような見た目のキーボードはこれまで数が少なかったように感じます。

そんな中、昨年Microsoftから発売された『デザイナーコンパクトキーボード』は、これまで多く登場してきたWindows用キーボードの中でもトップクラスにシンプルでかっこいいデザインになっています。

普段はHHKB Hybrid Type-Sという高級キーボードをメインに使っていますが、そのかっこよさからつい買ってしまったので、外観の様子やしばらく使ってみた感想についてまとめていきます。

シンプルなデザインが魅力的なMicrosoft純正キーボード

こちらが今回紹介する、Microsoftの『デザイナーコンパクトキーボード』。カラー展開は今回購入しているマットブラックの他に、グレイシア(グレーっぽい色味)の計2色展開です。

すでに日本でも発売されていて家電量販店でも購入できるのですが、日本国内で発売されているのはJIS配列のキーボードのみ。

Microsoftの公式ホームページでもUS配列はできないため、今回は在庫があるタイミングを狙ってアメリカのAmazon.comから国内発送対応の在庫を購入しました。送料込みで9,000円前後だったので許容範囲でしょう。

新品在庫を購入したのですが、関税の都合か梱包が一度開封されたようで、外箱は新品にしてはかなり汚かったですね…。

箱を開けるとすぐにキーボード本体が出てきます。このあたりもAppleのMagic Keyboardを意識しているような気がします。

キーボード本体を取り出してみました。キー配列は一般的なUS配列に準じていますが、右のShiftキーが他のキーボードと比較すると少し大きめ。右Altキーの横に絵文字キーがデフォルトで用意されていて、簡単にWindows標準の絵文字ウィンドウを表示することもできます。

また 数字キーの上にあるファンクションキーには標準でスクリーンショットや音量調節機能が割り当てられていて、通常のファンクションキーとして動作させるにはFnキーと使いたいキーを同時に押す必要があります。

ちなみにこの絵文字キーは、専用ソフトの『Microsoft マウス キーボードセンター』をインストールすることで「Officeキー」や「アプリケーションキー」にカスタマイズ可能。個人的にはデフォルトの状態で十分なのでカスタマイズはしていませんが、人によっては便利に使えそう。

最近のキーボードはほとんどが内蔵バッテリーとUSBケーブルによる充電に対応していますが、残念ながらこのキーボードはDL2032というボタン電池を4つ装填して使うタイプ。ここはなんとかUSB充電に対応してほしかったな~と思いますが、公称で36ヶ月バッテリーが持つようなので我慢するしかなさそうです。

国内では「CL2032」というボタン電池が互換品なので、バッテリー切れが不安な人は事前にストックを用意しておきましょう。

キーボード単体を見てみると、見た目はもう本当に「黒いMagic Keyboard」という感じ。

ファンクションキーの大きさが少し違いますが(Matgic Keyboardの方が大きい)、矢印キーの配列やシンプルなキー印字などはほぼ同一と言っていいでしょう。JIS配列では新たに「英語」「日本語」を切り替えるキーも搭載されていますし、Magic Keyboardの使用感に慣れている方であればスムーズに移行できるはず。

ちなみにMagic Keyboardとの大きな相違店として、デザイナーコンパクトキーボードでは計3つのデバイスをペアリングさせることができます。デスクトップ・ラップトップ・タブレットなどで使い分け出来るのはMagic Keyboardよりも便利かも。

現在メインで使っている『HHKB Hybrid Type-S』と比較するとこんな感じです。

HHKBのほうがキーの数が少ない分、ショートカットの操作には複数のキーを同時押しする必要がありますが、デザイナーコンパクトキーボードに関しては標準的なキーの数なのでそういう不便さはありません。
逆に、メディアコントロールやスクリーンショットなどHHKBに無いキーが多く付いているのは中々便利だなと感じました(HHKBがプログラミング向けなのは知っています)。

キーボード自体かなり薄くキータッチも浅いので、HHKBと比較すると軽くキー入力ができるのも個人的には便利。HHKBを除いて手持ちのキーボードは全部キーが薄いので、薄いタッチ感でキーボードを統一できるのは結構魅力的なのでは?と感じました。

メインで使えるシンプル&小型なキーボード

.しばらくHHKB Hybrid Type-Sと併用する形で『デザイナーコンパクトキーボード』を使ってみましたが、HHKB以前にMagic Keyboardを愛用していた僕としては指馴染みが良く、キータッチも快適で非常に使いやすいキーボードでした。

Windowsの各種操作に対応したショートカットキーも用意されていて細かい部分の使い勝手も良く、JIS配列であれば英語・日本語の切り替えもmacOSライクに。キーボード自体の見た目も相まって、まさにWindows版のMagic Keyboardという感じ。

一方残念だったのは、本体駆動に必要なのがボタン電池という点と、日本の正規ルートではUS配列モデルが入手できない点。前者は電池持ちの良さである程度我慢できますが、万が一に備えてほとんど用途のないボタン電池を用意しておくのは少し面倒ですし、後者はAmazon.com等で国内配送してくれる在庫を見つける必要があります。
特に後者は技術的というよりも流通の問題だと思うので、少ない需要であってもなんとか国内で気軽に入手できるようになってほしいなと思うばかりです。

『デザイナーコンパクトキーボード』は、国内では8,000円前後で入手可能。薄くてコンパクトなWindows用キーボードとしては稀に見るデザイン性の高さだと感じているので、Windows環境でもデスク上をスッキリ見せたい人や、Macからの移行組で「まずはMagic Keyboardに近いキーボードを使いたい」と考えている人は是非チェックしてみてください。

※この記事にはアフィリエイトリンク・広告が含まれています。