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サブカメラにFUJIFILM『X-E4』を選んだ理由と、購入して1ヶ月間の作例まとめ

先日『RX100M5を10ヶ月使って気に入ったポイントと、RX100M5を手放す理由』という記事で、これまでサブカメラとして愛用してきた『RX100M5』を売却することにした理由について紹介しましたが、今回続編的な記事。

RX100M5を売却するタイミングで、サブカメラとして新たにFUJIFILMの『X-E4』を購入しました。

2020年の夏にX-T30を売却して『Batis 135mm F2.8』を購入して以来1年半ぶりにFUJIFILMを購入した形になるのですが、どうして一度売却したFUJIFILMに手を出すことにしたのか?と気になる人もいるはず。

そこで今回の記事では、改めてFUJIFILM(X-E4)に手を出した理由と、1ヶ月ほど使ってみた印象について紹介していこうと思います。

買った組み合わせ: X-E4とXF35mmF1.4R

改めて、今回サブカメラとして購入したのはFUJIFILMのミラーレス一眼『X-E4』。

2021年2月に発売された比較的新しめのカメラで、センサーにはかつて使っていたX-T30と同様のX-Trans CMOS 4を搭載しています。

一見すると「中身は変わらず見た目が違うだけ」に見えますが、X-T30には載っていなかった『クラシックネガ』など最新のフィルムシミュレーションが使えるようになっているため、ソフトウェア的には結構なアップグレード。個人的にクラシックネガは現行フジの中で最も気に入っているシミュレーションなので、デフォルトで使えるのはすごく嬉しいポイントです。

レンズは1回目のXマウントと同様35mm F1.4

X-E4と同時に購入したのは35mmの単焦点レンズ『XF35mm F1.4 R』。実は前回X-T30と共にXマウントに足を踏み入れた時と同じレンズで、我ながらよく飽きないなと思います。

コンデジ枠として考えるのであればコンパクトな広角域のレンズが選択肢に入りますが、あえてXF35mm F1.4 Rを選んだのはフルサイズ換算50mmが一番気に入っているからに他なりません。

フルサイズ換算35mmはα7R IIIに使っていた『NOKTON Classic』で経験しているのですが、なんとなくターゲットとなる被写体を際立たせるのが難しく、個人的に苦手意識を感じていたんですよね…。

その点XF35mm F1.4 Rであれば慣れ親しんだ換算50mmという焦点距離を楽しめるし、すでに使っていたこともあるので不便を感じることも少ないなと思っていたため、特にこの決断で悩むことはありませんでしたね。

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1回目のXマウントではボディ・レンズとも新品を購入しましたが、2回目となる今回は両者中古。ともに美品を選んだのですが、特にボディに関しては新同品なんじゃないか?と疑うほどの状態の良さで、傷汚れなく気に入っています。

購入した理由その1: 現像なしでなんとかなる色味がよかった

X-E4(というよりFUJIFILM)を購入した1つ目の理由が、やっぱり忘れられなかったFUJIFILMの色味

これまで使っていたRX100M5では、サブカメラという雑に使いたい立ち位置のカメラであるにも関わらず記録形式をRAWにしていて、表に出す際には都度現像するというサブカメラにあるまじき手間をかけていました。

これはソニーの撮って出しの色味が気に入らないからという背景があるのですが、サブカメラの写真ごときで現像するのは(分かっていたけど)時間の無駄ですし、せっかく気軽に使えるカメラなのに撮影への敷居がどんどん上がってしまいます。

サブカメラの構成を再考するにあたって「撮って出しで満足できる色味が出せるか」という点を重視したのですが、それに合致したのがFUJIFILMだったというわけ。

ちゃんとJPEG撮影していた頃の写真

FUJIFILMを使っていた最終盤こそRAWでの撮影に走り始めて迷走していましたが、なんだかんだ一番使っていたのはカスタムしたフィルムシミュレーションを用いてのJPEG撮影。

初めから好みの色で撮影できるのであれば、FUJIFILMをもう一度使うのは自然なことでしょう。

購入した理由その2: 現行フジ機の中ではコンパクトだった

ボディだけならコンデジみたいに小さくて可愛い

そんなわけで再び使うことにしたFUJIFILMですが、現行世代のセンサー・プロセッサーを搭載したカメラは

  • X-T4
  • X-T30 II
  • X-S10
  • X-Pro3
  • X-E4
  • X100V

と多く、ボディの選定は結構困りがち。

そんな中でも僕が『X-E4』に決めたのは、サイズが横121.3mm×高さ72.9mm×奥行32.7mmと抜群に小さかったから。あくまでも「コンデジ枠」としての1台なので、レンズ抜きとはいえサイズが小さいのは正義なのです。

あんまり自撮りはしないけどWebカメラとして使うときに便利

それでいてX-E4は、自撮りにも使いやすいチルト液晶や各種パラメータを調節するダイアルなどを搭載していて使い勝手的にも申し分なし。小さいカメラは往々にして操作系が良くないので、使い勝手とコンパクトさを両立しているのは嬉しいですね。

購入した理由その3: X100Vが高すぎて論外だった

見るだけで頭がおかしくなりそうな価格推移グラフ

X-E4を購入した最後の理由が、X100Vが高すぎるからです。

「コンパクトならX100Vでも良いじゃないか!」という人もいるかもしれませんが、X100Vの値段は現状常軌を逸していて、換算35mmのレンズが固定されたカメラなのに価格.comの最安値が16万円台と完全におかしなことになっています。

おおよそ同等スペックのレンズである『XF23mmF2 R WR』と『X-E4』を新品で購入しても13万円台で収まり、かつX-E4であればレンズが交換できるという状況を考えると、今X100Vを購入するのは結構無茶な選択。

どうしてもX100Vが良い!という人であれば良いのでしょうけど、僕のように「フジの色が好きだからとりあえず買う」という人は、X-E4あたりがベターな選択肢でしょう。

気に入らないポイントは三脚ネジの位置

ありえない場所にある三脚用のネジ穴はどうにかならないのか

基本的に気に入っているX-E4ですが、唯一気に入らない点があるとすれば三脚ネジの位置。

かつてのX-T30でもそうだったのですが、光軸上に三脚ネジがないのでクイックリリースプレートを装着するとバッテリー・SDカードが取れなくなってしまうんですよ。10万円近いカメラでこれはどうなんだ…。

FUJIFILMから発売されている純正のメタルハンドグリップを使えば三脚ネジを光軸上に置きつつバッテリー・SDカードが取り出せるようになるのですが、追加投資で約1万円かかる計算。

今は三脚に固定したい時だけクイックリリースプレートを装着するようにしていますが、ここら辺の設計は相変わらず本当に良くないなと思ってしまいますね…。

約1ヶ月で撮った作例たち

買った理由についてざっと紹介したところで、購入から1ヶ月の間に撮った写真たちをサクッと紹介していきましょう。どの写真もフィルムシミュレーションを適用、もしくはカスタムしたものを作成した上でJPEG撮って出しです。

上の写真で使っているフィルムシミュレーションのカスタム例などは、また追って紹介できればなと思います。

まとめ

こんな感じで、今回はサブカメラとしてFUJIFILMのミラーレス一眼『X-E4』を買った理由と、買ってからの簡単な作例を紹介してみました。

1年半ぶりにFUJIFILMに帰ってきましたが、クラシックネガが使えるようになったことでフィルムシミュレーションの幅もグッと広がり、X-T30を使っていたときよりもJPEG撮影が楽しいなと感じることが増えました。

XF35mmF1.4 Rが少しだけ大きいですが、それでもα7R IIIよりもコンパクトで持ち運びやすく、JPEG縛りなので撮影した写真をシェアするのも簡単。旅行など本格的な撮影にはα、近所の散歩や友達とのご飯はX-E4と、1年半前に思い描いていた理想形が今ならちゃんと実現できる気がします。

同じ失敗はしないように、レンズ1本・JPEG縛りで、X-E4とうまく付き合っていきたいな。

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