
直近の冬のことなのですが、部屋をどれだけ加湿器を使っても部屋の湿度が30%あたりで上げ止まってしまうことがありました。
さすがにここまで湿度が低いのはおかしい、温湿度計が壊れているのかも……と思い別室で使っていた温湿度計2つを移動させてみると、それぞれの温湿度計で示している温度・湿度がバラバラなことが判明。
よくよく考えてみると、それぞれの温湿度計は購入してから一度も数値の校正をしていなかったので、いい機会だと思って校正してみることにしました。実際に使ったアイテムや校正の流れをまとめます。

複数台持っていたから気が付いた数値のズレ

今回値を校正していくのは
- SwitchBot CO2センサー(温湿度計)
- SwitchBot 温湿度計×2
の計3つ。同じところに並べて30分ほど放置した結果が上の画像で、どれも温度と湿度が一致していません。
購入履歴を見返したところ、それぞれ2024年9月、2024年7月、2021年4月に購入したもので、一番古いものは4年近く校正していなかったことになります。そりゃさすがに数値もズレるわけだ。
SwitchBotのサポートサイトには業界で最も精度が高いスイス製センサーを採用と書かれていますが、こうも数値が違うとなると校正したほうがいいでしょう。
防湿庫を使って校正してみた
というわけで実際に校正していくのですが、校正の方法や必要なアイテムについてもサポートサイトにまとめられています。
他社の精度が高い温度計または湿度計がある場合、それを参照として使用できます。
安定した環境でSwitchBot温湿度計の隣において、少なくとも30分間以上お互いに順応させ、測定値を確認します。アプリのホームページから温湿度計の右上側の歯車をタップして「校正」に入り、校正欄の数値を調整して参照デバイスと一致します。
僕の場合はカメラ用の防湿庫と湿度コントロール機を持っているので、防湿庫内に温湿度計を入れて数値を校正することにしました。
SwitchBotとしてはBovedaのキャリブレーションキットを推奨しているみたいなので、高品質な湿度計などを持っていない人は用意しておくとよさそうです。


手順が分かったところで、さっそく校正するために防湿庫へ移動します。それぞれの数値が分かりやすいように、自宅にある温湿度計は横一列で並べておきました。

防湿庫内の湿度コントロールは連続(できる限り頑張って除湿するモード)に設定して、1日防湿庫を開けずに放置しておきます。これで数値がうまくまとまるといいんですが……。
翌日

湿度コントロールを回し続けた状態で約1日放置しました。開始前に30%弱だった防湿庫備え付けの湿度計は、19%あたりを指しています。

肝心の温湿度計たちはというと、こちらも19~20%と湿度のブレは少なくなり、防湿庫に備え付けられている湿度計とほぼ同じ数値になりました。
温度は全デバイスで同じになっているし、これは割と正確に校正できたといって良いのではないでしょうか。
まとめ

こんな感じで、今回はSwitchBotから発売されている温湿度計を校正してみたので、実際の手順と結果をまとめてみました。
今回はたまたま高性能な防湿庫があったので簡単に作業できましたが、市販のキャリブレーションキットを使ったほうがより正確に数値の校正ができると思います。
個人的には気温と湿度がともに落ち着いている春と秋の年2回校正すると良さそうだと感じました。

ちなみにウキウキしながら校正した温湿度計で湿度を測ったところ、湿度不足が正確な形で露呈してしまい、加湿器を買い替えるオチが付きました。世の中知らないほうがいいこともあるね。