「北海道で珈琲といえば…」と言われるほどの知名度。
モエレ沼公園でガラスのピラミッドを見たその日は北海道旅行の最終日。
2日間ずっと動きっぱなしだったので、最後は喫茶店にでも入ってゆっくりしたいと思って現地の人に話を伺ってみると、どうやら「森彦」という喫茶店が北海道では有名だそうで。
札幌の市街地からも遠くない円山公園近くにあるようだったので、北海道の締めに行ってみることにしました。
「ハタチと旅と北海道」、今回が本編最終回です。
札幌の市街地から少し外れたところにある円山公園。地下鉄東西線と南北線を使って約10分ほどで、最寄りの円山公園へ到着します。
駅は70年代の痕跡を色濃く残した無機質な作りで、平日の昼間は人もまばらで殺風景な様子でした。
ちょうどこの時期は北海道でも紅葉が見頃になってきたころで、道沿いの木々も綺麗な色に。
円山公園駅の4番出口から徒歩3分、少し細い道を進んでいくと右手に見えてくる古民家風の建物。ここが今回の旅の終着地、森彦です。
木造民家をリフォームしてオープンしたという森彦は、緑葉・紅葉・雪と四季を感じさせてくれる佇まい。この外観を目当てに訪れるお客さんも多いのだとか。
四季折々に変化を見せるこの小さな民家から
珈琲の馥郁たる香りが静かに流れます。ミニマムであることで到達できる豊穣
珈琲への思慮を発酵させ
森彦|MORIHICO.|公式サイト
一杯の価値を高め続けるに相応しい
この空間を味わってください
ちなみにこの森彦、北海道では知らない人はいない程有名な珈琲チェーン店で、北海道の旅行ガイドを手に取ると必ずといっていいほど記載されています。
今回案内していただいたのは2階のキッチンがよく見える席。歩くたびにギシギシと床が鳴るところに古民家らしさを感じます。
これを「エモ」と言わずしてなんと言うのでしょうか。
僕が森彦を訪れた時間帯は珍しくお客さんも少なく、僕が注文したコーヒーを入れてもらう音だけが聞こえてきました。
喫茶店に来てコーヒーの写真を載せるのは野暮なので、この日注文したチョコレートケーキを。
コーヒーを飲みながらゆっくりしていたら次第にお客さんも増えてきて、キッチンは大忙し。
お会計を済ませる前に下のフロアも軽く見ることに。
1階ではオンラインストアでも販売されているオリジナルのコーヒー豆が陳列されていたり、森彦が取り上げられている雑誌が自由に閲覧できるようになっていました。
今回は初めてという事もあってパックのドリップコーヒーを注文。いつかまた此処に来たら豆を買おうと心に決めました。
これがハタチの北海道旅。
全9回に渡ってお届けした「ハタチと旅と北海道」。行った事のない土地に一人で行く、というのは20歳になってからやっと出来るようになった行為でもあります。
色々なことに思いを巡らせながら、のんびりと自分のペースで過ごす旅程。初めての北海道で感じた一人旅の楽しさから、しばらく抜けられそうにありません。
そうそう、本編は今回の記事で終わりですが、あともう1記事だけ「ハタチと旅と北海道・スピンオフ」があります。お楽しみに。