昨日(10月12日)に東京に上陸した台風19号。
その影響で自宅近くを流れる多摩川の水位が上昇した結果、上陸日の夕方過ぎに自宅のあるエリアに対して警戒レベル4・避難指示が発令され、21年間生きてきて初めて避難所での生活を経験することになりました。今はもう自宅に帰ってきています。
避難するぞい、カメラ頑張って耐えてほしい
— てんび〜 / 加藤瑞貴 (@_tenbi) October 12, 2019
とりあえず避難所入って座れた!廊下だけども座れないよりマシだ…今晩はここで過ごすことになりそう…
— てんび〜 / 加藤瑞貴 (@_tenbi) October 12, 2019
初めての避難所生活、自分なりに準備をして行ったつもりだったのですが、実際に一晩を過ごしてみると主に道具面で気付くことがたくさんありました。
そこで今回のブログでは「あってよかった」「なくて困った」と個人的に実感したモノを備忘録的に紹介していこうと思います。次の避難所生活に備えてね。
目次
あってよかったモノ
さて、まずは避難する時に持ち出した結果「あってよかった!」と感じたモノたち。
(大量の)モバイルバッテリー
避難する準備の中で真っ先に用意したのがモバイルバッテリーです。情報収集やコンテンツ消費などほとんどのことをスマホで行うようになった今、モバイルバッテリーを用意しないのは流石にまずい。
今回の避難では過去にメーカー様から提供していただいたモノを含め、約100,000mAhぶんのモバイルバッテリーを用意しました。
一晩を過ごす用途として考えると持ちすぎかなと思うところもありましたが「どれだけ使っても充電が0にならない」という安心感は大きく、Twitterを通じた情報収集やLINEでのコミュニケーションが捗りました。繋がっていられるのは大事。
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食料と飲料
一晩を避難所で過ごすとなると食べ物・飲み物がめちゃくちゃ大事です。避難所によっては非常食の用意もされていることがありますが、それほど多くの数が用意されているわけではありません。
実際に僕が滞在した避難所には1500人くらいが避難してきたそうで、そうなると非常食は年配の方や小さいお子さんを連れた家族に優先して配られるべき。
今回は前日の夜にパンや飲料水、お茶などを用意しておいたので、しっかり食事を摂ることができました。
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ストレスを解消できるモノ
慣れない避難所での生活は自分の想像以上に多くのストレスが溜まります。
非日常的な空間で不特定多数の人と長時間過ごしたり、何も敷かれていない床に座ったり…。最初は大丈夫でも、一回「キツいな」と認識すると途端にストレスの嵐。
今回の避難では、避難前にiPad Proに大量の電子書籍やYouTube動画をダウンロードしておき避難中はそれを見たり、Twitterで定期的にツイートすることでストレスを解消していました。溜め込みは本当によくないので、うまい具合に自分の機嫌をコントロールできるようにしておくのが大事。
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時間を消費できるモノ
避難所の生活はとにかく時間の進みが遅い。ご飯を食べ、避難所内を歩き、Twitterで情報収集をして、それでも3時間くらいしか経っていないのを目にしたときには参ってしまいました。
前述したとおりiPad Proにある程度の視聴コンテンツを入れておいたので、自分で何かをするのに疲れたときはPerfumeのライブ動画ばかり見ていました。Perfumeの力は偉大…。
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ノイズキャンセルヘッドホン・イヤホン
先ほどから何回も書いていますが、避難所内では自分の想像以上にストレスが溜まります。
他人の話くらいであれば全く気にならないのですが、一部の人たちがお酒の入った状態で過ごしていたり、ちびっ子たちが大声を出しながら避難所を駆け回っているのを見ると、仕方ないとは分かっていてもしんどい。
僕は今回メインで使っているノイズキャンセリング対応のワイヤレスイヤホン『WF-1000XM3』を避難所で使っていたのですが、周りの話し声や外の雨風の音を遮ることができ、ストレスこそ溜まるものの快適に過ごすことができました。
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サブ回線
重要度は人によるけれど個人的には重要。
インターネットで被害の情報を集める場合、避難所の通信環境がもっとも大事。Wi-Fi環境が整備されていない避難所の場合、自分がメインで使っているキャリアの電波が入らないと通信ができず、外の状況を集めることが難しくなってしまいます。
幸いなことに今回の避難所ではメイン回線であるドコモの電波は十分届いていましたが、避難にあたってはサブ回線として用意しているUQ mobileも持ち出しました。
au系列の回線を使ったサブキャリアなので、ドコモがダメでもUQなら使えるということもあるだろうし、メイン回線のパケット通信量が不安な場合はサブ回線から使うという選択肢もあります。
僕が契約しているのは月額980円で3GBまで高速通信ができるデータ高速プラン。万が一の時に持っていて本当によかった…。
失くなるとまずいモノ
あと、これは実際に使ったわけではないのですが、失くなると個人的にショックを受けるようなものも避難所に持って行きました。
具体的には
- MacBook Pro
- 外付けSSD × 2
- iPad Pro
など。本当はカメラも持って行きたかったんですけど、荷物の都合で断念せざるを得ませんでした…。
もちろん人によってまずいモノの種類は変わると思うんですけれど、大事なモノが手元にある安心感は何物にも変えがたいなと感じましたね。
無くて困ったモノ
続いて無くて困ったモノたちを紹介。
もっとたくさんの食料と飲料
「あってよかった」の部分で食料と飲料については紹介しましたが、正直もっとあればよかったなと思いました。
いくらパンを持ってきていたとはいえ、夜ご飯として食べたのは市販のサンドイッチとバターロールが1つずつで、飲み物も500mlのお茶のみ。
避難所は自宅と環境が大きく違うのでお腹も空きやすいし、乾燥していてめちゃくちゃ喉も乾きます。1日1人あたり2L用意しておけ、というのは間違いなかったです。
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ついでに言うと、パンやご飯以外の軽食も用意しておきたかったところ。そもそも夜ご飯で摂取する総量が少ないので、寝る間際や寝てる最中に空腹になってしまって辛かった。
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リラックスできる着替え
これは完全に僕の失態だったのですが、着替えをロクに持たないまま避難してしまったので、避難所での一晩を濡れたジーンズと共に過ごすことになってしまいました。ゴワゴワしてるし生地も固いので、寝ているときも深い睡眠に入れず…。
自宅で寝る時の服をそのまま持ってくる…とはならないかもしれませんが、気候に合わせてリラックスできるような着替えを上下1つずつ用意しておけばよかったなと思います。
ラジオ
今回は停電も起きず電波も十分だったので問題ありませんでしたが、もし停電し電波も届かない状況になってしまったら…と想像すると、過ごした一晩の印象もかなり変わってきたと思います。
こういう時にポータブル型のラジオがあれば、インターネットに頼らずともリアルタイムで被害状況を把握できるんだなと改めて認識しました。
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有線のイヤホン
これも「備え」としてあればよかったと思っているのが有線イヤホンです。
今回はモバイルバッテリーをたくさん持ってきていたので、ワイヤレスイヤホンを使って音楽を聴きストレスを軽減することができましたが、もしワイヤレスイヤホンの充電が無かったらしんどかったかも。
先ほど初回したWH-1000XM3と比較すると遮音性は雲泥の差になってしまいますが、避難所生活ではどれだけ自分の世界に入れるかが大事。普段持ち歩いているポーチに入れておこうと思いました。
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アイマスクと耳栓
自宅で寝る時は好きなタイミングで、自分の好きな暗さと静けさで寝ることができるけど、避難所ではそうはいきません。
消灯という概念もないし、周りが寝ててもヒソヒソ話をする人や寝られなくなってしまった小さい子たちもいるし、今回の避難所泊では3時間くらいしかまともに寝られませんでした。最低限、明るさを遮れるアイマスクは避難所生活に必須だと思います。
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ノイズキャンセルイヤホンがあるから大丈夫だろうと思って持っていかなかった耳栓も、次回からは必ず持っていこうと決めました。
ノイズキャンセルイヤホンは周囲の音を消してくれるので便利なんですけど、ホワイトノイズが気になって就寝時には不向き。充電を気にしながら寝ないといけないのも心理的圧迫感があって良くなかったです。
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厚手のアウター
寒い時期は当然必須だし、秋めいてきたばかりのこの時期でも欲しいなと思ったのがちょっと厚手のアウター。
どういうことかというと、避難所で配られる毛布が薄すぎて床に敷いても全く効果がなくて、就寝する際にとても不快な気持ちになるんですよね…。
その点厚手のアウターがあれば、それを敷いて身体への負担を多少なりとも軽減できるし、もし寒くなってきた時もなんとかなります。
ユニクロのウルトラライトダウンとかはコンパクトに持ち運べて作りもしっかりしてるので、これも用意しておこうと思いました。
折り畳みの椅子
滞在が長時間になってくると、当然ですが床に座り続けるのがキツくなってきます。避難所では椅子の提供もあったのですが、配られるものはなるべく年配の方や子連れ家庭に回したいので、基本的にずっと床に座って生活していました。
そんな状況で「これ欲しかった…」となったのが折り畳みの椅子。自宅に置き忘れたまま避難してきてしまった…。折り畳みの椅子なので普通の椅子と比べると快適性は劣りますが、床に座っているよりもずっとマシです。
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まとめ
初めての避難所生活、台風の強さや多摩川の氾濫情報もあってものすごく不安だったのですが、なんとか乗り切り無事帰宅することができました…。本当に日頃の生活のありがたみを実感するばかりです。
同時に、いくら頭の中で対策を考えていたつもりでも、やっぱり経験してみないと分からないことも沢山あるなと感じましたね。
住んでいる自治体の情報共有の早さや避難所の様子、もちろん今回紹介した「よかった・困ったモノ」など、これらを知ることができたのは有益です。
災害に関しては「備えあれば憂いなし」ということわざがぴったり当てはまるので、いつ来るか分からない次の災害に向けて、準備はしっかりしておこうと痛感しました。