ガジェットタッチ

iPhone 13 Pro・iPhone 13 Pro Maxが発表!基本スペックや発表内容を簡単に振り返ってみる

本日行われたAppleの発表会「最新作をカリフォルニアから。」にて、iPhoneの最新シリーズとなる『iPhone 13』シリーズが発表されました。

この記事では、いわゆるProモデルである『iPhone 13 Pro』『iPhone 13 Pro Max』の基本スペックや発表内容をわかりやすいように簡単にまとめて紹介していきます。今回のProモデルは文字通りプロユーザーに向けた印象が強いモデルですね。

カラーリング

今回Proシリーズに用意されたのは

  • グラファイト
  • シルバー
  • ゴールド
  • シエラブルー

の4色です。

シエラブルーはパシフィックブルーに変わる新色で、パシフィックブルーよりも明るく「水色」という感じがします。

実物を見てみないと分かりませんが写真を見る限りはかなり良いですね。値段を度外視すればこうしたカラーが欲しい人は多そう。

筐体サイズ・重量などの違い

筐体のサイズや重量など、基本的な外観類に関してはiPhone 12 Proシリーズをほぼ継承しています。

iPhone 13 ProiPhone 13 Pro Max
画面サイズ6.1インチ6.7インチ
解像度2,532×1,170px2,778×1,284px
本体サイズ146.7×71.5×7.65mm 160.8×78.1×7.65mm
重量203g238g
防水性能IP68IP68
バッテリー持続時間ビデオ再生:最大22時間
オーディオ再生:最大75時間
ビデオ再生:最大28時間
オーディオ再生:最大95時間
プロセッサーA15 BionicA15 Bionic

本体のサイズ(縦と横)は変わりませんが、iPhone 12 Proシリーズよりも2.5mm厚みが増したので、残念ながらiPhone 12シリーズで使っていたケースを流用することは出来ません。

重さも200gオーバーとスマートフォンとしては重量級。特に大型なiPhone 13 Pro Maxでは238gになっていて、新型iPad miniの293gに迫る勢いです。

画面性能の違い

画面性能については『iPhone 13・13 mini』と『Pro・Pro Max』シリーズで微妙に差があります。

特徴・Super Retina XDRディスプレイ
・オールスクリーンOLEDディスプレイHDRディスプレイ
・True Tone
・広色域(P3)
・触感タッチ
・2,000,000:1コントラスト比
・耐指紋性撥油コーティング
リフレッシュレート120Hz(LTPO技術対応)
最大輝度標準: 1,000ニト
HDR: 1,200ニト

最大の差はProシリーズにのみ搭載された「ProMotion」でしょう。

Apple Watchと同様に10Hzから最大120Hzまで自動でリフレッシュレートを調節してくれる機能で、バッテリー消費量を調節しつつも必要な場面では高リフレッシュレートを満喫することが可能です。

120Hzを使ったことがない人からすると大したことのない機能かもしれませんが、一度120Hzのヌルヌル感を味わってしまうと60Hz駆動には戻りたくない!と感じますね。

カメラ性能

iPhone 13 Proシリーズでは12 Proシリーズと比較してカメラの性能が向上しました。Pro・Pro Max間でのカメラスペックの違いはないので、13 mini・13と比較していきます。

13 mini・1313 Pro・Pro Max
レンズ構成デュアルレンズ構成トリプルレンズ構成
超広角レンズ1,200万画素、F2.41,200万画素、F1.8
広角レンズ1,200万画素、F1.61,200万画素、F1.5
望遠レンズ非搭載1,200万画素、F2.8
ズーム倍率・2倍の光学ズームアウト
・最大5倍のデジタルズーム
3倍の光学ズームイン
・2倍の光学ズームアウト
・6倍の光学ズームレンジ
LiDARスキャナ非搭載搭載
手ブレ補正センサーシフト光学式手ブレ補正センサーシフト光学式手ブレ補正
ポートレート・ポートレートモード
・ポートレートライティング
・ポートレートモード
・ポートレートライティング
・ナイトモードポートレート
Apple ProRaw非対応対応
マクロ撮影非対応対応

超広角レンズ・広角レンズのF値が13 mini・13と比較して明るくなっているほか、iPhone 13 Pro・13 Pro Maxには新たに焦点距離77mm、光学3倍のズームレンズが搭載されました。

11 Pro・12 Proでは光学2倍、12 Pro Maxでは光学2.5倍でしたが、さらにズーム出来るようになったかたち。個人的には50mm前後の焦点距離が一番使いやすいなと感じていたので、80mmくらいになってしまったのは残念に感じます。

また今回Proモデルのみを対象にマクロ撮影機能も搭載されました。最大で被写体に対して2cmまで寄って撮影できるので、スマホのカメラに搭載されているものとしてはかなり強力なものになっています。

動画性能

iPhone 13・13 miniと同様、今回のモデルから「シネマティックモード」が搭載されている他、Proモデルのみの機能として「ProResビデオ撮影」機能が追加されています。

正直この機能に関しては「iPhoneで映画を撮りたい」「iPhoneでなにかを創作したい」といったクリエイター向けのものになっていますが、必要な人に対して必要な機能をしっかり搭載してくるのはAppleらしいところと言えそう。

シネマティックモード搭載
ドルビービジョン4K 60fpsまで対応
ProResビデオ撮影4K 30fpsまで対応(128GBモデルは1080p 30fps)
手ブレ補正センサーシフト光学式手ブレ補正
その他の機能・手ブレ補正を使ったタイムラプスビデオ
・4Kビデオ撮影中に8MPの静止画を撮影
・ナイトモードのタイムラプス

一つ注意点としては、128GBモデルを使用している場合はProResビデオ撮影の上限が1080p 30fpsに制限されてしまう点でしょう。

ストレージ容量と撮影容量の兼ね合いもあるでしょうが、本格的な映像撮影を行いたい場合は素直にストレージ容量の多いモデルを購入したほうが良さそうです。

ストレージと価格

動画や写真性能のスペックアップに重きが置かれたこともあり、今回から新たに1TBモデルが登場しました。

ただし、為替相場変動の影響などもあってかiPhone 12シリーズと比べて5,000円~1万円ほど価格は上昇していて、最上位となるiPhone 13 Pro Maxの1TBモデルでは約20万円と、そこら辺のフルサイズ一眼が買えるレベルです。

iPhone 13 ProiPhone 13 Pro Max
128GB112,800円134,800円
256GB134,800円146,800円
512GB155,800円170,800円
1TB182,800円194,800円

まとめ

こんな感じで、今回はAppleの発表したiPhone 13シリーズの中でProモデルとなる『iPhone 13 Pro』『iPhone 13 Pro Max』のスペックや両者の違いを簡単にまとめてみました。

今回のProモデルはカメラの進化やProRes撮影搭載など、これまでの『12 Pro』『11 Pro』と比較しても一層プロユース(特に映像/写真クリエイター向け)になった面が強く、価格も込みで考えると

  • iPhoneで写真を撮るプロフォトグラファー
  • iPhoneを映画撮影などに使うクリエイター

などがそそられそうな端末に仕上がっています。反面、これまでカジュアルにiPhoneを使ってきたユーザーにとっては馴染みの薄い機能が盛られて値段も上がったという印象が強いでしょう。

とはいえ、最近のAppleはProモデルはプロ向け・それ以外は一般コンシューマー向けという棲み分けをかなり強めているため、今回のPro・無印モデルの機能差もそれにあわせたものと捉えるのが普通。iPhoneで本格的にカメラ撮影を行いたい人に最適なモデルになりそうです。

※この記事にはアフィリエイトリンク・広告が含まれています。