ガジェットタッチ

これほど長く使った家電は初めてかも。丸3年使い倒した『α7R III』と、3年で買った機材・撮った写真を振り返る

カメラで写真を撮ることの楽しさに目覚めてもう8年近くになりますが、実は「マイカメラ」を持ち始めたのはつい3年前のこと。その時に購入したカメラが、ソニーから発売されているミラーレス一眼カメラ『α7R III』です。

普段ガジェットを1~2年の周期で買い替えている僕にとって、1つの電化製品を3年に渡って使い続ける(しかも修理もせずに!)というのはほぼ初めてのこと。

3年も使っていると本体の傷もかなり目立つようになってきてしまいましたが、その傷すらもしっかり使ってきた証として見れていて、次に買い換えるとしてもα7R IIIが良い!と思うほど個体に・機種に愛着を持っています。

さて、今回は『【1st Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021』の21日目の記事として、α7R IIIと過ごした3年間の日々を、当時使っていたレンズと写真で振り返っていきたいなと思います。

2018年: α7R IIIを購入

α7R IIIを購入したのは2018年10月末。当時は父親の所有していたニコンの一眼レフカメラ『D810』を事ある度に借りていた状態だったので、これでいつでもカメラを持っていける・写真が撮れる!とかなりワクワクしていたのをよく覚えています。

ちなみにこの時購入したのは、当時「こんなに軽くてF2.8通しなのは凄い!」と話題になった『TAMRON 28-75mm F/2.8』。ボディだけで30万近くかかってしまったので、レンズはなるべく安く抑えたかったんです。

初めてカメラを持ち出した先は恵比寿ガーデンプレイスの展望台。75mmまでズームしてSuper35mm(APS-Cクロップ)して撮っても被写体がくっきり映ることにびっくりしましたね…。

こちらはクリスマスに撮影した限定ライトアップの東京タワー。

α7R IIIとの初旅行は北海道

10月末というタイミングでα7R IIIを購入したのは、翌月中旬に人生初の北海道旅行を控えていたからでした。ギリギリで買って使い方が分からない状態で行くよりも、ある程度使い慣れた状態で行くべきだなと思っていたのです。

さすがに当時はまだRAW現像も初心者だったので彩度が強く仕上がっている写真が多いですが、これはこれで良い思い出でしょう。

借り物カメラではどうしても「壊さないように」が勝ってしまって本当に撮りたい写真が中々撮れなかったのですが、初めての北海道ではそんな心配もなくひたすらに「撮る楽しさ」を感じたことをよく覚えています。

2019年: とにかく旅に出て、とにかくレンズを買った

成人・大学3年生になってスケジュールにもお金にも余裕が出てきたこともあり、2019年はたくさん旅行に行き、たくさんレンズを買いました。例えば旅行は

  • 出雲
  • 熱海
  • 北海道
  • 大阪
  • 福岡
  • 台湾
  • 草津

に行ったし、α7R III用にレンズも5本くらい買った(フジに浮気もした)。コロナのあれこれも影響していますが、この年が一番色々楽しいことができた1年だったなぁと振り返って感じます。

3月: 初の山陰、初の出雲

2019年初旅行は、松江観光協会 玉造温泉支部とのタイアップ企画で実現した出雲旅行。山陰地方自体訪れるのが初めてだったので、貴重な機会をいただけたことは本当に感謝しています。

なかなか良い写真だと思うのですが...!

旅程中はあいにくの天気でしたが、若者旅行の聖地として復活した玉造温泉・出雲の景色を綺麗に撮り残せたなと感じています。

5月: 新レンズ3本を引っさげて福岡へ

この年の5月にはフォトウォークイベント『たけさんぽ福岡』に参加するため初の福岡へ。その際に持っていったのが

  • Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z
  • Contax Carl Zeiss Planar F1.4 AEJ
  • Super-Takmar 135mm F3.5

という3本のレンズたち。3月の出雲旅行からわずか2ヶ月で3本もレンズを買ってしまいましたね…。

8月: Planar 50mmの良さに目覚めた大阪旅行

当時付き合っていた彼女と別れ、やけくそに近い形で行った大阪旅行。

この時はある種の原点回帰としてタムロンの標準ズームレンズを持っていったのですが、それよりも5月に買った『Contax Carl Zeiss Planar F1.4 AEJ』の感触がすごく良くて、この旅行をきっかけにお気に入りレンズになった気がします。

もちろん28-75mmの標準ズームレンズも活躍(下2枚)。この頃からだんだんと「どう現像すれば良いか」「どんな現像が好みか」が自分の中で分かってきたんだろうなと、当時の写真を見ると思います。

10月: 初の台湾で絶景を堪能

2013年のハワイ以来ひさびさの海外、そして初となる台湾への旅行もこの年でした。

この旅行は撮影が主目的ではなく友人同士での交流が目的だったため、レンズは広角ズーム・標準ズームの2本のみ。それでも十分すぎるくらいの景色を残すことができて、中々海外に行けない今思い返すと「あの頃行っておいてよかった!」となります。

特に気に入っているのはやはり九份の夜景でしょうかね。これに勝る夜景は僕は未だに人生で見たことがない…。

実はこの翌月と翌年2月にも台湾に行っているのですが、それはまた別のお話(α7R III持っていってないし)。

12月: 広角ズームレンズを買い替えて2019年は買い納め

2019年12月はこれと言ってどこかへ旅に行ったりはしなかったのですが、広角ズームレンズを『Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z』からタムロンの『17-28mm F/2.8 Di III RXD』に買い替えていました。

16-35mmでも全く困っていなかったんですけど、F2.8通しという明るさと、ズームしてもレンズが前にせり出さないというコンパクトなボディが気に入ってしまったんですよね…。

2020年: レンズも買ったけど、正直消化不良

で、2020年ですよ。誰もが忘れないであろう例の流行病によって、3月下旬以降外に出られない日々が長く続きました。夏頃から少しずつ社会生活がもとに戻ってきた感覚がありましたが、今でも2019年以前とは全く違う世界になっているような気がします。

結局写真をしっかり撮ったな!と実感できるのも8月のみで、それ以外の月は表に出せるようなしっかりした写真は撮れていないのが現実。そういうわけで、2020年は重要そうな月をかいつまんで紹介していきますよ。

1月~3月: X-T30に浮気してました

α7R IIIとの日々を書く記事なのでどうかと思ったのですが、2020年の1~3月は当時所有していたサブカメラ、FUJIFILMの『X-T30』に浮気していました…。35mm・90mm・16-80mmと使い勝手の良いレンズ群が3本揃ってしまっていたので、すっかりそっちで写真を撮ることにお熱で…。

現在はもうFUJIFILMのシステムは持っていないのですが、あの時に覚えた色味が2020年夏以降の現像に大きく影響しているなぁとひしひしと感じます。色々あったけど買ってよかったカメラたち。

4月~7月: ひたすら散歩して写真を撮る日々

4月・5月と続いた空虚な日々は写真への意欲を削ぐのにうってつけで、緊急事態宣言が解除されてからもこれまでのように積極的に写真を撮ることはなくなってしまっていました。

その上X-T30と使い分けるような形だったので、α7R IIIで撮影した写真はそう多くないのです。

8月: 機材をソニーに統一、レンズも新調し久々の旅行へ

8月は2020年でほぼ初めてといっていい、機材まわりがごそっと動いた月でした。先に紹介したFUJIFILMの機材一式を売却して、代わりに

  • NOKTON classic 35mm F1.4
  • Batis 2.8/135

という2本の単焦点レンズを購入。かたや20万円オーバーのレンズなので、頭の先までソニー沼に浸かる覚悟を持ちました。

その機材たちを引っさげて向かった久々の旅の目的地は、広島県の宮島。半年ぶりの旅行がいきなり炎天下だったこともあって体力的には少しキツかったのですが、それよりも「やっとちゃんと写真が撮れる!」という喜びが勝っていましたね。

このままコロナが落ち着けば…と思っていたのですが、10月から年末にかけて4月・5月以上の流行を見せてしまったので、それに引きづられるように写真の枚数も少なくなっていってしまいました。

2021年: 2年ぶりに写真にがっつり向き合った年

消化不良みがあった2020年と対照的に、新しい生活にも慣れてきたのか2021年は「ちゃんと撮ろう」とカメラに・写真に向き合った1年でした。

結局4月~9月くらいまでは2020年に続いてコロナであまり撮れない日々が続いてしまったわけですが、ソニーで機材をまとめたこともあって、これまでよりも前向きに慣れたようです。

3月: ズームレンズを『24-105mm F4 SEL24105G』に買い替え

2021年唯一の機材入れ替えは 『24-105mm F4 SEL24105G』 の導入でしょう。これまで使っていたタムロンの28-75mm F2.8から、ソニー純正のGレンズ 『24-105mm F4 SEL24105G』 に買い替えたのです。

タムロンのレンズが何度修理してもズームリングが勝手にせり出てしまう個体だったこともあって買い替えたのですが、結果的に焦点距離も稼げるようになったので買って正解のレンズでしたね。

10月~: 本格的に写真リハビリへ

どたばたした夏が終わり、気がつくとあっという間にα7R IIIを購入して丸3年になる10月に。この頃から改めて「写真を撮る」「カメラを持って出かける』ということをするようになりました。

一人暮らしを始めたことも影響してか誰かと出かける機会もこれまでと比較するとグッと増え、最近になってやっと2020年末のカメクラカレンダーで掲げた「みんなの喜怒哀楽を残したい」が実現できたような感じがします。

カメラに向き合った瞬間は、一人で地に足を着けて生きるようになって、改めて「みんなに生かされてる」というのを感じた瞬間でもあります。だからこそみんなの喜怒哀楽を残したいし、残せるようにカメラを持ち続けなければと思ったのでした。

まとめ

こんな感じで、今回の記事では購入から3年が経過した『α7R III』で撮影した写真と、これまでに購入してきた機材たちをまとめてみました。

記事の最初の方でも触れたとおり、α7R IIIは僕がこれまで所有してきたガジェットの中で間違いなく1番歴の長いもの。色々な都合こそありますが、これだけ長期間使い続けられているのは、間違いなくこのカメラに愛着があるからに他なりません。

おじいちゃんからもらったフィルムカメラ『OM-1』と違って電化製品的な寿命はそう遠くないうちに来てしまうカメラですが、少なくともあと2年、購入から丸5年が経過する2023年までは「メインカメラ」として、風景を・みんなを残すために頑張ってもらおうと思います。

カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021に参加しています

この記事は『【1st Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2021』21日目の記事でした。

前日20日を担当したのはhiroshixさん。SEL50F12GM、めちゃくちゃ欲しいです。

明日22日を担当してくれるのはNagiさんです。「今年も飯テロかなぁ」とのことで、すでにご飯の時間帯での閲覧は避けることが推奨されていますね。どんな記事が上がってくるのか非常に楽しみ。

例年通り2nd Rollも平行開催されているので、こちらも期待大ですね。

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