細かい話はまたおいおい書いていくのですが、2021年の11月から一人暮らしを始めました。
これまで22年間実家暮らし、1年間の2人暮らしをしていた僕にとっては何もかもが新鮮で、初めての一人暮らしなんだから「どうせなら良い環境を作ってしまおう!」と色々買い込んでスタートしたところ。まさに「色々」たくさんのモノを購入したのですが、その中でも最も高価だったのがテレビです。
今回は『今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2021』の22日目として、初の一人暮らし用テレビに選んだ『XRJ-55A80J』について、選んだ理由や使ってみた感想を紹介していきます。
ちなみに前日の担当は青いアイコンでお馴染みハンカクさん。α7R IIIと一緒にGマスターレンズたくさん買ってて財力がすごい…。
目次
XRJ-55A80Jについて
今回購入した『XRJ-55A80J』は、ソニーから2021年6月に発売されたテレビ。55インチの有機ELパネルや最新の「Google TV」を搭載した点が特徴で、上位機種の「A90J」シリーズとともにソニーの有機ELテレビシリーズの一翼を担っています。
僕が選んだ55インチモデルは現在最安値20万円前後で発売されています。新卒の一人暮らしにはあまりに高すぎる。
テレビを購入した動機とA80Jを選んだ理由
最近では僕の周りでテレビを見る人はめっきり少なくなってしまいましたし、僕自身あまりテレビを見るほうではないのですが、それでもあえて購入したのは「買ったほうが良さそう」だったから。
もともと一人暮らしを決めた当時はテレビの優先度はかなり低く、
- テレビは持たない
- PCにチューナーをつけて録画する
- 春ボーナスが入ってから購入する
と3つの選択肢から決めようと思っていました。ただテレビを持たないというのは地上波番組に出演するPerfumeが見られなくなってしまうことから避けたく、春ボーナスを待って買うのが現実的な落とし所かな…と考えていたんです。
しかし、色々な人に一人暮らしの家電・家具周りを相談している中で「大きい家電・家具は後になって設置しようと思うとスペースの確保が大変で、案外置けなくなってしまうこともある」という意見を多くもらったこと、あとになって買うより今買ってしまえば初期費用のどさくさに紛れてダメージが少ないと気付いたことから、テレビを買おう!と思い至ったわけです。
ほかに検討した候補たち
いざ「テレビを買う」と決めたはいいものの、世の中には安価な品から高価な8Kテレビまで多くのタイプが販売されているため、まずは求める条件を整理してみることにしました。
僕の場合
- 最低でも49インチ以上、最大でも65インチ
- できれば有機ELが良いが、液晶でもOK
- 4K HDR対応必須
- 4K 120fps対応のHDMIポートがあると良い
- NAS内の動画が見られると良い
- 予算はできれば20万以内
といった感じで条件を書き出して、設置予定箇所の寸法や視聴距離などを勘案して「55インチ」に絞った上で、購入候補を3つ選びました。それが以下の3機種です。
- LG 55インチ有機ELテレビ『OLED55C1PJB』
- ソニー 55インチ液晶テレビ『XRJ-55X90J』
- ソニー 55インチ有機ELテレビ『XRJ-55A80J』
候補を絞ったあとは実際に何度も家電量販店に足を運び、自分で画質やUXを確かめたり、販売員の方に話を伺うなどして検討を進めていきました。
『OLED55C1PJB』を選ばなかった理由
まず検討したのがLGから発売されている有機ELテレビ 『OLED55C1PJB』 。
LGは有機ELテレビの世界シェアトップということもあり、他のメーカーと比べても値段が安く機能ごとに分類されたラインナップも豊富で、有機ELテレビを考えるのであれば真っ先に候補に入るメーカーでしょう。実際のところ、僕も55インチで13万円台(Amazon)という価格や、それに対するパフォーマンスの高さから前向きに検討していました。
しかし、本体操作に使うリモコンがそれ自体を動かして操作しなければならない(Wiiリモコンのような感じ)点、独自OSが採用されていることからサポート切れの心配をしなければならない点など、長期利用が前提のテレビにあって長期の利用が不安だったポイントが多かったため、今回は見送ることに。
『XRJ-55X90J』を選ばなかった理由
LGのC1シリーズが候補から外れたことで次に検討したのが、ソニーの液晶テレビ 『XRJ-55X90J』 。65インチ以上に『95J』というシリーズこそありますが、55インチまでの中では液晶テレビの最上位モデルになります。
先に紹介したLGのC1シリーズと違い「Google TV」が載っていることからある程度長期間のサポートが期待できること、2人暮らし時代にソニーの液晶テレビを使っていたことから使い勝手が分かること、値段もそこまで高価ではないことから、こちらもかなり魅力的な候補でした。
しかし結果的には「長い間使うのだから、価格面で妥協するのは良くないのでは」と考えて有機ELを選択。
液晶のX90シリーズ・有機ELのA80シリーズの価格差(量販店価格)は約10万円とそれなりにあるのですが、仮に5年間使い続けると考えた時、1日あたりの差額はわずか54円。毎日うまい棒5本我慢すれば液晶から有機ELにアップグレードできるのであれば実質無料では?という計算も後押ししてくれました。
XRJ-55A80Jの何が良いのか
そういうわけで購入してしまった『XRJ-55A80J』ですが、推せるポイントがいくつかあります。
まずはなんといっても有機ELパネルの画質でしょう。
これまでのテレビ生活で4K HDRの液晶テレビが最高画質・最強だった僕にとってソニーが誇る有機ELパネルの品質は「カルチャーショック」に等しいもの。自宅に届いてからはあまりの高画質さに見惚れてしまい、無駄に店頭デモ用に用意されているようなサンプルの4K HDR映像を流してはニヤニヤしてしまう日々を数日過ごしていました。
それに加えて狭額縁な本体デザインも最高。テレビ自体薄い上に縁が狭いので、液晶テレビと比較すると画面だけ浮いているような感覚があります。唯一下辺だけ少し太くなってしまっていますがこればっかりは仕方無さそう。
僕は上の写真のように『Wall TV Stand』というスタンドを使ってテレビを壁際に設置しているので、本当に浮いているように見えて最高です。
LGとの比較で優位だったGoogle TVの使いやすさも中々のもの。
これまで使っていたテレビはそれこそLGのように独自OSが採用されていたり、旧世代のAndroid TVが搭載されていたために、日頃から微妙な動作の遅延が気になっていたんですよね。特にHDMIポートに最新のFireTV Stickなどを接続していた時は違いが顕著でしたね…。
XRJ-55A80Jは2021年モデルということもあって、最新スマホのように動作もサクサク、これであれば少なくとも5年は安心して使えるだろうなぁと感じています。
『XRJ-55A80J』 を購入して生活はどう変わったか?
『XRJ-55A80J』 が手元に届いてまもなく1ヶ月、間違いなく毎日の「好きな時に好きな映像を見る」時間が豊かになったなと感じます。
二人暮らし時代と比較するのは極めてナンセンスな話ですが、複数人で生活しているとリビングは共有スペースなので、好きな時間に好きな映像を見るというのは不可能に近いものです。それが一人暮らしであれば「いつ・どれだけ見てもOK」なので、そりゃあ豊かになるでしょう。
僕はNASにPerfumeやMichael Jacksonなどの映像を大量に保存しているのですが、ご飯を食べながら・コーヒーを飲みながらなど、好きなタイミングで好きなだけ見られるのが本当に体験として良いですね。
加えて、僕は在宅勤務ということもあってリビングで仕事をする機会も多いため、疲れた時にちょっと手を休めて映画を見る・膝の上にPCを載せてなにかを見ながら仕事するという芸当もできちゃいます。
43インチのPCモニターもあるのでそれで見てしまえば良い話ではあるんですけど、仕事用PCから私物PCに都度切り替えるのは手間ですしね…。
購入する前は「本当に必要か…?」とかなり悩んだ一品ですが、購入してしばらく経った今となっては間違いなく「買ってよかった!」と言える一品です。
1つだけ気になるポイントも
全体的にとっても満足している 『XRJ-55A80J』 ですが、唯一「リモコン上部に搭載されているVODボタン」の数が多すぎることが気になってしまいます。
AmazonプライムビデオやYouTubeは世界中の多くの人が加入している・見るVODなので搭載されていても違和感はないのですが、U-NEXTやAbemaなどの国内VODへのボタンは正直言って不要。スポンサードなどの兼ね合いもあるんでしょうけど、それでも8つは多すぎる…。
個人的には世界的にメジャーなサービスへのボタンは残しつつ、ある程度ユーザーが自由に起動アプリを登録できるボタンにしてほしかったなと思います。まじで押さないもん。
まとめ: 高い買い物だけど充実感たっぷり!
こんな感じで、今回は2021年のベストバイガジェットとして『XRJ-55A80J』を購入した理由や、しばらく使ってみて良かったなと感じるポイントをまとめてみました。
初期費用などのどさくさに紛れ込ませて購入したとはいえ実売価格は20万オーバーと、正直新卒社会人が一括で購入するにはあまりにも身分不相応な一品ではありますが、テレビ市場の中で最上位クラスの一品は使い心地・満足度も極上。大好きなPerfumeを初めて見た時の感動はしばらく忘れられそうにありません。
「買う理由が値段なら買うな、買わない理由が値段なら買え」とはよく言いますが、今回の僕は値段を理由に買い渋っていたこともあり購入して大満足。まさに「今年一番買ってよかった!」と思えるようなガジェットでした。