
もうすぐ次世代Appleデバイスの噂話が聞こえてきそうな初夏ですが、このタイミングでApple Watch Ultra 2を買いました。ナチュラルチタニウム・ネイビーオーシャンバンドのモデルです。
毎年9月にiPhoneとApple Watchが発売されているので、その時期まで約3ヶ月のこの時期に「型落ち寸前」とも言えるモデルを選ぶのは、オタクからするとちょっと珍しい選択かもしれません。
でも、僕にとっては半年間(!?)悩んだ末の買い物で、今だからこそ買うべき理由だったり、買うに至った背景があるんです。結果的に良い買い物だったし。
そこで今回は、今になってApple Watch Ultra 2を買うぞ!と決めた理由や、実際に2週間くらい使ってみたファーストインプレッションをまとめようと思います。結構今が買い時な気がしてるので、これから買うか悩んでいる人の参考になれば。

目次
なんで買い替えようと思ったのか

これまでの僕のApple Watch遍歴をざっとまとめると
- 2019年1月: Apple Watch Series 4(以下40mmあるいは41mm)
- 2020年6月: Series 5
- 2021年9月: Series 7
- 2023年9月: Series 9(45mm)
で、おおよそ2年に1回のペースで買い替えながら使ってきました。
2年に1回の買い替えなら本体の劣化も少ないし、機能面のアップデートも楽しめるからというのが理由で、『Apple Watch SE』や『Apple Watch Ultra』に目移りすることなくつかってきました。
そんな中、どうして今になってApple Watch Ultra 2を、しかも新モデルの噂が聞こえ始めるこのタイミングで買ったのかというと、大きく5つの理由があります。
バッテリー持ちが気になることが増えた
車を買って丸一日のおでかけや旅行に行く機会が増えたことで、あまり気にしてこなかったバッテリー持ちに真剣に向き合う必要が出てきました。
たとえば、早朝にバッテリー100%の状態で出かけてその日の深夜に帰ってくると、残量はだいたい30%ほど。そのままでは睡眠時のデータ測定もできないし、データ計測を諦めて寝たとしても翌朝には20%を切っていることが大半です。

公称のバッテリー持続時間が18時間なので、この減り具合は仕様通りです。ただ、早朝~深夜にかかる日帰り旅や1泊2日の旅行になると、充電ケーブルは必須。ぶっちゃけ、スマートフォンほど使用頻度が高くないデバイスのためにケーブルを持ち歩くのは面倒です。
反面、Apple Watch Ultra 2であれば、公称の持続時間は36時間。単純に見積もっても倍の時間は使えるし、低電力モードを有効にすれば最大72時間も持続するので、ちょっとした旅行であれば充電せずに使えるなだと思ったんです。
次世代モデルにあまり期待していない

2つ目の理由は、おそらく今年出てくるであろう『Apple Watch Ultra 3』にあまり期待していないから。
ここ数年、Appleデバイスは「Apple Intelligenceを中心にした体験向上」をメインにアップデートされている印象が強いですが、どうもApple WatchにApple Intelligenceが搭載される未来が見えないんです。
というのも、Apple Intelligenceはデバイス側の要求スペックが比較的高いので、Apple Watch程度の小さい端末には入らない・あるいは入ってもまともに動かないだろうなと見込んでいるんです。
加えて、Apple Watchでそれらを活用できるか?というのも怪しいところ。すでに実用面が確立されているApple Watchだと、有効的な使い方ができないんじゃないかなと思っています。
結果的に買った後の話だけど、WWDC 2025で目玉だった「進化したSiri」のリリース延期も発表されたしね。
アクションボタンを使いこなせそう
本来はワークアウトやコンパス、フラッシュライトの起動などが想定されてるであろう「アクションボタン」ですが、僕の場合ならかなり使いこなせそうと思ったのも買い替えた要因の1つ。
僕はiPhone 15 Pro Max時代からアクションボタンを積極的に活用していて、ボタンにショートカットを割り当てることで
- 再生中の楽曲を特定プレイリストに保存
- 集中モードの設定・リセット
- Notionにタスクやメモを追加
- 決済アプリを立ち上げ
などを行えるようにしています。

Apple Watch Ultra 2のアクションボタンでも「ショートカットの起動」を設定できるので、普段から使っているアクションの一部をそのまま使えるのでは?と思ったのです。
未使用の中古品が意外と安くなってきている

ここからは、「買い替えた理由」というよりも、「購入を後押しした要素」のほうが強いかも。
実は、Apple Watch Ultra 2の中古市場は意外と値崩れしていて、特に2年間販売されている「ナチュラルチタニウム」は、未使用・未開封品でも9万円台前半まで下がってきています。
もともとの定価が最低でも128,800円なのを考えると、付属してくるバンドさえ妥協できれば定価の25%オフで購入できるのはかなり魅力的。しかもアクティベーションされていない個体であれば、購入後のApple Care+加入も問題なし。
Apple Watch Ultra 2の売却額も通常モデルと比べて値崩れしにくいことを考えると、25%オフで購入して将来的に定価の6割くらいの値段で売れればかなり美味しいのでは…と思ったんです。
友人がApple Watch Series 9を買い取ってくれた

これが最後の決め手だったんですが、友人がApple Watch Series 9を4万円で買い取ってくれたのも後押しした要素です。
先ほども触れたとおり、Apple Watchは肌に触れるからか買取額の値崩れが早くて、2モデル前の吊るしモデル(安いモデル)になると高くても3万円くらいに買取額が下がってしまいます。
わざわざ買い取り店やフリマアプリに出品する手間を考えるとこの買取額は渋いところで、僕自身はこれまでも友人らに譲ってきていました。
そんな中、今回も友人のうちの1人が「Apple Watchほしい」と言っていたことで取引が無事成立。差し引きの手出し額が5万円ほどになったので、いよいよ買うかと思い至ったわけです。
購入から2週間のファーストインプレッション
そんなわけでApple Watch Ultra 2を購入したのですが、この記事を書いている時点で使い始めて2週間強が経っています。
長期間使ったレビューについてはまたまとめるとして、現時点で感じているファーストインプレッションについてもまとめておきましょう。
バッテリー持ちは本当に最高
「買い替えることにした理由」でも触れたように、Apple Watch Ultra 2にいちばん期待していたのはバッテリーの持ち。
実は多くの友人がこの半年で買い替えていて、その全員から「バッテリー持ちが本当に良い」と聞いていたんですが、実際に使ってみたらその感想も頷けるほどでした。本当によく持つ。

どれくらい持つのかというと、夜の時間を除いてずっと装着していても、1日で40%くらいしかバッテリーが減らない感じ。早朝~深夜にかけてのお出かけをしてもバッテリー残量は余裕で、丸2日はほぼ心配なし・うまくいけば2.5日くらい充電なしでも大丈夫そう。
購入した直後、6月の上旬に4泊5日の大阪旅行に行ったんですが、5日間の旅程で充電したのはたったの2回だけ。毎日2万歩を超える旅程でしたが、それでも2回の充電で済む性能は頼もしいです。
しかもApple Watch Series 9と同じく急速充電に対応しているので、夜の時間に充電しておけば良いのも安心です。
アクションボタンもなんだかんだ使いこなせてる

買い替えることにした理由のもう一つに挙げていた「アクションボタン」も「思ったとおり便利」でした。
すでにiPhoneでアクションボタン用のショートカットを使いこなしていたので、今回はそれにApple Watchで実行しているかの分岐を追加。実行するデバイスがApple Watchの場合、3つのアクションを選べるようにしてみました。
- 集中モードの切り替え
- 音声でタスクをNotionに追加
- 音声でメモをNotionに追加
正直これらはiPhone上のショートカットで「すでに出来ること」ではあるんですが、手元でワンタップ+音声入力で済むのはやっぱり楽。特にシャワー中に思いついたことをさっと音声メモに残せるのは助かります。
表示コンテンツが増えて便利になったモジュラーUltra
これも友人から「便利だよ」と聞いていた、「モジュラーUltra」という文字盤。これがまあお気に入りで、旧モデルの時計盤に感じていた不満をきれいに解消してくれました。
モジュラーUltraはApple Watch Ultra専用の文字盤で、49mmという広い表示領域を活かして最大7つコンプリケーションも置ける仕様。設定次第で時計部分は秒数までデジタル表示できるし、そうでなくてもベゼル部分に秒数をフェード表示させることだってできます。

旧モデルではモジュラーUltraのもとになった「モジュラー」を使っていたんですが、使いたいコンプリケーションが全部は入りきらなくて、何かを削らなきゃいけないのが地味にストレスだったんですよね。
今は必要な情報を1画面にまとめられて、しかも表示に余裕があるから視認性も操作感もかなり快適。見た目もあまりごちゃごちゃせずにすっきりしているので、満足度はかなり高いです。
長く付き合いたいスマートウォッチとして。

ほぼ半年という長い時間をかけて検討して、やっと購入するに至ったApple Watch Ultra 2。周りの友人からは「買う買う詐欺」だなんだと言われてしまいましたが、半年間の検討の時間は十分に価値があっりました。
そして、それだけ考えただけある買い物なので、胸を張って「買ってよかった!」といえる一品。今年のiPhone次第ですが、今のところは年間ベストバイに挙げられる満足度です。
スペック的にも十分完成されているし、Ultra 4あたりで革新的な新機能が搭載されない限りは、サポートが切れるまでUltra 2と心中しても良いかなと思っているほど。Apple Care+にも加入して、これから長い時間をともに過ごそうと思います。
