ガジェットタッチ

服とテクノロジーのコラボ。リーバイス×Googleのデニムジャケット『Jacquard トラッカージャケット』レビュー【PR】

服に触るだけでスマホが操作できる、近未来感。

スマホと繋がる時計、スマホと繋がる体重計、スマホと繋がる靴…。ここ数年のIoTブームによって身の回りのあらゆるものがスマホと繋がるようになりましたが、唯一「服」に関しては実用的なプロダクトが少なく、服とスマホ・テクノロジーとの組み合わせに興味を持つ人は少なかったような印象があります。

そんな中、2019年10月にリーバイスが日本で発売した『Jacquard トラッカージャケット』は、その服とスマホ・テクノロジーとを組み合わせて、テクノロジーに使われすぎない・目の前の生活に集中する毎日を提案してくれる新しいジャケット。

今回、発売にあたって発売元のリーバイ・ストラウス ジャパン様より『Jacquard トラッカージャケット』をご提供いただき2ヶ月ほど使ってみたので、製品の概要や実際に使ってみた感想などを紹介していきます。

Jacquard by Googleをチェックする

この商品はリーバイ・ストラウス ジャパン様よりご提供いただきましたが、記事内容については一任されています。

リーバイスとのコラボプロダクト『Jacquard トラッカージャケット』について

今回紹介する『Jacquard トラッカージャケット』は、リーバイスの販売する伝統的な「トラッカージャケット(いわゆるジージャン)」にGoogleの開発する最先端テクノロジーを組み合わせた、洋服ともガジェットともいえる製品。

製品のコンセプトは「CONNECTED NOT DISTRACTED(途切れることなく、繋がる)」。目の前のスマートフォンの画面を見続けていなくても、ジャケットを通じてテクノロジーを使い、日常生活とのより良いバランスを保つことを目指しているそう。

この『Jacquard トラッカージャケット』自体は2017年に海外で第一世代が発売されていたのですが、日本で発売されることはありませんでした。

今回、第一世代で見つかったポイントなどを改善した第二世代が登場したことをきっかけとして、日本をはじめ複数カ国での展開が始まったというわけなんです。

Googleのプロジェクト「Jacquard」について

そもそも2017年に『Jacquard トラッカージャケット』が発売されたのは、Googleが開発を進めているプロジェクト「Jacquard」がきっかけ。

2015年に始まったJacquardは、日常の動作を通じて誰もが必要なデジタル機能に簡単にアクセスできるようにすることを目的として、日用品とテクノロジーのコラボレーションについて研究開発を進めるプロジェクト。

Jacquardの公式サイトを見ると『Jacquard トラッカージャケット』第二世代の発売と同時に、サンローランからはコンパクトなバックパックが発売されているようです。こちらは現在のところ日本未発売ですが、いつか日本で発売されるようになるんでしょうか。

袖を触ってスマホを操る、という不思議な感覚

『Jacquard トラッカージャケット』最大の特徴は、左袖をタップ・スワイプすることによって接続しているスマートフォンの操作ができるようになる点。一体どうやって…?

この操作の鍵となるのが「Jacquard Tag」と呼ばれる小さなタグ。スマートフォンのこのタグをBluetooth接続することによって、ジャケットからのスマホ操作を実現するんです。

トラッカージャケットの左袖口にはJacquard Tagを差し込む端子があるので、ここにセットすればOK。自動的に電源が入り、設定を済ませているスマートフォンと接続されます。

左袖口にはマイクロファイバーテキスタイルが内包され、人間のタップやスワイプを感知できる仕組みが備わっています。

この仕組みで感知した操作をJacquard Tag経由でスマートフォンに転送することで、あらかじめ設定しておいたアクションをスマートフォンにさせることができるんです。

こちらが製品PV。スマホを一切操作してないのに音声アシスタントが応答するの、とっても未来っぽい…。

「テクノロジー満載のジャケットなのだから、洗濯できないのでは…」という心配はありません。

Jacquard Tagは取り外しが簡単にできる上、マイクロファイバーテキスタイルも水に濡れても大丈夫な工夫がされているため、タグさえ外してしまえば一般的なトラッカージャケットと同じように洗濯して大丈夫。

さすがにJacquard Tagは充電が必要なデバイスですが、充電残量はスマホアプリから確認可能。バッテリー残量が少なくなった時には表示も出てくるので安心です。唯一、2019年のデバイスなのにmicroUSBを採用しているのが残念でした…。

スマートフォンアプリを使ってセットアップ

『Jacquard トラッカージャケット』のセットアップは非常に簡単で、細かい設定などを行うスマホアプリに表示される通りに作業を進めていくだけでOK。

Jacquard Tagのボタンを押してスマートフォンに認識させたのち、左袖口にセットします。挿入口はプラスチックになっているのでどこにセットすれば良いかはすぐに分かるはず。

Tagをセットすると自動でBluetooth接続が始まり、あっという間にセットアップ完了。「Jacquardテクノロジーを身につけています」ってかっこいいセリフ!

袖に触るだけでスマホの操作が可能に

初回セットアップが完了したところで、次はタップ・スワイプした時のスマホ操作を設定していきます。ジャケットで行える操作は上下のスワイプ・タブルタップ・カバーの4つ。

それに対して割り当てられる操作はこんなにたくさん!

音楽を聴く人は大助かりのメディアコントロールはもちろん、カメラアプリのリモートコントロールやGoogleアシスタントによる音声操作を設定することもできます。

Googleアシスタント経由で外出先から自宅の家電・照明を操作することも出来るって未来すぎませんかね…。

※iPhoneでGoogleアシスタントを利用する場合は別途アプリのインストールが必要です。

今回僕はこんなふうにセッティングしてみました。ジャケットを着ている時(=外にいる時)は音楽を聴いていることが多いので、メディアコントロールを集中的に設定させたような感じ。

今まで紹介した「アクション」のほかにも、Jacquard Tagに搭載されているLEDライトを使った「アラート」を設定可能。

アラートは「何かあったことを知らせてくれる」機能で、電話やSMSの通知、スマホと離れてしまった時の通知などを割り当てることができます。

タグを外せば一般的なジージャンとしても使える

スマホと連携する都合どうしても充電する手間があるのですが、充電が必要なのはジャケット本体ではなくJacquard Tagのほう。タグを充電している時はそのままトラッカージャケット単体を着て出かけることも可能です。

リーバイスのトラッカージャケットは単体でも2万円前後と作りもしっかりしているので、タグを使わない時でも着こなせるのはありがたいところ。

163cmの僕がSサイズを着てみたのが上の画像。着丈はぴったりでしたが、袖が少しだけ長く手の半分を覆うくらいでした。

実際に『Jacquard トラッカージャケット』を2ヶ月使ってみた

11月上旬に『Jacquard トラッカージャケット』をいただいてから約2ヶ月、寒くて着れない日以外は基本的にタグを装着してこのジャケットを着用して色々試してみました。

ジャケットを触ってスマホを操作するのは超未来的!

2ヶ月ジャケットを使う中で何十回と試したことではあるのですが、やっぱりジャケットを触ってスマホを操作する、というのはとっても近未来的。

外を歩いている時にジャケット上をスワイプするのは、初めは他人の目を気にすることもあったのですが次第に慣れました。

今回はメディアコントロールをメインに設定していることが多かったのですが、スマホの画面を見ずとも楽曲操作ができるのは予想以上に快適でしたね。

満員電車で密着すると誤動作することがあった

ただ少し気になったのがジャケット袖部のタッチ感度が少し高く設定されている(気がする)ところ。

大学に通う時間によっては満員電車に乗らなくてはいけない日があるのですが、満員電車の混雑具合だと他の人との接触でセンサーが誤作動してしまい、勝手に曲がスキップ・巻き戻しされてしまう…なんてことも。

こればっかりは日本の通勤通学事情が特殊なので仕方のない話ではあるのですが、スマホアプリ上から感度の設定が自由に変更できれば改善されるんじゃないかな…と感じました。

スマートウォッチとの併用は難しい

『Jacquard トラッカージャケット』のコンセプトが「画面を見ずともテクノロジーと触れ合える」なので思いっきり真逆のことをしてしまっているのですが、Apple Watchなどスマートウォッチとの併用は難しいなと感じました。

というのも、Jacquardでやろうとする動作はスマートウォッチでも出来てしまうし、スマートウォッチの方がApple Payや通知を確認できる点で便利なんですよね…。

Apple Watchと干渉してしまう...
Apple Watchと干渉してしまう…

おまけに僕の場合は少し袖口が長く、普通にジャケットを着用するとApple Watchが隠れてしまうんです。こうなると「Apple Watchを見るためにジャケットを少し捲る/上に引っ張る」ことになり、結局Jacquardを使って操作をする機会が少なくなってしまいました。

もっとも、使う機会が少なくなってしまったのはApple Watchを使ってしまっているからで、コンセプトに沿ってジャケットを着こなすのであれば普通の腕時計を使うのがベターでしょう。

以前提供いただいたKLASSE 14の腕時計を装着している時は使い勝手も良かったので、時と場合によってスマートウォッチを使うのかJacquardを使うのか分けるのが良さそうだなと感じました。

まとめ: アップデートによる進化が楽しみなガジェット(のような服)

こんな感じで、今回はリーバイスがGoogleとコラボして発売した『Jacquard トラッカージャケット』のレビューをまとめてみました。

普段Apple Watchをガンガン使っている僕としては、機能の物足りなさと誤作動の起きやすさから少し残念だな…と感じてしまいましたが、コンセプトである「画面を見ない」ことを実現するにはこの上なく助けになってくれるのではないかと思います。

もう一度PVを再掲しますが、スマートウォッチに頼らずJacquardを使いこなせば、画面を見ずともテクノロジーと共生することは難しいことではありません。むしろ「このジャケットを通じてテクノロジーと共生しようね」というのがリーバイスとGoogleのメッセージなのかも。

今後に期待できるな!という要素としては、スマホ経由でJacquard Tagがアップデートされ、使える機能ならびに操作が拡充される可能性がある点。

今でも多くの機能が使えるようになっていますが、まだそれぞれはシンプルな操作ばかりで、1つのスワイプで複数の操作を行うといったことはできません。なにせスマホの通知を全てJacquardに転送することもできないんですから(!)。

実際、僕が『Jacquard トラッカージャケット』を試した2ヶ月の間もアップデートは何度かありましたし、今後のアップデート次第ではもっと便利に使いやすくなる可能性は大いにあるでしょう。


今回紹介した『Jacquard トラッカージャケット』は、リーバイスの公式オンラインストアやZOZOTOWN、リーバイスストア、ビームスの一部店舗などで¥27,500で発売中。

洋服とテクノロジーがコラボする最先端のジャケット(ガジェット)。少しでもガジェットに興味があって「ジージャンが欲しいな」と考えている人は、ぜひ検討してみてください。

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