先日開催されたAmazon.co.jp プライムデーでタイムセール対象になっていた『SwitchBot ハブ2』を購入したのですが、数日使ってみたところ自分の生活環境に合わない可能性が大きかったので手放してしまいました。
もしかしたら似たような境遇の人がいるかもしれないので、この記事では『SwitchBot ハブ2』が僕に向いていなかった理由について軽く紹介します。
スマートホーム化している我が家にぴったりだと思っていた
過去の連載「理想のひとり暮らし」でも何度か触れてきたように、今住んでいる部屋はAmazon Alexa・Apple HomeKitをメインのアシスタントシステムに据えたスマートホーム環境を構築しています。この環境の中心を担っているのが、照明周りを担当しているPhilips Hueと家電操作周りを担当しているSwitchBotです。
特に、SwtichBotに関しては通常音声で操作できないエアコン・テレビ・ブルーレイプレイヤーなどをスマート化してくれたり、拡張アクセサリーによって「気温が○○度以上になったらエアコンの電源を入れる」といったオートメーションを構築できるため、スマートホーム製品群の中でも欠かせないモノになっています。
そんな中で2023年に登場した『SwitchBot ハブ2』は、以前より販売されていた『SwitchBot ハブ ミニ』の機能をそのままに
- 温湿度計
- リモートボタン
- Matterを介したHomeKitへの対応
を追加した、一見すると最強のスマートホームハブに仕上がっているのが特徴の製品。
当然僕もこれらの進化、特にHomeKitへの対応は魅力に感じ、プライムデーセールに便乗して購入したわけですが、使ってみて2つの点で生活スタイルに合わなさそうだと感じたため丸2日で手放すことにしました。
ハブの出力が強力すぎて家中のエアコンが反応する
僕の生活にSwitchBot ハブ2が合わなかった大きな理由が、アップグレードされた赤外線LEDが強力すぎて家中に届いてしまうから。アップグレード自体は歓迎すべきものだというのはよ〜くわかっているのですが、まさかこれがかえって不便になってしまった要因とは…。
【2023/08/14: 追記】
記事に対するお問い合わせが多いので、我が家のエアコンの型番や使えないと判断するに至った事情も含めて文章を再編しました。型番などを書かずに書いちゃった僕にも非はありますが、殴り書きでバッと書いた記事なのでそこら辺は大目に見てほしいですね…。
記録として再編前の文章は打ち消し線で残しておきます。
前提として、僕の家は1LDKで寝室とリビングにはSHARPのエアコン『AC-28NFT』が2台設置されています。
寝室とリビングは壁を挟んで隣同士の作りで、リビングのデスクにいる時間が多いことから基本はリビング側のエアコンのみを使用。寝るときは寝室に通ずるドアを開けて、サーキュレーターでリビング側のエアコンの冷気を寝室に送るようにしています。
これまでSwitchBot ハブミニを使っていたときは、ドアを開けていても壁があるので寝室のエアコンまで反応することはありませんでした。しかし赤外線が強力なSwitchBot ハブ2に変えたことで、開けているドアを介してリビングと寝室2台のエアコンが同時に反応するようになってしまったんです
もちろん、各部屋のエアコンが同時に反応してしまうだけなら各エアコン・リモコンの説明書に記載されている通りに混線を防ぐ設定(SHARPでは「信号設定」と呼ばれています)を行えばいい話ですが、そう簡単にはいかない事情もあります。
我が家にある『AC-28NFT』とその付属リモコン『B086JB』はエントリーモデルのようで、信号設定を変更すると
- SwitchBotに別信号のプリセットが登録されていない
- 手動でボタン学習させようとしても登録できるボタンが少ない
- 少ないボタンを登録できたと思ってアプリ上からテストしてもエアコンが動作しない
という事象が発生してしまうんです。
同時に反応するだけならエアコンのアドレス設定を変更すればいい話なのですが、そう簡単にはいかない事情もあります。我が家に置いてあるエアコンはエントリーモデルのようで、アドレス設定を変更するとSwitchBotにリモコン情報を登録できない・登録できたボタンも反応しないという事象が発生するんです。
せっかく各部屋のエアコンたちを自由にオンオフできるようにSwitchBotを導入したはずなのに、SwitchBot ハブ2がスムーズに動くように人間が工夫を凝らす必要があるのは本末転倒だな〜となってしまいました。
そもそもハブ 2単体でHomeアプリに登録できない
そしてSwitchBot ハブ2が僕に向いていなかったもう1つの理由が、僕がやりたかったMatterによるHomeKit連携を行うには別途ホームハブが必要になるという点。
これはWebサイトのMatter対応の部分に明記されているので完全に僕の見落とした部分なのですが、SwitchBot ハブ2は単体でMatterブリッジとして動作するわけではないので、別にGoogle Nestなどが必要になってくるんですよね。
僕が今回やろうと思っていたHomeKitへの登録は、Appleが販売している
- HomePod mini
- HomePod
- Apple TV 4K(第3世代)以降
を別途用意することが必須。
今のところ僕はいずれも持っていませんし、かつてサポートされていたiPadをホームハブとして使用する機能は「新しいホームアーキテクチャにアップグレード」されたタイミングで廃止されてしまいました。iPadがホームハブとして使えるなら金銭的な負担も追加発生しなくて済むのでよかったのですが…。
もちろん選択肢として「HomeKitに登録せず、これまで通りAlexa連携のみで使う」という方法もありますが、そもそも購入した理由が「HomeKitに対応させてホームアプリからSwitchBot製品を操作したい」だったので、この選択肢は本末転倒です。
SwitchBot ハブ2を使うためにわざわざHomePodシリーズを購入するのも気が引けるし、Apple TVも今使っているテレビにアプリがバンドルされてるしなと思うと、どうにもSwitchBot ハブ2を活用しきれる気がせず…最終的にわずか2日間で手放すことにしたというわけです。
まとめ
こんな感じで、今回はセールに合わせて購入したSwitchBot ハブ2を数日で手放してしまった理由についてまとめてみました。
記事の最初でも触れたように、今回僕が手放したのはあくまでも個人的な生活スタイルとの相違が理由で、製品自体に問題があったというわけではない点は改めて強調しておきたいポイントです。
スマートリモコンでありながら温湿度計・リモートボタンの機能も兼ね備えている『SwitchBot ハブ2』は完成度の高い製品だなと2日間の使用で感じましたし、今後引っ越しなどで生活スタイルが変わるのであればもう一度購入したいと思っているところ。
現在はSwitchBot ハブ2ではなく、NAS上にインストールしたHomeBridgeを使ってSwitchBot製品・SwitchBotハブ ミニに登録した家電をHomeKit対応・ホームアプリから操作しているのですが、このあたりの環境構築・使っているデバイスについてはまた別の記事で紹介できればと思います。