ソニーのフルサイズミラーレス一眼『α7R III』を購入して、今年の10月で丸3年。3年間で3万枚以上の写真を撮り、色々な風景や記録を残してきました。
3年間も使っていると、これまで使ってきて気に入っているアクセリーやレンズがそれなりに多くあるので、今回の記事ではα7R IIIと一緒に使っていてオススメできるアクセサリーや、現在使っているレンズなどをまとめて紹介していきます。
α7R IIIを使いこなすためのアクセサリーまとめ
SDカードは
まず絶対必要になるのがSDカード。これまではSanDiskの『Extreme Pro』を愛用していたのですが、α7R IIIでは4000万画素を超えるRAWデータを扱うため、より高速なデータ通信ができるUHS-IIに対応した『PROGRADE GOLD』を選択。
250MB/sほどの転送速度があるので、かなり重いファイルであっても簡単にPC・Macに転送可能。連写したときの保存・作成までのタイムラグも短縮されるので、導入してよかったアクセサリーの一つです。
α7R IIIはデュアルスロットなので、JPEG保存用のスロット2にはこれまで通りSanDiskの『Extreme Pro』をセットしています。
純正バッテリーと充電スタンド
バッテリーについてはサードパーティーから安価な互換品が多く発売されていますが、僕はソニーから発売されている純正バッテリー『NP-FZ100』を追加で購入しました。互換品は表記スペックよりもバッテリー容量が少なかったり純正品よりもバッテリー消耗が激しくて、正直あまり信用できないんですよね…。
これがコンパクトデジカメなどであれば良いんですけど、30万円を超えるカメラなので万が一の事態は避けたい。そういう意味もあって、バッテリーだけは純正品を使うようにしています。
一方、充電器に関してはサードパーティー製のモノを購入しました。
α7R IIIにはコンセントから給電するタイプの充電器が付属していますが、USBケーブル経由で充電できる方が圧倒的に便利。旅行先ではコンセント1ポートも貴重になりますし、どうせUSBマルチポート充電器を持っていくのでUSB充電器ならスマートに使えます。
今使っているNewmowaの充電器はバッテリーを2つ同時に充電できて、USB接続で充電できるのでオススメです。ただ正直、そろそろUSB Type-C端子の充電器に買い替えたいところですね…。
Peak Designのハンドストラップ『Clutch』
X-T30ではPeak Designの『Cuff』というハンドストラップを使っていましたが、重量のあるα7R IIIでは手首に巻きつけるタイプのハンドストラップはあまり意味がないんですよね。
そこで購入したのが『Clutch』というPeak Designのハンドストラップ。ストラップというよりも「グリップ」に近く、α7R IIIにSEL24105Gといった重量級の組み合わせであっても片手でホールドできるようになるので非常に撮影・持ち歩きが楽になりました。
場所を選ばず使えるミニ三脚『PIXI EVO』
ちょっとしたお出かけの時にはマンフロットの『PIXI EVO』を持ち出すことが多いです。
コンパクトなサイズ感ながら対荷重は2.3kgとそれなりに重量級の組み合わせでも使えるようになっていて、後で紹介するBatis 135mmとの組み合わせでも問題なく使うことができ非常に重宝しています。
α7R IIIと一緒に使っているレンズたち
ここまではアクセサリー・周辺機器を紹介しましたが、ここからは僕が実際に使っている・使っていたレンズたちを簡単な作例・詳細レビューへのリンクとともにまとめていきます。
メインレンズはソニーGレンズ『SEL24105G』
2021年現在僕がメインで使っているレンズは、ソニーから発売されている標準ズームレンズ『SEL24105G』です。
焦点距離24mm~105mm、通しF値が4とどんな場面であってもオールマイティに使いやすく、それでいて『Gレンズシリーズ』ならではの解像感が際立つレンズ。すぐ下で紹介しているタムロンの28-75mmから買い替えで使い始めましたが、105mmまで使えるだけで撮れる世界はグッと変わりました。
標準ズームレンズの中ではG Masterレンズの『SEL2470GM』の次に高価なレンズですが、価格と性能のバランスが取れた非常に良いレンズに仕上がっているので、ズームレンズの購入時にはぜひ検討してほしい1本。
詳しい作例や詳細なレビューは個別記事にまとめています。
小型で取り回しやすい標準ズーム『タムロン 28-75mm F2.8』
α7R IIIと同時に購入し、SEL24105Gに買い換えるまでメインのレンズとして使っていたのが、タムロンから発売されている『28-75mm F/2.8 Di III RXD A036』。焦点距離28-75mm、通しF値2.8、重量500g台、10万円を切る価格とコストパフォーマンスの面で考えると「1本目」として最適なレンズです。
数年前までタムロンといえば「便利ズームが取り柄で解像感はいまいち」という評価もありましたが、28-75mm F/2.8はEマウントフルサイズ機に最適化されていて、超高解像度のα7R IV以外であればどんなボディにもフィットする使いやすさが魅力です。
写真を撮ってもソニーの色味がしっかりと残っていて、撮って出し・現像ともに仕上がりは良好。
価格に見合わぬスペックの高さと、大三元ながら持ち運びやすいサイズが魅力の1本。SEL24105Gと合わせてズームレンズ購入の際は検討すべきレンズですね。
詳しい作例やレビューはこちら。
コンパクトで扱いやすい広角ズーム『タムロン 17-28mm F2.8』
メインの広角ズームレンズとして現在使っているのが、同じタムロンの『17-28mm F/2.8 Di III RXD A046』。
焦点距離を一般的な16-35mmから17-28mmに狭くした代わりに、F2.8通しながらズーム時のレンズくり出し無し・重量400gと非常にコンパクトに、かつジンバル使用時でも使いやすい筐体にまとまりました。
SEL1635Zなど他の広角ズームレンズと比較しても使い勝手は一回り上で、焦点距離の狭ささえ気にならなければ真っ先におすすめできる一本になっています。
詳細レビューはこちらをどうぞ。
キレ良く写るソニーツァイスの広角ズーム『SEL1635Z』
タムロンの17-28mmを購入する前に使っていたのが、ソニーが発売するカールツァイスレンズ『SEL1635Z』。16-35mm・F4通しの標準的な「小三元」広角ズームレンズです。
個人的にツァイスレンズは青色がよく乗る印象を持っていましたが、SEL1635Zはその印象に違わず、現像時に青色がすごく乗せやすい一本でした。
現在は持ち運びやすさ・使い勝手の良さからタムロンの17-28mmを愛用していますが、純粋な写真のクオリティだけを重視するのであれば十分おすすめできるレンズです。
コンパクトでノスタルジックに写る『NOKTON Classic 35mm F1.4』
ここからは単焦点レンズのご紹介。標準域の単焦点レンズは2本持っていて、そのうちの1つがVoigtlanderの『NOKTON Classic 35mm F1.4』。
NOKTON ClassicはライカMマウント向けにシングルコート・マルチコートの2種類が発売されているのですが、僕は手ブレ補正・レンズ情報が使えるソニーEマウント向けのものを購入しました。
個人的に35mmはどこか気持ち悪さが勝る焦点距離だったのですが、ピントリングの心地よさ、ボディとレンズの一体感、そしてもちろん写りと、このレンズがきっかけですっかり気に入ってしまいました。
マニュアルフォーカスレンズにしてはそれなりに高価ですが、間違いなくその価値があるレンズだと思います。
詳しい作例・詳細レビューはこちら。
現代でも通用するオールドレンズ『Planar 50mm F1.4』
もう一本、標準域の単焦点レンズとして持っているのが、コンタックスから発売されていたCarl Zeiss Planar 50mm F1.4 AEJという50mm F1.4の単焦点レンズ。80年代に発売されたいわゆる「オールドレンズ」です。
オールドレンズとはいいますが、その描写力は現代のレンズに劣るどころか場面によれば勝るほど。α7R IIIとの愛称も非常に良く、オートフォーカスできるようになるマウントアダプター『LM-EA7』と組み合わせてAFレンズのように使っています。
開放で撮ってよし、絞って撮ってよしで、マニュアルフォーカスだからといって敬遠しなくてよかったと思えるレンズです。中々通販では見かけないので、中古レンズショップなどを探すと良いでしょう。
詳細レビューはこちら。
「写りすぎる」ツァイスの135mm単焦点『Batis 2.8/135』
最後に紹介するのが、カールツァイスから発売されているEマウント向けレンズ『Batis 2.8/135』。先ほど紹介したSEL1635Z(ソニーツァイス)とは異なり、カールツァイスから発売されているツァイスレンズです。
- ソニーツァイス: ツァイスとソニーの共同開発によるレンズ。ソニーが発売する。
- ツァイスレンズ: ツァイスが独自開発するレンズ。ツァイスが各マウント向けに発売する。
焦点距離135mmのレンズはどうしても大型・重量級になってしまいがちですが、Batis 2.8/135は軽量コンパクトで取り回しやすく、開放でもキレキレの写真が撮れるので使い心地はすごく良く、持ち歩いていても135mmレンズを着けているとは思えないほど。
135mmというポートレート以外ではあまり使われない焦点距離で、値段も20万円弱と簡単に手が出せるようなレンズではないのですが、シャッターを切ると映し出される画は圧倒的。
フルサイズで135mmのレンズを探している人にはぜひ選んで欲しい一本です。
詳細なレビューはこちら。
最後に
こんな感じでα7R IIIを快適に使うにあたって購入したアクセサリーや、現在使っているレンズをまとめて紹介してみました。
レンズについてはどうしても人によって好みが分かれそうなものが多くありますが、純正バッテリーやバッテリーの充電器などは持っておいて損はないでしょう。
まだまだ「このアクセサリーが足りない!」「これ買った!」も多くあるはずなので、アクセサリーを買い足したら追記していきますね。